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すいません。遅くなりました。
散策をしているとタブレットに連絡が入った。京藤からで、タミーナたちの商売が終わり全員宿に帰ったということだった。日が沈むにはまだ余裕はある。しかし、風呂を設置したりすることを考えるとちょうどいい時間になっていた。石田達も宿に戻った。
宿に戻り諸々を片付けて、夕飯を食べているとアディが食堂にやってきた。
「よっ!なんかネムレが賑わってんな・・・」
「そうか・・・?なんか結構毎日こんな感じだったけど・・・」
「ん~・・・そうなのか?俺が知ってるネムレはこんなにたくさん客が入るような店じゃなかったんだがなぁ・・・」
ぐるっと店内を見渡す。そもそも石田とユニット、ファティを合わせて10人、フォックス族が15人、タミーナたちが5人で30人はイシダの関係者だ。それが一斉に食事をとっているものだから現在一般のお客さんはほとんど入っていない。
「・・・それはたぶん、俺の関係者が総勢で30人いるからだな・・・」
「・・・お前の関係者多いな・・・」
アディに呆れられてしまった。アディの来店に気づいた店主ジュナイドが注文を取りにやってきた。
「おう。アディよく来たな。確かにイシダの旦那の関係者は多いが、旦那らがここに泊まるようになってから普通の客も結構増えたんだぜ?」
(・・・?あれ?・・・旦那って呼ばれた?)
「あの、旦那って・・・?」
「ん?・・・あぁ。イシダの旦那は、ワイルダーネスの連中に訓練で勝ったらしいじゃないか。そんな凄い人なら『旦那』って呼ぼうと思ってな」
「・・・は、はぁ・・・」
「へー・・・イシダ、俺も旦那って呼ぼうか?」
「やめてくれ・・・」
「「はっはっはっは」」
「まぁ、それはそうと。お客さんの入りが変わったのは、何か料理を変えたから?」
「んにゃ、そんなことはしてない。だからまぁ、完全にこの旦那のおかげだな。美人さんが集まる店があるってことで話題になってるみたいだわ。だから、確実に男性客が増えてるな」
ジュナイドは少し声量を落として・・・
「そこで相談なんだが、ちょっと料理おごらせてもらうから数人綺麗どころをレストランの方で待機させてもらえないか?」
「・・・客寄せですか・・・」
「まぁ、ぶっちゃけそうだ」
「分かりました。何人かには声をかけときますよ」
「ありがてぇ!じゃ、アディ。おめぇ、何注文すんだ?」
「あー・・・なんにしよ。・・・前回と同じで、大鳥のスープセットとエールで頼んます」
「おう。わかった。待ってな」
ジュナイドは厨房へと戻っていった。石田は席を立ち、数人に声をかけた。するとファティ、ラエレン、ザリファ、ナーダがOKとのことだった。ユニットはそれぞれいろいろと片付けたいことがあるとのことで断られた。
(若干、年齢が低い気もするが・・・まぁ、いいか)
元の席に戻る。
「それで・・・捜査の方の話を聞かせてもらえるか?」
「おう」
アディの話によると、やはり彼らは対象に便乗する連中の一味だったらしい。彼らを雇っていたのはスレーブ商会。スレーブ商会が取り扱うのはやはり奴隷。驚いたことに彼らの活動拠点は隣の国だという。彼らはこの街で犯罪を実行しそのまま国外へと逃亡する予定だったのだそうだ。ただ、今回捕縛されたのは実行グループでスレーブ商会を護衛する冒険者らだった。犯罪を指示したスレーブ商会の人間が捕まっていないという。
「このルブアも治安がいいわけじゃねぇ。反社会的なグループがいくつかある。多分そこが関わってて、連中の足取りを追えてないんだと思う。くれぐれも気を付けてくれ」
「分かった」
その後、アディに食事が運ばれてきた。食事をとりながら他愛のない話をして別れた。
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翌日0940時。石田は冒険者組合に来ていた。例の隊商のボス、バーンハードと話をするためだった。商人を相手に話をするということで、タミーナにアドバイザーとしてついてきてもらった。石田、タミーナと京藤の3人が冒険者組合に来ている。
バーンハードとは二日前、ワイルダーネスとの訓練を終えた後に一度会っている。その時はいろいろと都合が悪いこともあり、面会を今日に変えてもらったのだった。その最初にあった時、彼らは石田達の使う道具に興味があるということを言っていた。バーンハードは世界を旅する隊商のボスだ。つまり商人だかから・・・多分、その道具についてあれこれ話をしてそのうえで購入するとか・・・そういった話になるんだと思う。
石田達が使った道具。「刺股」「網投射機」「テイザーガン」の3種類だ。これらを彼らに紹介していいのか・・・。まず、刺股は問題ないだろう。そんなに難しいものでもない。おそらく形だけまねて木材で作れば十分この世界の技術力でも再現可能な代物だ。
次に「網投射機」は・・・微妙なところだ。網投射機は、構造はそこまで難しいものではないが・・・使われている技術はこの時代にそぐわない。また、使ったものを回収して領の工場に送り返さないと再装填できず、彼らに販売した場合使い捨てになってしまう。このため彼らに紹介することはできないだろう。
最後に「テイザーガン」。これは考えるまでもなくアウトだ。かつての日本国においても普通に銃に分類される道具で、個人所有は難しい道具だった。高圧ガスで電極(金属線のつながった針)を打ち出す構造をしていて、発射威力も人体に針が刺さるほどの力がある。技術的にも攻撃力的にも十分危険な代物だ。
となると、今回は刺股ぐらいしか照会できない。
なお本日はここにいない者はそれぞれ別の行動をしている。古井は訓練、湯川と間宮は領の建築作業、ナイチンゲールと瑞山とファティはターニャ達の露店の警護に回ってもらっている。フォックス族の皆には、市場調査をお願いしている。ただし、昨晩の話があるので必ず集団で動くことを伝えておいた。
「おや?イシダ君おはよう。早いね」
組合の建物の中に入った石田を見つけて組合長のバクアーが声をかけてきた。
「おはようございます。会議室をお借りしたいのですが、空いてますか?」
「あぁ。バーンハードさんとの面会だったね。大丈夫だよ」
バクアーは部屋のカギを取って石田のところまで渡しに来た。
「はい。これが会議室のカギだ」
「ありがとうございます」
「よし。それで、イシダ君に頼みがあるんだが、もしよければ私も君とバーンハードさんの面会に立ち会わせてくれないだろうか?」
「・・・?バクアーさんがですか?」
「あぁ。完全に私の勘だが、何やら面白いことになりそうだと告げているのでね。どうだろう?」
「面白いことに・・・ですか?それはよくわかりませんが・・・いいですよ」
「おし。じゃあ、会議室行っといてくれ。少し片づけてから向かうよ」
「了解です」
バクアーはカウンターの方へ戻っていった。
石田達は先日の部屋に移動する。タミーナが話しかけてきた。
「先ほどの方は・・・どういった方なんですか?」
「さっきカギを渡してくれたのは、組合長のバクアーさん。前回の訓練騒ぎの時にご縁があってね」
「組合長ですか!・・・凄い方と知り合われたんですね・・・」
「あー・・・まぁ、喧嘩を売ってくれたのがこの冒険者組合の有名人だったからその関係だと思う。まぁ、運が良かったのかな?」
「あ、聞きました。あのワイルダーネスと訓練という名の決闘をしたっていう?」
「そうです。その時ですね」
―コンコン
扉がノックされた。
「はーい。どうぞ」
「失礼するよ」
バクアーが後ろにバーンハードと1人の男を伴って入ってきた。
「おや?若いのに早く来て待っているとは感心感心」
バーンハードが先に部屋で待っていた石田を見つけて少し驚いていた。全員が席に座る。バーンハードが話し始めた。
「今回は時間を作ってくれてありがとう。再びになるが自己紹介させてくれ。俺はバーンハードという。隊商『ロングレングス』でまとめ役をさせてもらっている。で、こっちが俺の助手で・・・」
バーンハードが一緒に来た男を指さした。
「ベノイと申します。どうぞよろしくお願いします」
「ご丁寧にありがとうございます。私はカズヒデ・イシダと申します。冒険者です」
「おう。よろしく。そして・・・そちらの女性は確か・・・ボールペンを販売している・・・」
「タミーナと言います。しがない行商人です。今回はこちらのイシダ様のアドバイザーとしてまいりました」
「あれま・・・。アドバイザーを独自に連れてきてたんですか・・・。んんっ。私はこの冒険者組合で組合長をさせていただいてます。バクアーと申します」
「さて、早速だが・・・」
バーンハード達は例の訓練という名の決闘を見ていたとのこと。そしてそこで使われた様々な道具について興味を持ったとのことだった。まずは刺股を見せた。
「は~・・・こういう感じか」
バーンハードが刺股を受け取る。両手でもって上げ下げをする。
「・・・ん?あれ・・・めちゃくちゃ軽いな・・・。これはいったい何で出来てんだ?」
「アルミニウムです。正確には硬質アルマイト加工の施されたアルミですが・・・」
「・・・アルマイ?なんだそれは?」
「え~と・・・ざっくりと説明すると・・・もともとアルミは鉄と比べて柔らかいんですが、それを鉄並みに固くする処理の事です」
ただ、この説明は十分ではない。もともとアルマイト加工は耐食性・耐摩耗性を高める加工だ。どちらかというと硬度を高めるのは副次的な産物だった。
「ほぉ!これだけ軽いのに鉄と同じ強度なのか?」
「あー・・・いえ、強度と硬度は別物です。固さが鉄と同じというだけで、強度的には鉄に劣ります」
強度とは材料の変形や破壊に対する抵抗力を指す。変形・破壊には様々な方法がある。例えば「押しつぶす」、「引き千切る」、「削り切る」などなど。このため強度と一言で言っても、それを表す指標は沢山ある。そしてその中の1つの指標が硬度だ。硬度とは材料の傷つきにくさを示す指標の事だ。硬度が高いということはこすり合わせることに強いということではあるが、切断や押しつぶすといったことに強いということではない。
具体例を示すなら金剛石だろう。世界で最も固い物質と言われるが、強い衝撃を受けると割れてしまう。当然これはアルマイト加工についてもいえて、固くなる代償に割れやすくなるという欠点を持っている。
「ん?・・・つまり・・・どういうことだ?」
しかし、細かいことを知らないバーンハード達は全く分からないという顔をしていた。
「えー・・・と、例えばこれで武器を作ったとします。で、鉄の武器と戦わせたら先に壊れるのはこっちです。固さは鉄並みですが、粘りがなく割れてしまいやすいのです・・・」
「ははぁ・・・そういえば、鍛冶師が話をしてたな。粘りがない武器は折れるって。そういうことか・・・」
「えぇ。そうです」
「じゃあ、相手が武装していたら、これは役に立たないってことか?」
胡散臭いものを見るような眼で刺股を眺める。
「ん~・・・まぁ、そうですかね。そもそもこれはそういう目的で作られていませんから」
「んん?・・・じゃあ、これは何するための道具なんだ?あと、なんで訓練でこれを使おうと思ったんだ?」
「これは相手を取り押さえるための道具です。え~と・・・これはもともと戦闘を得意としない人たちが自衛をするために作られた道具です。ですので、これを使用するための大前提があります。それは数的有利な状況を必ず作ることです。そして数的有利・・・つまり数をそろえるために大事なのがどんな人にとっても使いやすい道具であることです。ですから、重たい鉄ではなく軽いアルミで出来ています。女性でも取り扱える重量になっていますでしょう?」
「なるほどな。確かにこれなら女性でも使える」
「えぇ。数をそろえた上で必ず敵1人に対してこちらが複数で取り掛かればなんとかなります。そして、勘違いしてはならないのは、これは時間稼ぎをする道具です。必ず本職の方に応援をお願いしてください。その応援が駆け付けるまでの時間をこれで取り押さえるのです」
「ははぁ・・・見えてきた。つまり、飲み屋なんかで使うのを想定してるんだな?暴れる酔っ払いなんかをこれで取り押さえて、衛兵や憲兵が来るまでの時間を稼ぐって寸法だ」
「その通りです」
バーンハード達はようやく納得したような顔をしていた。
「じゃあ、これを使用したのはなんでだ?」
「殺さずにどうにかするというのが今回の訓練のルールでしたから」
「ふ~ん・・・」
どこか納得いかないという顔をしている。
「まぁ、いいか。あと、この先端のこの板はなんだ?試合ではこの板が巻き付いていたが・・・」
刺股の先端に取り付けられている板状の物体を指さす。
「えぇ。それは拘束帯と言います。特殊な板バネで出来ています。相手に巻き付くように動作して相手の行動を阻害します」
「使ってみてもいいか?」
「えぇ。どうぞ。その板の中心に巻き付いてほしい場所を捉えて後は押し付けるだけで巻き付きますよ。・・・そうですね、私が的になりましょう。この私の胸のこの辺りに押し付けてみてください」
「あぁ。それには及ばない。ベノイ。的になってくれ」
「了解です。ボス」
バーンハードはベノイに刺股の先端を押し付ける。すると板バネが働き、ベノイの両腕ごと胴体に巻き付いた。巻き付かれたベノイはその強さを調べるために力を入れてほどこうと動くが全く外れる様子はない。
「ん!うんんん・・・・・はぁ。これはなかなか外れませんね・・・」
「これは・・・凄いな・・・」
「えぇ。外から働きかけないとなかなか取り外せないようになってます」
「そうか。これはすごい・・・。これを試しに使ってみたい。少し借りられるか?」
「何するんです?」
「この裏の訓練場を借りてこれがどれぐらい使えるのかを試させてほしい」
「あぁ。いいですよ。京藤さんついでだから、刺股の使い方を簡単にレクチャーできる?」
「分かりました」
ということで場所を訓練場に移した。移動するついでになぜかバクアーが受付をしていたイルスを連れてきていた。
「あの・・・なぜイルスさんを?」
「いや、これは非力な女性でも使える道具なんだろう?なら実際に非力な女性に使ってみてもらうのがいいかなぁ・・・って思ってね」
とのことだった。京藤が刺股を呼び出して全員に配った。唯一京藤の刺股だけ、スポンジがまかれていて相手を押し込んでもけがをさせないものになっていた。石田と京藤の前に全員横一列で並ぶ。
「まずは刺股の基本的な使い方から解説します。先端の拘束帯を外してください」
全員先端の拘束帯を外した。
「じゃあ、司令。申し訳ないんだけど、犯人役をお願いしていいかな?」
「了解」
石田は刺股を邪魔にならないよう少し離れた所の地面に置いて戻る。
「刺股の使い方としてNGなことから解説しておきます。刺股はこのように・・・」
京藤が刺股の先端を石田の腹のあたりにあてる。
「相手のおなかに当ててしまうことはやめてください。実はこうすると簡単に拘束をほどかれてしまいます」
(ほどく・・・京藤さんの言葉に合わせてアクションだな)
刺股の分かれている部分をつかみ力を入れて回す。すると簡単に刺股を回すことができ、身をよじると簡単に抜け出すことができた。
「ご覧の通りです。また、お腹を押さえた場合はそのまま腰を曲げることで距離を詰められてしまいます」
もう一度お腹に当ててきた。京藤の言う通り腰を曲げて上半身を京藤の体の方に曲げる。すると京藤の突き出した刺股を支える腕をつかむことができた。
「今は武器を所持していませんのでこのように腕をつかまれただけで済みましたが、これが小さな刃物でも持っていたなら私の腕は切り裂かれていたことでしょう。このように刺股を使ったときに最もしてはならないのは、この刺股で相手のお腹のあたりを正面から押さえつけることです」
「ふむ。なるほど。わかりやすいな」(バーンハード)
「これはためになりますね・・・」(ベノイ)
「そして気づいたことだと思いますが、今この場所は開けた場所です。相手を取り押さえるのに、こうやって刺股を押し当てても逃げられると、拘束することはできません」
京藤が再び刺股を押し付けてきたので、会話の内容に合わせて一歩身を引く。京藤が押し込んでこなかったため刺股から逃れることができた。
「壁があった場合相手を壁に押し込みながら、先ほどの様子で抑え込めば大丈夫ですが、このように開けた環境ですとそれも難しいです。そこで、こういった環境で相手を抑え込むための壁が必要です。それは地面です。相手をこけさせて地面に押さえつけます。さて、相手をこかすためには狙う場所があります。相手の胸から上と、膝関節です。どちらか一方を狙ってもらえれば結構です」
京藤が石田に刺股を向けて構える。
「まずは胸から上を狙う方をお見せします。この時、刺股は自分の腰の位置で構え脇を閉めます」
京藤が刺股の先を石田の胸に当てる。
「腰で構えた刺股の先端を相手の胸に当てると、このように上に突き上げる形になります。こうなると相手は持ち上げられる向きに力を受け不安定になります」
京藤がこかさない程度に加減して押し込む。すると上半身を押された石田は簡単によろけてしまう。
「おぉ。なるほど。確かに勢いよく突けば相手を倒すことが出来そうだな」(バクアー)
「えぇ。次に相手の膝関節を狙う方法です。これは正面からですと効果が薄いので横や、出来れば後ろから仕掛けることをお勧めします」
そういいながら京藤は石田の膝関節に刺股を押し当ててきた。身を引きながら払うと簡単に逃げ出せた。
それを確認した京藤は続いて石田の背後に移動する。
「このように背後から膝関節に押し当てますと・・・」
膝裏から押し込まれた。これはあれだ・・・膝カックンだ。たまらず石田はよろけてしまう。京藤が後ろから背中に手を当ててこけるのを止めた。
「胸を押し込むより、こちらの方が簡単に開いての態勢を崩すことができます。しかし、1対1の環境で後ろを取らせてくれることはありませんので、これは2人がかりで抑え込むときに狙うといいでしょう。1対1の場合は横か、あるいは片足を狙います。まずは横からですね」
京藤が横から押し込む。すると力を受けた膝は刺股から逃げるように動く。つまり必然的に膝裏を刺股に差し出してしまう。再び石田はこけそうになり、京藤に支えられ事なきを得た。
「続いて、片足を狙うときもやはり側面を狙うのがいいでしょう。司令足を開いて構えて」
言われた通り、柔道の構えの様に足を開き手を胸のあたりまで持ち上げ構える。
「さて、正面から対峙した場合足を狙うなら片足です。多くの場合相手は足を開いて構えています。この片方の足の膝を横から押し込む形で押し込みます」
京藤は石田の正面で構えわずかに体を横にずらしてから片足の膝を押し込む。すると足が開かれ態勢を崩されてしまった。
「このようにして相手の態勢を崩して地面に寝させることです。少し練習してみましょう。バーンハードさんはベノイさんと。バクアーさんは司令と。タミーナさんとイルスさんは私と練習しましょう。先ほどの内容をそのまま練習されても構いませんし、使用感を感じていただいても結構です」
(あれ?・・・これって京藤さんの獲得経験値上昇の能力で・・・タミーナさんとイルスさんが最も成長するんじゃ・・・)
などと思ったが、京藤の指示に従ってそれぞれ別れた。時間にして20分ほど。先ほど見たことをそれぞれ試しながら拘束帯を用いない状態での刺股の使用感を確かめていった。




