表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅蓮の魔女  作者: 宵宮 詠
第3章
PR
18/46

5 空爆


「ところでさ、この撹乱、続けたらどれぐらいで敵さんブチ切れると思う?」


紅蓮はおもむろに話題を変えた。

アルダラが頬に指を当て小首を傾げる。


「……そうねぇ。おそらく有能な参謀がいる。

としても、二週間に千点。」


レオンヴァルドが重々しく首肯する。


「ドルクだからな。更に倍。」


「……おこりんぼさんなんだね……」


こくこくとシンクロする紫紺と漆黒に苦笑して、次にその笑みが不敵に変わる。


「じゃあ精々引っ掻き回してやろう。良からぬ企みもできないぐらい、カッカすると良い。」



紅蓮と二人三脚&三位一体達は跳んだ。

きちんと計算された座標へと。

アルダラは結局留守番だ。

曰く、「なんかもう良くなっちゃった」らしい。


紅蓮達一団は、古い砦の上空に出た。

斥候達のお陰で、どの二人三脚と三位一体が

どこを狙うかは確認済みだ。

紅蓮が片手を高々と掲げ、振り下ろす。


「撃て!!!」


号令は、紅蓮が持たせた深紅の光を通じて他の二班へも響き渡る。


色とりどりの光が空を裂き、砦のあちらこちらへと吸い込まれるように着弾する。

ドォオオオオン!と轟音が空気を震わせ、地上から幾筋もの煙が上がる。


「退け!」


再び紅蓮の号令が響く。

二人三脚&三位一体達は掻き消えた。

紅蓮のみが高度を取り、煙の収まった砦の様子を眺めていた。

わらわらと砦から飛び出してくる敵兵達。


「人が蟻のようだ……」


呟いた紅蓮は、満足そうに頷き


「テレポルタティオ」


城へと跳んだ。



「おかえり、グレン。」


「ただいま戻りました、アルダラ将軍。」


紅蓮がビシッと敬礼する。

アルダラはけらけらと笑い


「やめてよそういうの。指揮下には入っても、あなたは陛下直属よ?いつも通りでいいってば。」


べちんと肩を叩かれて、紅蓮はよろめいた。


「して、首尾は。」


低い美声が響く。紅蓮は心もよろめいた。


「……上々。敵さんまるで、巣を突かれた蟻みたいだったよ!砦自体は大きく壊せたわけじゃないけど、むしろこうして削っていく方がいやらしくて良いんじゃないかな。」


「ドルクの顔が目に浮かぶわねぇ」


アルダラが、くくっと悪い笑みを浮かべる。

レオンヴァルドが大きく頷き、続ける。


「真っ赤になって地団駄を踏んでいるだろう。」


紅蓮の脳裏にふと宵森の姿が浮かぶ。

ぶんぶんと頭を振ってそれを追い出した。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ