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星屑シネマの七番スクリーン  作者: パラレルワールドの住人


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4/12

星屑シネマ ― もうひとりの俺はちゃんとしている

この度は足元が悪い中ご来館ありがとうございます。

本日上映されるのは、皆様の周りであるようでないことかもしれません。



雨の夜、その映画館は現れる。


佐久間大地、26歳。フリーター。


専門学校は中退。

バイトは続かない。

遅刻、欠勤、言い訳。


「まあ、なんとかなるだろ」


それが口癖だった。


その日も、バイトをバックレた帰り道。


見慣れないネオンに足を止める。


「星屑シネマ」


軽い気持ちで入ったはずだった。


渡されたチケット。


『あなたが、真面目に生きた人生』


スクリーンに映る、もうひとりの自分。


真面目に学校を卒業し、働き、

遅刻せず、言い訳もせず、

地味に、ちゃんと積み上げている人生。


「つまんな……」


最初は、そう思った。


でも——


同僚と笑う顔。

任された仕事を終えたあとの、小さな達成感。

コンビニ前で、コーヒーを飲みながら呟く一言。


「今日も、まあまあ頑張ったな」


その言葉が、妙に残った。


上映が終わる。


支配人は何も言わない。


ただ、こちらを見ているだけだった。


外に出ると、雨は止んでいた。


ポケットからスマホを取り出す。


バイト先からの着信履歴。


少しだけ、見つめる。


「……めんどくせ」


いつもの調子で呟く。


親指が、画面の上で止まる。


かけ直すこともできる。


そのまま閉じることもできる。


数秒。


ほんの、数秒。


やがて——


佐久間はスマホをポケットに戻す。


そして、歩き出す。


向かう先は、いつもと同じ帰り道。


……のはずだった。


信号の前で、ふと足を止める。


赤から青に変わる。


人が流れ出す。


その流れに乗ることもできるし、

逆方向に歩くこともできる。


佐久間は、少しだけ空を見上げる。


「……まあ、どっちでもいいか」


そう呟いて、一歩踏み出す。


その一歩が、どちらへ向いたのかは——


誰にも分からない。


その夜、空き地にネオンが灯ったかどうかも、分からない。

最後まで見てくださりありがとうございました。

この作品実は、私自身の実話の物語なんです。

20代とは、野心もあり行動力もあり体力もありますから当時は、甘く考えていたのでしょう。

ですが、人生とはなんとかなるものでもありますので最後まで一緒に頑張ってみませんか?


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