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第八十七話 〜強気〜

おはようございます!!

日本という大きな壁にぶち当たります。

ただ、敵ではありません。

とりあえず、物語の繋ぎの部分です!

空亡に注目です!!

総理大臣筆頭に錚々(そうそう)たるメンツを集めた会議が始まった。

 今回の本題は、封じられた妖怪を解き放つこと。

 様々な部分でリスクが生まれる。それらのリスクを話し合った上で、どうするか決めようということだ。


「では、まず、今回の論点から説明します。」


 長老はそう言って、会議をスタートした。続けて、空亡からあった提案を細かく説明した。この案の提案者が空亡であることを含めて説明した。


「そう……。」


 小鳥遊さんは一言そういうと、黙ってしまった。何やら頭の中で考えているのだろう。


「私から一つ聞いてもいいだろうか?」


 すると隣の画面の中から声が上がった。彼は防衛大臣の九頭竜志門(くずりゅうしもん)さんだ。


「どうぞ。」


 長老は発言への肯定を行う。


「今、その地には結界が張られているはずです。これは、土御門隊長より私が直々に連絡を受けているので、間違いありません。その結界のおかげで、今は封印が進んでいないはずです。仮に結界を解いてしまうと、一気に封印が解かれてしまう危険性もあります。各々に封じられているものは強大だと聞き及んでいますが、どう言った方法で、封印を解くおつもりですか?まさか結界を解いて一斉に封印を解くなんてことはしないですよね?」


 九頭竜さんのいうことは、一気に封印を解いた場合、一気に対応できるのか否かということだろう。


『それには我から答えよう。まず、一斉に封印を解くつもりはない。一つずつ対処していこうと思っている。今張っている結界については維持しておいてもらいたい。』

「では、その方法とは?」


 当然だが、どうやって一つずつ封印を解くのか聞いてくる。それにしても、空亡ら物怖じしないな。


『一度、天明神社で体験しているからな。未来の力で封印を解く。』


 !?!?…私かー!?


「可能なのか?」

『先も言ったが、すでに経験済みだ。可能だ。』


 画面の向こうから私の返答を待っている雰囲気が伝わってくる。


「は、はい。できます。」


 私は精一杯声を絞り出したが、あまり大きな声は出なかった。無理でしょ!?


「そうですか。」


 九頭竜さんは一応、納得してくれたようだ。


「……では順を追ってきいてみたいけど、いいかしら?」


 さっきまで黙っていた小鳥遊さんが質問を投げかけてきた。


「まず、封印を個別に解くことはわかったわ。次は封印が解かれたあとね。どんな妖怪が封印されているかは把握できているの?」


『それに関してはわからない。』


 空亡は正直に答えた。ここで嘘をついたところで何のメリットもないのだ。


「では、どれほどの妖怪が封印されているかもわからないのよね?それでも確実に抑え込めると?」


『まず、今までの傾向と、いまだに解き放たれていないことを考えると、「厄」の幹部ほどの強さを持った妖怪は封じられていないはずだ。おそらくそれに準ずる強さと考えられる。それでも、強大ではあるが、我と未来、ソラ、雪殿に賀茂の小僧、あわよくば長老までいれば対処するのは問題ないだろう。それでも不安ということであれば、他にも陰陽師はいるはずだ。選りすぐりを集めたらいい。』


 空亡は流暢(りゅうちょう)に考察を話した。確かに理にかなっているとは思う。玉藻前(たまものまえ)の力の一部を封印して解けた封印だから、それくらいの力が限度なのだろう。


『それに、この封印は1000年ほど継続している。封印された妖怪は解き放たれたあとは衰弱しており、本来の力は発揮できないだろう。それもあって、あえて封印を解いて弱まっているところを叩くのだ。』


「なるほど。よくわかりました。……それでは、どれくらいの被害があると考えられますか?被害は人だけでなく、物なんかにも当てはまります。」


 被害の規模次第ではこの作戦を実行できない可能性もあるのか!?


『ある程度の被害は覚悟してほしいが、そう大きな被害はないだろう。まず、我ら妖怪は本来人間には不干渉な存在だ。今は実体化の術式で可視化されているが、本来は誰にも見えん。つまり、被害も起こらないということだ。しかし、強い衝撃は空間を超える可能性もある。その場合、少なからず現世に影響が出るが、気にするほどのことでもないだろう。陰陽省の妖怪は皆、可視化の術式を組んでいるが、はぐれの妖怪なんかは余程霊感や妖力の保有量が大きい者にしかまず見えない。』


ふむふむ、なるほど。私は昔から色々見えていたけど、本来は何も見えないんだなぁ。今更ではあるが、少し勉強になった。


「そう……。それでもイレギュラーは存在すると思うのだけど、そう言った場合のことも考えているのかしら?」


 きた!どうしても避けて通れない、イレギュラーという罠!普段は起こり得ないからこそのイレギュラー。これを考え出すと終わりがない。この話はここで一旦終了となるのか……?


『……ふむ、まあ、まずは、連携が必要だろう。我らがいるあたりに人払いをするなどだな。これは確実に抑えてほしい。だが、我らでどうこうできる問題でもないので、今回相談をしている。

 そして、万一想像以上の妖怪が封印されていた場合に関してだが、それはどんな強さであれ問題はない。封印されるような妖怪が我より強い訳がない。我がいる限り心配には及ばん。それに未来もいるからな。ある程度の弱められれば、封印は可能だろう。』


 空亡さん……!?なんて強気!?

 かっこいいなぁ……!

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

空亡はなんとも心強いですね!!

そう言わせる未来もとても成長したのでしょう!

今はまだ準備期間ですが、これからどんどん活躍していってもらいます!!

今後の展開にご期待ください!!

次回は11/1朝アップします!!

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