14.承:常識?持ってますよ?100個くらい。
食後のお茶を飲みながら、寛ぐ三人。
レミリ「そう言えば、ここ数日、アタシは憲兵の人に呼び出されて事情聴取とかやってたけど、二人は何をしてたの?」
ラビィ「チュートリアル…いえ、レミリに教えてもらった町の施設に寄ってお話を聞いたりしてました」
アリス「沢山おつかいしたの!」
レミリ「おつかい?」
ラビィ「割のいい仕事でした。お届け物や薬草採取、魔物退治などですね」
ラビィ(ゲームだと1時間も掛からないのに、実際に町を歩き、街道で魔物と戦うと気付けば数日経ってしまいました。お陰で商店での武器強化素材の交換も、教会でのレベルアップも済みましたが)
【ラビィ・バニッシュ
LV:9→15/生命力:15→18、持久力:11→13、敏捷:13→14】
レミリ「その割のいい仕事を見つけられたのも『夢』のお陰?」
ラビィ(すこし落ち着いた後、レミリは私がどうしてカスさんの悪事を見破ったのか聞いてきました。まぁ、当然のことです。
『ゲームで知ってた』と言えるはずも無く、少し困ってしまいました。
追い詰められた人間が、本棚から名前を取ってしまうことよろしく、『私はとっさに夢で見た』と言い訳をしました)
ラビィ「概ねそうです。でも、以前も話した通り…」
レミリ「なんでも夢の通りにはいかないんでしょ?まぁ、もっと信じられないことも聞かせてくれたけど…」
アリスに目をやるレミリ。首を傾げる仕草をするアリス。
ラビィ(若干、スピリチュアルな話でしたが、女神の御座しますこの世界では、そこまで驚かれませんでした。
むしろ、この世界でありのままに起きた泉の女神様との会合の方が驚かれました)
ラビィ「ええ、信じられない可愛さですよね」
レミリ「そうじゃなくて…。姉妹にしては似てないな、とは思ったけどね。あ、ラビィが可愛くないっていう意味じゃなくてね?」
ラビィ「ご心配なく。私の可愛さは私がよく知ってますので。若干美しさも入ってるのがチャームポイントです」
髪を掻き上げるラビィ。
レミリ「…心配になってきた」
アリス「お姉ちゃんにはアリスが付いてるよ!」
レミリ「頑張ってね、アリスちゃん」
アリス「うんっ」
ラビィ(二人も随分仲良くなりましたね。
ゲームの中の生活ですが、存外快適です。
バストイレは別、トイレは水洗。シャンプー、リンス、コンディショナーもあります。ご飯も日本基準の美味しさですし。
時代考証は犠牲になったのだ…快適さの犠牲にな…)
ラビィ「そう言えば、『仕事』なのですが、レミリに一つ依頼をしてもいいですか?」
レミリ「仕事?…アタシ、今は、悲しいことに無職なんだけど?」
ラビィ「武器強化をお願いします。私の『ラビットスティック』を強化して欲しいのです」




