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後方兵科が異世界転移!?  作者: お芋さん
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ちょっと今回短いです。

 石田は天幕を片付け、少し離れたところでアイドリング状態で待つUH-1に飛び乗る。ヘリが少し上昇し低空を地面に沿って移動する。石田はヘルメットを装着しバイザーを下ろす。ARディスプレイにはパントムからの偵察映像が映されている。


 ロックリザードの背後にはいくつかの分隊が布陣している。そしてロックリザードの進行方向には60人程度の大きな集団が控えている。・・・いや、よく見るとロックリザードの背後にいる分隊は、負傷者が居てまともに動けそうにない状態だった。そして問題のロックリザードに視線を移すとロックリザードが兵士の集団に突進をかますところだった。兵士は5、6人が盾を構えて密集している。そこへロックリザードが正面から突進をかける。ロックリザードの体長が5mあるというのは嘘ではないようで、人とロックリザードの対比がおかしい。兵士らの頑張りむなしく、盾を構えた兵士らは弾かれる。特にロックリザードに真正面からぶつかられてしまった兵士がそのまま遠くへ飛ばされてしう。正面で受けなかった兵士もそれぞれその衝撃で軽く飛ばされている。まるでボーリングの球がピンにぶつかったかのような状況だ。ロックリザードは最も遠く飛ばされた1人に照準を定めたらしく、顔をその兵士に向けて再び歩みを進める。

 剣を腰に下げた兵士が倒れた兵士に駆け寄り引きずって動かしていく。ロックリザードの前進を阻むように槍を構えた兵士2人がロックリザードの前に飛び出す。しかし、ロックリザードは素早く片方の槍を持つ兵士に突撃する。槍はその鱗で阻まれてしまい効果をなさない。ロックリザードの頭突きが兵士の無防備な腹に直撃した。今回は強く当たらなかったようで、そのままロックリザードによって兵士は押し倒されてしまう。隣で槍を構えていた兵士が側面から槍でついているがロックリザードの鱗に阻まれてしまっている。ロックリザードは倒れた兵士に覆いかぶさり噛みつく。その兵士も当然無抵抗という訳ではない。ロックリザードは兵士の頭をめがけて噛みつくが、兵士は素早く腕を顔の前に構えロックリザードの噛みつきから頭を守る。その結果ロックリザードは兵士の右腕に噛みつくことになる。ロックリザードは腕を噛んだ状態で頭を持ち上げる。そして頭を左右に大きく振り、兵士の右腕を噛み千切ってしまった。腕をちぎられた兵士はロックリザードが頭を左右に振った時に振り回され、ロックリザードの下から抜け出した状態になる。腕を奪われた痛みでその兵士は動けずにいるが、周囲の兵士がその兵士の肩をつかんで引きずっていった。ロックリザードはその間、人間など恐れるほどの対象ではないと思っているのか引き千切った腕を咀嚼していた。


「まずいな。完全になすすべない状況じゃないか・・・」


 石田の独り言だったが、古井が返事をした。


『ですね・・・。このままではロックリザードが食事に満足して去るか・・・あるいは全滅するしかない状況ですね』

「到着は?」

『およそ40秒ほどで交戦可能な位置に到着しますが、この状況ですと誤射が怖いですね・・・』

「了解!間宮!相手は地を這うトカゲだ!攻撃は届かない!可能な限り接近させてくれ!」

『了解です!』


 これまでのロックリザードとの戦闘では、突撃してくるばかりで遠くを攻撃するようなことは見られなかった。このため、かなり接近しても滞空していれば攻撃できないと踏んだ。

 視線を映像から景色に移す。ヘリの進行方向を眺めると遠くに何かが見える。徐々にそれは大きくなってきて人とロックリザードであることが認識できるようになった。地上の兵士も初めて見るヘリコプターの存在に驚いたのかこちらに向かって槍を構える兵士が見える。しかしそういった兵士たちの存在を無視してその頭上を通り抜けてロックリザードに接近する。

 ロックリザードも突如騒音を立てて接近してきたヘリに警戒したようだった。幸いなことに兵士たちはヘリを警戒して動かないロックリザードから距離をとっていた。しかし、今発射するとロックリザードの向こう側に兵士がいるので流れ弾で誤射する可能性があった。


『司令!回り込むまで射撃しないでください!』


 間宮の言葉通りヘリはロックリザードを越えて兵士らの居る方へ動きそこで動きを止めた。射界から兵士が消えるのを見届けて石田はトリガーを押し込む。


―ドドドン、ドドドドドン・・・


 ブローニングM2は意外と連射速度が低い。石田は手動でもって数発ずつのバースト射撃をする。最初の数発はロックリザードの鱗を貫きその体に大穴を開けた。しかし、その直後ロックリザードの体が黄色の光に包まれる。光に包まれてからの弾丸はすべて弾かれてしまう。


「ダメだ!弾かれてる!」


(そうか・・・魔力で固くなる鱗だったな!・・・くそ!)


 ロックリザードの頭上に炎の球が現れる。その炎がヘリに向かって飛んできた。誤射を避けるためロックリザードと目と鼻の先になるほど接近していたヘリによけるすべはなかった。ヘリの側面、石田のすぐそばの装甲へ着弾した。


―ピーブーピーブー・・・


 攻撃を受けたことを知らせる警報音が響く。衝撃でヘリが右に傾く。すかさず間宮が操舵してヘリを安定させる。


(なっ!?魔法が使える!?・・・そうか、鱗を堅くするのに魔力を使うんだから、そりゃ魔法も使えるか・・・。くそっ!)


『フィールド出力30%低下!距離を取ります!』


 見るとロックリザードの頭上には新しい火球が生まれていた。


「くそっ!ファイアボールっ!」


 ヘリがエンジン出力を上げ機体を前方に傾かせる。2発目の火球が飛んで来る。しかしそれはイシダの足元を通り抜け、ヘリに当たることはなかった。すかさずロックリザードの頭に新たな炎が生まれて飛ばしてくる。しかし、距離が少し開いたことでそれは全く当たる気配がなかった。

 ロックリザードは火球が効果あると気が付いたのかヘリを追いかけて走ってくる。石田はヘリから半身を乗り出しM2で攻撃を浴びせる。当然、ロックリザードに対して効果は無かった。しかし驚いたことに飛んできていた火球に当たるとその火球が空中ではじけた。


(火球が撃ち落とせる!?・・・ゲームセンターのガンシューティングゲームみたいだな)


 などと変なことを思う。


『こちら京藤!積み込み作業終了!これよりそちらに向かいます!』


 どうやら今から京藤達がこちらに駆け付けるようだった。現在の石田には全体を見て指揮するだけの余裕がなかった。石田は射撃を中止して一度座席に座る。


「了解!こちら石田!ロックリザードの注意を惹くことに成功。現在誘引することに成功している!古井、適当なところに京藤達を待ち構えさせてくれ!」

『コピー。イスズ、進路を南西方向に変更して』

『了解!』(間宮)

『イク、北東方向へ移動』

『了解』(京藤)


 石田は再び銃に着きロックリザードの姿をうかがう。するとロックリザードとの距離が離れていた。ロックリザードはルブアの兵士の集団から離れたところで立ち止まっていた。


「間宮!距離が開き過ぎだ!誘因に失敗している。一度引き返して低速で飛行だ!」

『司令!低速では回避できません!』

「ロックリザードのファイアボールは撃ち落とせる!攻撃はこちらが防ぐ!確実に京藤達の元まで誘引したい!」

『・・・分かりました。マホロ、ごめん。誘因に失敗。一度引き返す』

『了解。無理はしないでね』

『了解』


 ヘリが進行方向を変えて再びロックリザードの方向へ移動する。

 ロックリザードは逃げ出したヘリに見切りをつけて再びルブア兵士の方へと進路を変更していた。ヘリはロックリザードが兵士らの集団に接触する前にたどり着く。ヘリはロックリザードを中心に旋回を始める。石田は再びM2の攻撃を浴びせる。


―ドドドドドドン・・・


 先ほどよりやや長めにバーストする。ロックリザードはうっとおしそうにヘリを眺めやはり火球を飛ばしてきた。石田は落ち着いてそれらを撃ち落とす。撃ち落とすこと数回。すると意地になったのか火球の数が一度に3個に増えた。しかも、それらは一つづつ異なる軌道でヘリに向かってきた。


「ちぃ!意外と賢いな、このトカゲ!」

『それはまぁ、罠を仕掛けるぐらいだからね』(京藤)

「・・・そうだった!」


 石田の独り言だったが、京藤が無線越しに返した。石田はM2を操作する手を止めずに返事する。


『ところで、賢いって何があったの?』(京藤)

「ファイアボールで攻撃してきてるんだけど・・・数個撃ち落としてやったら一度に3個打ち込んでくるようになった!」

『・・・それはまずいね。こちらから、ロックリザードの姿を確認したよ。もう少し耐えて!』

「了解!」


 再びロックリザードの頭上に炎が出現する。今度は一度に5つ出現した。あれが動き出すと撃ち落とせない可能性がある。石田はすかさず、頭上で滞空しているファイアボールに向かって撃ち込む。


―ドドドドドドドドドドドドドドド・・・


 すべてを撃ち落とすまで区切ることなく撃ち続ける。するとM2の弾がちょうどロックリザードの肩甲骨に大量に浴びせられる形になった。ロックリザードの肩甲骨が砕け、前足に力が入らなくなりその場で腹ばいの状態になる。

 見るとロックリザードから200mほどの距離に73式大型トラックが到着していた。2つの人影が荷台から飛び出してきた。おそらく、瑞山と湯川だろう。


『イスズ!これより砲撃を開始する。退避して!』(京藤)

『了解。退避します』


 ヘリのエンジン出力が全開になる。ものすごい速度でヘリがロックリザードから遠ざかった。トラックの方を見ると2人は既にMBT LAWを肩に構えており、発射できる状態を保っているようだった。

 こちらが遠ざかることを確認したのだろう。2人の筒から連続して煙が噴き出し、ミサイルが発射される。(同時発射ではなく連続発射)ミサイルは筒から飛び出すときは火薬の力で撃ち出される。発射か所から少し遠ざかるとロケットエンジンに火が付き、加速し始める。これは発射直後からロケットに火がついているとその噴射で発射した人物を焼いてしまうためだ。それを回避するためわざわざ難しい発射方法をしている。そのため発射音は次のようになる。


―バッ・・・バシュゥゥゥゥー(×2)


 ミサイルはまっすぐとロックリザードに飛んで行く。しかしミサイルはロックリザードに直撃するのではなくその上を通り抜けるような軌道で飛ぶ。そして上を通り抜けるその瞬間爆発しその真下にいたロックリザードに加害した。


―バン(×2)


 爆発の白煙が晴れると、そこには背中に2つ大きな穴をあけ大量の血を流すロックリザードが横たわっていた。


『マップから赤いマーカーが消えました。クリアです』


 その確認をするまでもなく、確実に息絶えているであろう傷であった。


「了解。状況終了。古井さんは警戒監視を続行。それ以外は負傷者の救援に向かってください」

『『『『『『了解!』』』』』』

MBT LAWは別名NLAWとも呼ぶそうです。

昨日検索しまくったからかyoutubeのトップにこんな動画がありました。


https://www.youtube.com/watch?v=nhBIyjZgE48&t=21s


この動画だけで何百万円を消費しているのかと思うと・・・

簡単な映画の製作費並みに消費しているんじゃないでしょうか?

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