↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/21

15.転:レミリのアトリエ

 

 レミリの家の工房、取り戻した『公認金床』が鎮座している。


 レミリ「じゃ、始めるよ?」


 ラビィ「はい、お願いします」


 水晶のような澄んだ球体と両手槌が鍛冶台に乗せられている。

 レミリの手には金槌。恰好はオーバーオールにバンダナ。

 ラビィは興味深げなアリスと手を繋いで、離れたところで待機。


 ラビィ(『ゲーム』のレミリは仲間になった後、拠点であれば武器強化をいつでも行ってくれていました。

 カンカンというSEの後に成功BGMとレミリ『やったね!』、プレイヤーなら必ず聞くその音声は合わせて5秒に過ぎません)


 レミリ「はっ…!」


 砕ける球体。光に代わり周囲に広がる。

 そして、レミリがカンカン、と槌を振り下ろす度に、その光が槌に吸収されていく。


 アリス「…きれー」


 ラビィ「ええ、それに…凜々しいですね」


 光を見るアリス、レミリを見るラビィ。


 ラビィ(神秘的で、不思議な光景です。『夢』の中では見られなかったものですね…)


 やがて、光は全て両手槌に収められ、一度強く光る。


【『ラビットスティック』→『ラビットスティック+1』】


 レミリ「やったね!」


 ラビィを向く、笑顔のレミリ。拍手をするラビィとアリス。


 レミリ「はぁー、緊張した…。訓練は続けてたけど、実際にやるのは久しぶりだったからさ」


 額の汗を拭うレミリ、近づく二人。


 ラビィ「お疲れ様です、レミリ」


 アリス「レミリちゃん、冷たいお水!」


 レミリ「ありがと、アリスちゃん。でも、先に出来を確認してももらわないとね」


 アリスの差し出した水を受け取りつつ、ラビィに視線を送るレミリ。


『ラビットスティック+1』をその場で取り回すラビィ。

 時折ジャンプも混ぜ、派手な動き。地面に振り下ろすが、床には寸止め。

 初めは水を飲んでいたが、その動きに見とれ、水を置くレミリ。


 ラビィ「いい仕事です、レミリ」


 握りしめ、レミリを見るラビィ。レミリは驚いた顔。


 レミリ「……もしかして、その言葉も『夢』で…?」


 ラビィ「いえ、私の感想です。どうか、しました?」


 レミリ「…ううん…たまたま、お父さんと同じ言葉、だったから…」


 手元の金槌を見て呟くレミリ。ハッとしたように顔を上げ、金槌を後ろ手に隠す。


 レミリ「あ!そうそう、お代だけどホントに要らないからね?

 むしろ、貰うと違法営業になるから!

 食費も出して貰ってるし、それでチャラね!」


 早口でまくし立てるレミリ。


 ラビィ「アリス、合体攻撃『レミリを挟んで、ぎゅー』です」


 アリス「うん!ぎゅー!」


 ラビィ「ぎゅー」


 レミリ「いきなり何!?」


 レミリに抱きつく二人、驚きつつも振りほどかない。

 やがて二人を抱きしめ返し、目を閉じる。


 レミリ「……もう、これじゃあ、貰いすぎだよ、二人とも…」


 何も言い返さず、背中を撫でるラビィ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。