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089.爺、いやいや、どこぞの狩りゲームですかいのぅ…

ダリル様とカンム様の体と得物が薄っすらと発光しておる。

お2人とも氣が扱えるようじゃな、それにて強化を図っておるのじゃろうて。


って、いままで強化せずに(たたこ)うておったのかえっ!


まぁ、そう言う意味では儂も強化はしておらなんだのじゃがな、それは禁じられておったからで己の意思ではないでな。

お2人が氣による強化を解禁したと言うことはじゃ、儂も行っても良かろうてのぅ。

流石に竜種相手に素で戦いとうはないわっ!


ブラストドラゴンとやらが暴れておるのぅ。

右前足を振り上げ振り下ろしただけで地が裂けておるのじゃが…どんな威力じゃっ!


お2人は危なげのう避けておられるのじゃが…懐に入り過ぎではないかえ?

まぁ、あの至近距離なれば噛み付きなんぞは喰らわぬであろうがのぅ。


儂はまず、魔導銃にてキャツを狙い撃ってみたのじゃが…効かぬのぅ…

やはり、いまの魔導銃では一定以上の脅威にたいしては無力じゃて。


目や口を狙ろうても良いのじゃがな、暴れまわる竜種のそれを狙い撃つなんぞ、どんな神業じゃっ!

そうなれば、魔導銃は意味を成さぬゆえ魔術じゃが…大規模広範囲魔術は駄目じゃな。

なにせお2人が張り付くようにして(たたこ)うておられるでな、あれではのぅ。


そうなるとじゃ、儂が打てる手としては接近戦しかない訳で…

ええいっ!面倒なっ!


参戦する前にのぅ、単一魔術を数回ほど竜種へと放ってみる。

属性を変えつつ放った魔術が竜種へと当たるのじゃがの、当然のように効果はのぅ。


じゃがの、風と氷、雷の魔術に対しては多少…少々…極小…ええいっ!微弱じゃが反応がのっ!

ヤケじゃっ!

お2人の得物へと効果があった?風、氷、雷の属性を混ぜ合わせた混合属性にて付与をのぅ。


魔術による属性付与を追加された得物で斬り付けておられるようじゃが…

おっ!結構な効果が得られておるようじゃわえ。

意外といけたのぅ…なれば、儂の得物にも同様の処置を施し、いざっ、参るっ!


ブラストドラゴンの体当たりからの回転攻撃による尾の振り回しが終わったタイミングにて参戦じゃな。

コヤツ、巨体のクセに速過ぎぬかえ?


少々離れておっても飛び跳ねて襲って来るでな、気が抜けぬわえ。

至近にて斬り付けておるお2人を無視しての、何度か儂を狙いおったでな肝が冷えたわい。


まぁ、儂も氣と魔力にて肉体強化を施しておるでな、直ぐに避けたわい。

それに挙動を察して事前に動いておったゆえ、あのような見え見えな攻撃を喰らう筈あるまいてな。


しかし…中々に硬い相手のようでのぅ、纏わり付くように攻撃をなさっておるお2人の攻撃がのぅ…

いや、良く見るとじゃ、数箇所ほど削れておるような…


【グガァァァァッ!】っとブラストドラゴンが叫んだと思うたらの、ドゥっとばかりに倒れおったのじゃが…

うむ、バランスをいきなり崩して体勢を保てぬようになったと見えたのじゃがの、なにが?

あっ!尻尾か斬り落とされておるわえっ!


あの猛攻を潜り抜け尻尾を斬り撥ねたと言うのかえ!

いやはや、呆れたものじゃてのぅ。


しかし…儂も至近にて戦っておったのでな、いきなり倒れ込んで来た時は仰天したぞい。

肉体強化して速く動けるようになっておらなんだら助からなんだわい。


【ガァァァァァッ!】っと激昂したブラストドラゴンが吼える!

五月蝿いわっ!吼たえなやっ!


咄嗟に魔術にて耳付近の音を散らしたのじゃがな、一瞬動きがの。


キャツが倒れた時に距離を取ったゆえに至近ではなかったのじゃがな、それでも堪えたわえ。

でな、なにやら不穏な雰囲気を感じたゆえ…緊急退避じゃっ!


ま~たぁ、何故に儂を狙って跳び掛かって来るのじゃっ!

儂が、ぬしの尾を斬り撥ねたわけではあるまいに、理不尽じゃっ!


そんな悪い()には御仕置きじゃっ!

着地地点となる場所の地を抉っておいてやることにのぅ。


まぁ急場にて簡単に誂えた落とし穴じゃてのぅ。

突然消え去る着地場所の足場に動転しておるのじゃが、飛べぬおぬしでは対処できぬであろうてのぅ。

見事に落とし穴に突っ込んでくれたわえ。


前足が足場を捉えようと空を掻くのじゃが、当然無意味じゃてな。

見事に嵌ってくれよったのじゃが…ふむ、顎が縁にのぅ。

顎を打ったキャツは結構なダメージを受けたようにてフラフラっとのぅ。


思わぬ収穫じゃて。

いや、お2人とも?何故に呆れたように見てなさる?

絶好のチャンスタイムじゃてな、はよ攻撃せぬかえ!


儂は即座にキャツへと走りより斬撃を浴びせて行く。

左右の刀を乱舞するかの如く放ちダメージをの。


儂が攻撃し始めるとな、遅れまじとばかりにお2人も…

ほどなくブラストドラゴンは動きを止め…討伐完了じゃ!


ふいっ、もう御免じゃてのぅ…一杯一杯じゃて。


「なかなかに楽しめたであるな」

「がはははははっ、おうよ。

 何時も、これくらいの獲物に巡り合いたいものだて」


などとの、いや、儂はもう御免じゃて!

帰省します。

実家にはネット環境がないため投稿できません。

一週間ほどお休みしますので、あしからず。

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