調査しちゃいました! その1
カスピエルとアルミサエルは天界の書庫に戻った カスピエルは椅子に体育座りをして考え事をしている アルミサエルは本を読みながら時折カスピエルの様子をうかがっている
私にして下さった笑顔と同じでしたね… ウリエル様は弟子だったら誰でもいいんですか? 何が『私には幸せになってほしい』ですか! 私を縛って…師弟関係が終わったらあっさり忘れる…! そんな方だとは思いませんでした…!
「・・・カスピエル様、何かお手伝いすることはありますか?」
アルミサエルがカスピエルに尋ねた
「うーん...特にないですね...。」
「分かりました...。」
「それならあるぞ。」
「!? ガ、ガブリエル様!?」
「そんなに驚くなアルミサエル。」
「急に来られて驚かない方が難しいと思いますが?」
「そんなことはないだろう。 ほら、カスピエルは全然驚いてないぞ?」
カスピエルは椅子の上で体育座りをしたままだ
「・・・ああ。 ガブリエル様のその登場の仕方にはなれましたからね。」
「単にガブリエル様が飽きられたということですね。」
「そんな言い方なくないか!?」
「だってどうせ通告ですよね?」
「どうせってお前...。 いや確かに通告を知らせに来たんだけどな。」
「今回の通告の内容はいったい何なのでしょうか...?」
「今回の通告の内容は...『上級天使・カスピエルは下界にて悪魔に関する調査を行え。』 だそうだ。」
「! 悪魔の調査...アモンの件ですか?」
「そうだな...それも含まれているだろう。 おそらく神様が調査して欲しいのは『かつて神様が封印したはずの悪魔のうちの1体であるアモンがどのようにして復活したのか』ということだろうな。」
「ガブリエル様、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「アモンは...いえ、悪魔は契約によって人間の体に憑依するのですよね?」
「そうだ。」
「それは封印されている悪魔も契約によって憑依できるということですか?」
「それは...ありえないと思う。」
「何故ですか?」
「封印というのは神様のお力で強力にされている。 解放の仕方は一部の者しか知らないし、抜け道なんてありはしない。」
「神様以外にも解放の仕方をご存知の方がいらっしゃるのですか!?」
「ああ。 だがどの天使が知っているのかまでは知らない。」
「ガブリエル様はご存知なのですか?」
「いや、知らない。」
「ミサちゃんは知ってたりするかな?」
「いえ。」
「そういうカスピエルは知らないのか?」
「はい、知りません。」
「下級や上級、熾天使すら全員が知っている訳ではないことが確定したな。」
「しかし神様はいったい何のために解放の仕方をお教えになられているのでしょうか?」
「なんでも長い間封印した悪魔を解放すれば天使として生まれ変われるらしい。」
「そんなことがっ...?」
「神様としては自分が忙しい時に代行でできるように昔から一部の者にお教えされているのだろうな。」
「なるほど...。」




