16.結:友達より深く強く
レミリ「ねぇ、ラビィ。アタシ、もう夢の中の事、聞かないね?」
ラビィ「レミリ?」
レミリ「だって、ラビィに夢の中のアタシより、今のアタシを見て貰いたいから。『余計な事』をしちゃラビィが、アタシの出会ったラビィだから、ね?」
ラビィ「……分かりました。だったら、私も夢の中の話をするのはやめます」
レミリ「でも、『余計な事』をしたくなっちゃたら、一言相談してよね?
なにか手伝えることがあるかもだし…それに、アタシ達、友達、でしょ?」
ハッとするラビィ。
ラビィ(……友達の確認。それは、少し嫌いな行為でした。
同意の強要、好きな人への牽制、圧力を含んだそれは、水の中に落とされるように、息さえ苦しくなるものなのです。なのに……)
ラビィが暗い水底に沈んでいくようなイメージをする。
レミリ「…ちょっと、ラビィ?そこで黙られると、アタシも立つ瀬無いっていうか…」
苦笑するレミリを眩しそうに見たあとラビィは一度俯く。
ラビィ「私には、沢山秘密があります。多分、私自身も知らないくらい沢山…」
レミリ「……」
じっと聞くレミリ。
ラビィ「……頼っても、いいのでしょうか?」
レミリ「うん!もちろん!」
ラビィ「…友達だから?」
レミリ「そうよ!貸し借りなんて一々数えてられないくらい一緒に居ましょ!」
ラビィ「…それはプロポーズですか?」
アリス「そうなの?」
ひょっこり顔を出すアリス。
レミリ「ト・モ・ダ・チだから!」
大きな声のレミリ。笑うラビィ。よく分からないけど笑うアリス。
ラビィ(……まったくもう、貴女に夢中になってしまいそうですよ、レミリ)
ラビィ「レミリ、友達以上を願ってもいいですか?」
レミリ「え?それって…こ、」
熱っぽい視線のラビィと頬を赤らめるレミリ。
ラビィ「冒険者仲間になってください」
レミリ「あ、そっちね!うんいいわよ!全然!仕事探してたし!鍛冶師としてやっていくにも冒険者の経験と資金は必要って、お父さんも言ってたし!」
ラビィ・アリス「そっち?」
焦ってまくし立てるレミリと、首を傾げるラビィとアリス。
レミリ「何でも無いったらー!」
ラビィ(…とにかく、パーティーメンバー、ゲットです)
【レミリ・アンヴィルがパーティーに加わりました。以降、メニューからステータスを確認出来ます】
ラビィ「では、善は急げ。早速冒険者登録に向かいましょう」
アリス「おー!」
レミリ「いいけど…。その前にその恰好は着替えましょうね?町で騒ぎになっちゃうわよ?」
ラビィ「ご心配なく。ここ数日の『町のおつかい』で、私の美貌は知れ渡っています。ああ、もちろん、きちんと外套は羽織りますのでご安心を」
レミリ「あくまでもその…なんだっけ、バニースーツは替えないのね?」
ジト目のレミリに構わず頷くラビィ。
ラビィ「当然です」(現状最強装備なので)
アリス「えっへん」
胸を張るラビィとアリス。
レミリ「……ちょっと不安」
肩を落とし、ため息をつくレミリ。
【果たして彼女達は見事、冒険者になれるのでしょうか?
旅路は始まったばかりですが、そこに頼もしいメンバーが加わったのは、間違いないのでした】
【次回、迷宮最奥のバニーガールに続く】
以下、参考資料
登場キャラステータス詳細
名前:レミリ・アンヴィル
種族:ハーフドワーフ・女
LV:10
出自:第一階層、受け継ぐ者『志ある物から、技術、生き様を受け継いだ』
(ステータス傾向、完全物理攻撃型)
生命力:20
(HP、耐久値に影響)
精神力:8
(MP、魔力。魔法使用回数に影響)
持久力:16
(SP、スタミナ。走破距離、回避回数に影響)
攻撃:15
(物理攻撃力に影響)
敏捷:12
(回避距離、戦闘動作速度に影響)
魔法:4
(魔法攻撃力に影響)
術理:6
(支援魔法の効果時間・範囲に影響)
幸運:8
(クリティカル率、ドロップ率に影響)
固有スキル
『健脚』(スタミナの消費が1/2。回復速度が2倍)
習得スキル
鍛冶『強化』(該当施設にて武器強化が可能。父より伝授)
鍛冶『生産』(該当施設にて金物生産が可能。武器生産は、個人ごとに組合の許可が必要である)
『導かれし一行』(『迷い人』がリーダーのパーティーに所属している時に発動。
自分のレベルがリーダーより下、獲得経験値が上昇。
同じレベルになった時、解除。
自分のレベルがリーダーより上、獲得経験値が下降。
パーティー加入により習得)
(総評。魔法関連は捨てた。『健脚』によりスタミナお化け)




