表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/39

第四章 そうちゃんって、弱虫だよね。

ソファに横になって、

私は自分のイラ立ちの理由を考えていた。


すると、外から


「橘高さ〜ん。橘高さ〜ん。」


微かに私を呼ぶ声が聞こえた気がした。


ベランダに出ると、東堂先輩が居た。


私を見つけて、

「あ!すみれちゃん!やっほー」

先輩は手を振った。


思わぬ訪問に、さっきまでのイライラがスッと消えた。


「ちょっと待ってて下さい!」


私は鏡で軽く髪をとかし、

玄関を出て、階段を駆け降りた。


東堂先輩が

「ごめんね、下から呼んじゃって。

どの部屋か分からなくてさ。」

そう言って、笑った。


「いえ、大丈夫です。あの…萌香先輩達は?」

「まだファミレスにいるんじゃね?

俺、チーズケーキとコーラ食い終わったから

帰ってきた!」


チーズケーキとコーラは、一緒に食べるんだ……


そう思うと、笑ってしまった。


急に笑い出した私を見て、

「え?何?なんか面白かった?」

そう言って、東堂先輩も笑った。


「いえ、なんでもないです。ふふふ。」

「なんだよ〜」


笑い終わった私に先輩が言った。

「てか、電話。俺待ってるんだけど。」


あ…電話。


「メモ紙なくしちゃった??」

「いえいえ、まさか!持ってます。」

「えー?じゃあ、なんで〜?」

先輩は、少し拗ねた顔をした。


可愛い…



「いや、なんか、何話したら…いいのかなって。」

「すみれちゃんの事話してくれたらいいんだよ?」

「私の事。」

「俺ばっかり喋ってる。」


自覚あったんだ。

分かってて、話してたんだ。


「気にせず話してよ。」

「………じゃあ、家に誰も居ない時があれば、電話します…」

東堂先輩は笑って、「分かった。」と言った。


すると、そうちゃんの車が帰ってきた。


車から降りて来たそうちゃんとりっくん。


「おかえり。」

私は声をかけた。


そうちゃんとりっくんが不思議そうに

東堂先輩を見る。


「あ… 学校の先輩。」

先輩が「こんにちは」と、挨拶した。

「あぁ〜、こんにちは」と、そうちゃんも先輩に軽く会釈。


「で、弟の陸斗と………そうちゃん。」

すかさず、そうちゃんが

「そうちゃんです」と。


「あ…えっと、お父さん…?」

「いや、そうちゃん。」

「????」

ちょっとついて来れていない先輩。


それを見てりっくんがフッと笑った。


「えーっと、じゃあ、今日はありがとうございました。」

「あ、あぁ、こちらこそ。」

まだ、分かってない先輩に軽く挨拶をして、

私とそうちゃんとりっくんはアパートに戻った。


机のプリントを見てりっくんが、

「終わってないじゃん!寝てたの?」

「うるさいな!考え事してたの」


プリントの横に、

マカロニグラタンとミルクティーが置かれた。


「りくが、今のすっちゃんは絶対これだって。」


私は椅子に座り、蓋を開けた。

まだ温かい。


「分かってんじゃん。」


りっくんは、私を見て、親指を立てた。

りっくんの前には

エビグラタンとフルーツオレ。


「マカロニグラタンとミルクティー。

エビグラタンとフルーツオレって。

食べ合わせってどうなの?理解できないんだけど。」


そうブツブツ言いながら、

麻婆飯とコーヒー牛乳を机に置くそうちゃん。




そっちの組み合わせの方が理解できない。


そう思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ