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第八十六話 〜提案からの作戦会議〜

おはようございます!!

空亡からの提案を受けた長老。

前向きに考える姿勢の長老、これからどんな話へ展開していくのでしょうか!?

お楽しみください!!

空亡の提案はある意味で今までの常識を覆す提案だった。

 抑止力として使役した妖怪を使うことはあったが、今回空亡が提案した方法としては、現世に妖怪を解き放つことで抑止力とすると言うものであった。平安の世で人間と共に戦った実績がある妖怪であっても、そう易々と妖怪を解き放つことは難しいだろう。特に強力な妖怪というおまけ付きだ。


「そんなことできると思っているのか?」


 長老はそれらを天秤にかけ、判断をするだろう。だが、まず、実現可能なのかを空亡に問いかける。


『ん?それは知らん。だから提案をして相談をしておるのだろう?』


 空亡がポカンとした表情で、長老に返答した。そうだ。提案はできるが、現在の日本の状況を1番理解しているのは長老だ。その長老に相談を持ちかけているのだ。


「ガッハッハ!!やっぱり面白いなぁ!いいだろう!検討してやろう!!だが、意見を出したからには協力してもらうぞ?」


 長老は空亡の意見を前向きに検討するつもりのようだ。色々問題はあるだろうけど、妖怪が蔓延る世の中とどちらのリスクが高いのか、よくよく検討する必要がありそうだ。しかも、早急な対応が必要である。


『うむ。それは問題ない。なぁ、未来。』


 急に私に話をふられても!?空亡から相談受けてないから即答はできなかったけど、検討の余地はあるし、対処もなんとかやるしかない。


「うん、まあ、大丈夫じゃないかな?」


 とまあ、こんな感じで煮え切らない返事となってしまった。空亡には後で話をしよう。いきなり話をふらないで。


「ふむ。だったら早速、ミーティングを始めよう。ここまででかい話だ、それなりの人材の許可が必要だな。……30分後にまた来てくれ。」


 そういうと、長老は方々に連絡を始めて、ミーティングの準備に取り掛かった。その間、私と空亡はキョンちゃんと共に資料作成に勤しむこととなった。

 キョンちゃんの指示は的確で、どんどんいい資料になっていく。私たちへの質疑応答だけで、おおまかな流れと、目的、方法、結論、問題点を洗い出し、検討すべき事がわかりやすくまとまった。


「流石キョンちゃん!優秀だねー!!」


 私はキョンちゃんを素直にかっこいいと思った。そう言われたキョンちゃんは血が通っていないにも関わらず、少し顔を赤らめたような気がした。実際に赤くなっているわけではないが、雰囲気がそう感じ取らせた。

 素直を褒められると恥ずかしいみたいだ。


「ありがとうございます。」


 相変わらずぶっきらぼうな話し方だけど、慣れちゃえば問題ない。そういうところも好きである。


 そうこうしているうちに30分が過ぎようとしていた。


 ―――――


「長老ー??」


 私たちは30分経ったので、大臣室へ向かった。


「おう!入ってくれ!」


 中から長老が入室を促した。


「失礼します。」


 キョンちゃん、私、空亡、の順に大臣室へ入室し、中を確認したところ、3台のテレビが置かれていた。それぞれのテレビには2、3人ずつ顔が映っていた。


「皆さん、紹介します。こちらが、土御門有元と道世の娘で、未来と言います。大体3ヶ月前くらいに陰陽師として働いていますが、成長が速くすでに中堅程の力はあります。隣がパートナー妖怪の空亡くんです。彼には色々な情報を提供してもらっています。今回も彼からの提案になります。」


 長老はテレビの人達に向かって、私たちの紹介を行った。昨今流行りのWEBミーティングというやつか!?すごいなぁ!!


―『初めまして。未来さんと空亡さん。あなた方のお話は色々聞いています。』―


 真ん中のテレビに映る女性から挨拶があった。どこかで見たことがあるような気がするなぁ。


―『私は小鳥遊陽子(たかなしようこ)。この国の総理大臣です。知っているかしら?』―


 ……!?あ!?そうだ!?総理大臣だ!?やばい!?


「え、あ、はい!!はい!!存じておりますとも!!」


 テンパって声がうわずりながらも変なことを口走ったような気がする。

 存じておりますとも…はないだろー。


 ―『ふふ、緊張しなくてもいいのよ。まあ、そう言われたところで難しいとは思うけど。』―


「い、いえ。失礼しました。この度はお日柄もよく……。」

『おい。』


 空亡に肘で小突かれ、我に返った。私はまたもやらかすところだった。いや、もう遅いか。


「まあ、こんな感じですが、非常に陰陽省とこの国のために貢献してくれています。暖かい目で見ていただきたい。」


 長老がフォローしてくれた。流石にこの場は長老でも厳かな雰囲気で対応している。


―『ええ。大丈夫よ。面白そうな子でいいじゃない?陰陽省も賑やかになるでしょう。…それで本題に入ってもいいかしら?』―


 総理は意外と気さくな優しそうは人だった。そして、これからが本題となる封印解除計画の話だ。錚々たるメンツをよく集めたものだ!?…いや、むしろ、それ程大きな案件ということだろうか。

 よくテレビを見てみると、総理大臣、副総理、防衛省から大臣含め2名、環境大臣、警視総監等肩書きが見える。すごいの面々が直々にミーティングに参加している。

 

 正直な話、立っているのもやっとだ……。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

ついに日本をまたにかける組織というのが如実に現れてきます!

日本を守るために本気になっていきます!

これからどんな物語が進んでいくのでしょうか!?

次回は10/31朝アップします!!

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