38
前に更新が遅くなると話したな!
・・・あれは嘘だ!(ゲス顔)
・・・・・・というのは嘘で土日は頑張りますってだけです!
遅まきながら累計PV7000をオーバーしました!
ありがとうございます!
ヘリは新たなターゲットから800mほど離れた所に着陸した。相変わらず周辺はサバンナのような光景だ。前回同様、京藤、ナイチンゲール、瑞山、湯川が降りる。4人が降りたのを確認すると間宮はヘリをゆっくりと上昇させターゲットから離れるように移動しつつ、高度を上げて行った。
「古井さん、サーマル映像に切り替えを」
『コピー』
ヘルメットのAR表示に偵察映像を表示させる。映像の中では3匹のトカゲ型の影がすでに警戒体制へと移っていた。
『今回は反応が早いですね』
「あぁ。また、前回の様に背後をとるように別動隊を作るんだろうか?」
『かもしれないですね』
上昇していく景色を背景にAR映像に注目していた。と、ここであることに気づく。
「あれ?・・・古井さん、可視光に戻してもらえる?」
『コピー』
映像がカラー映像に戻る。そこにははっきりと見える形でロックリザードが構えていた。草に隠れて見つけづらい、ということもなく。
「・・・あれ?・・・なんか明らかに大きくない?」
『・・・そういえば・・・そうですね』
そう話をしているうちに、ナイチンゲールを先頭に4人がグングンと接近していった。先ほどの戦闘を危なげなく対処できたので若干余裕ができたのだろう。しかし移動速度が高いことで4人の足音が響いているのだろう。3匹は4人の存在を捉えているようだ。
「・・・間宮さん。ヘリを迂回させてロックリザードの後方へ動かしてくれ」
『了解。移動します』
「ついでに高度を下げて少し音を響かせてやってくれ」
『了解・・・つまりロックリザードの気をそらすということですね』
「そう」
ヘリはロックリザードたちを左に見ながら迂回するコースで後方へ回り込んでいく。高度を下げるような動きをしているため移動速度は速かった。戦端が開かれる前にその後方へと回り込めた。目論見通り、3匹の中の1匹がこちらの音に反応した。
ヘリが回り込む間に京藤達は150mほどの距離まで接近していた。
『こちら京藤、ロックリザードを視認したよ』
『しれ~・・・さっきよりさらに大きくない?』(湯川)
「だね。明らかに大きいね」
『あれは・・・2m・・・いや2.5mはあるでしょうか?』(瑞山)
そう。ヘリで迂回する際に見えてしまったのだが・・・とても大きい。身を伏せているのだろうが・・・おそらく全高が50cmはありそうで。草の高さに隠れ切れていなかったりする。保護色ということもあって京藤達からは確認しにくかったようだが、それでも150m先から確認できてしまう程度には見えているようだ。
『・・・5.56が弾かれたりしないかな~?』(ナイチンゲール)
「・・・その場合は全力で退避して。上からM2で仕留めるから」
と話をしていると、ロックリザードに動きがあった。なんと3匹がそろって京藤達に突進を始めたのだ。
『うわっ!来る!撃て!』
パントムからの監視映像を確認すると、4人が攻撃を始めていた。そしてロックリザードの方を確認すると・・・数か所出血が見て取れた。しかし、それでも彼らにとって致命傷とはなっていないようでそのまま突進を続けている。
「ヘリを接近させて!」
間宮に指示を出す。最悪なことに5.56mm弾で殺傷に至っていない。万が一に備えるためにも接近しておかないと。
―タン、タタタン、タン・・・
『うそっ!固い!』
『出血している!効いてるよ!撃って!』
『ってか、あいつら速くないっ!?』
無線からは銃声と4人の会話が聞こえてくる。視界が傾いた。ヘリ機首を傾け全速力で移動し始めた。
『ワンダウン!ワンダウン!』
『火力を集めて!』
『ツーダウン!』
『弾倉交換!!』
『スリーダウン!周囲を警戒!』
『敵影無し!』
『敵影無し!』
『敵影無し!』
『オールクリア―!・・・・・・はぁ、司令、なんとかなったよ』
戦闘が終わったちょどそのタイミングで石田も現場に到着した。4人と最も接近したロックリザードの間には20mも距離は無かった。かなり接近されたようだった。
「お疲れ様・・・これはまた射撃テストを行っておかないと危ないな・・・」
『うん。同じくそう思う』
「間宮さん、私を下ろしたら、またヘリを領へ戻しておいてください」
『了解』
「古井さん、燃料はどのくらい持ちそう?」
『そうですね。まだ少し余裕はありますが、そこまで長くは滞空できません。・・・できれば一度補給に戻りたいです』
「分かった。では一度周辺に脅威になりそうな生物がいないか索敵して。それが終わったら、パントムも一度領に戻って整備と休憩に入ってください」
『コピー』
ヘリが京藤さんたちの近くに着陸した。ヘルメットを元に戻してヘリを降りた。ヘリはゆっくりと高度を上げて上空で姿を消した。それと同時に石田の体から力が抜けた。
天幕を召喚しトラックを呼び出した。最も大きな個体で射撃試験をするので、それ以外のロックリザードの死体を片付けることにした。
しかし体格の大きなロックリザードは非常に重たかった。それもそのはず。物体の重たさは体積に比例する。そしてその体積は相似比(この場合は身長の比率)の3乗に比例する。つまり(2.5/1.5)3 ≒ 4.6 倍の重さになる。1.5mの全長で40kgだったロックリザードは・・・2.5mの全長で40 × 4.6 = 184kgになる。しかし、この計算は体の形が同じであればという制約が付く。体重が重いからかこの大きな個体達は足が少し太くなっていた。だからおそらく184kgよりは重たいのだろう。
とりあえず、重たいので人力で持ち上げるのはあきらめた。湯川さんにホイールローダーをとってきてもらう。さらに間宮に幌が付いていないタイプの73式大型トラックを持ってきてもらった。遺体の側面を人力で押して転がし、ホイールローダーのバケット部分に載せる。アームを持ち上げトラックの荷台に横付けしバケットをひっくり返す。これを2回行い、最も大きな個体を残してそれ以外をトラックに載せた。
射撃試験は驚くべき結果になった。5.56mm弾を撃ち込んだ時、なんと距離60mでようやく鱗を貫通した。しかし頭部に打ち込んだ場合は頭蓋骨が邪魔をするため傷をつけることは出来ても脳を損傷させるには至らなかった。脳や内臓といった器官に損傷を与えるためには30m以内から攻撃する必要があった。
ただ、2件ほど収穫もあった。
まず1件目。どうも頭から肩甲骨にかけては鱗が固く上述の結果になる。しかし、体の上側でも肩甲骨より後ろは比較的弱く、100m先からでも貫通できた。ただ・・・垂直に打ち込んだならと条件が付く。実際に対峙すると100m先からの攻撃では鱗に対する入射角が足りず、弾かれてしまう。ちょっと、現実的ではないが一応情報として残しておいた。
そして2件目。脇腹・・・つまり側面からの攻撃についてはそこまでではないことが分かった。脇腹に攻撃した場合、150m先からでも有効であった(当てにくいため150m以上の試験は実施せず)。側面からの攻撃なら入射角も十分確保できるので、これは実際の戦闘で役に立つだろうと思われる。
さてそんな情報を集めた上で、皆さんならどう対処するだろうか?・・・ごめん。多分・・・斜め上な回答になってしまっていると思う。私たちが出した結論は「ショットガンを使う」ということだった。
まず、普通なら思いつくであろう(というか私も最初それを考えた)側面攻撃について。側面を突くためにはひきつけ役や攻撃役といった具合に2つ以上のグループに分けなくてはいけない。残念なことにユニット4人の内3人は直接戦闘を得意としない。そしてナイチンゲールも「それなりに」でしかない。今回、4人の火力が集中する所に正面から3匹で20m以内の距離まで接近されてしまった。仮に2手に分けて戦闘が始まり、片方に戦力が集中し、もう片方が援護できない環境になったなら・・・果たして接触までに倒せるのか・・・不安が残る。
また、5匹の集団を狩った時のことを覚えているだろうか。あの戦闘、彼らにしてみれば不意の遭遇戦であっただろうに、背後に回り込もうと試みた。事前情報でも罠を張り追い込むような狩りをすると聞いている。つまり彼らはこちらのことをよく見て動くし、直線的な行動をしない可能性も高い。事前に十分準備し罠に誘い込まない限り、その側面を突くことは難しいように思えた。
以上の2つの懸念事項があるため、側面を突くという戦闘だけを想定するのは非常に危険に思えた。そのため別の解決方法が求められたのだ。
そして出された新たな案が「ショットガンを使う」だった。ショットガンは近距離用の大口径銃だ。M2やバレットM82が使用する弾頭は直径12.7mm。石田達が使用できるショットガンは12ゲージ弾を使う。12ゲージは・・・鉛で球体を作ったとして1/12ポンド(約37.8g)になる直径という意味だ。・・・正直わけわからん・・・。分かりやすくすると72.9口径(!)で・・・18.4mmということになる。(ちなみにゲージは数値が小さいほど口径が大きく、4ゲージ弾は直径23mmにもなるそうだ・・・装薬量が違うが、戦闘機に搭載される「M61 バルカン」ですら20mmだぞっ!?)ただ、逆に口径が大きすぎて空気抵抗を強く受ける。故に長距離では効果が薄くなってしまう。なお、それなら弾の形状を工夫するなりすればいいじゃないかという話だが、実は目的があって空気抵抗を受けるようになっている。それは標的に与える衝撃力という点だ。あえてぶつかるものに力を伝えるように設計することで、標的にその衝撃を余さず伝えられるようになっている。
そもそもこの大型のロックリザードはライフル弾で効果が与えられるのが60mからだ。これに対してショットガンのスラッグ弾なら距離50mから威力減衰が大きくなってくるし、00バックショット弾の有効な効果距離が30~70m程度となっている。・・・つまりライフルを使ってもショットガンの効果距離範囲でしか効果が与えられないなら、威力の高いショットガンを使った方がいいと結論付けた。(口径が大きく、多くの装薬を使用するショットガンは適正な射程で撃つならばライフルより威力が高い)もちろん有効な効果を与えられる距離はかなり近いので、攻撃可能な時間は少ない。そのためポンプアクションではなくセミオートのショットガンを利用することにした。
具体的にはAA-12だ。AA-12はフルオート射撃が可能な珍しい散弾銃だ。だがこの銃の素晴らしいところは別にある。特殊なガスシステムと反動抑制スプリングのおかげで射撃時の射手が受ける反動を大きく軽減することに成功した。驚いたことに、12ゲージ弾を使用する反動抑制能力のない銃と比較すると、その反動は1/10程度(約10%)まで抑制されるのだという。(驚いたことに成人男性が当てることを考えなければ両手に一丁ずつ、計2丁を抱えての射撃も可能なほどだ)
AA-12の射撃試験も行ったがその効果距離50m以内であれば鱗も貫通できた。また、弾が当たった時にはその巨体が大きく跳ねていた。おそらく衝撃という意味でもきちんと効果を与えられることだと思う。
~~~~~~~~~~
試験を終えその死体をトラックに乗せ終わった頃、時刻は既に16時を越えていた。これから狩りを行った場合、夕日によって視界が奪われる危険があった。
少し早いけど、この日の狩りはここで終了することにした。
今回モンスターにショットガンってことでいろいろ調べました。
ライフルで狩りってのはあまり有効ではないらしいですね。
いえ、もちろん行われないって話ではないようです。
草食動物など人から逃げるタイプの獣を攻撃するのには
非常に有効なのだそうです。
そうではなく・・・今回話に出てくるように人を襲うタイプの
獣に対してはあまり効果をなさないそうです。
(具体的には熊を想定しました。)
なんでもライフル弾は軽量高速の弾を飛ばすので
穴をあける能力はあるのですが・・・
襲ってくる相手を押しとどめる力に欠けるそうです。
そのため一発目で仕留められないと絶命するまで襲ってくるか、
逃げ出して「止め足」に持ち込み猟師を仕留めるのだそうです。
(止め足:足跡を踏み外さずに後ずさりして横の藪などに隠れ
追跡してきた猟師を殺す熊の行動)
ショットガンの弾の場合接近してくるのに合わせて威力が上がり
近距離で当てれば怯ませることもできるのだとか。
残念なことに猟の経験とかないですからすべて伝聞情報ですが・・・。
AA-12
軍用のショットガンらしいですね。射撃モードがフルオートしかないため
セミオートは使えず・・・アメリカ国内では民間人向け販売できないそうです。
だから・・・調べるとロシアの方が動画を上げてらっしゃいますね。
このため・・・猟銃として使用する本作で取り上げていいのか・・・。
あと・・・ショットガンと言えばポンプアクションです。
次発装填にガスのエネルギーを消費しないので最も弾にエネルギーが載せられるそうです。
現在でもドアを壊すなどの状況・・・パワーがいるシーンでは利用されているそうです。
逆に対人使用などの、パワーを求めない環境ではオートマチックショットガンを
利用するのだそうです・・・。あれ?狩りって・・・ボルトアクションなり
ポンプアクションを使うのが主流ですよね・・・?
・・・AA-12は軍用なので・・・狩りに使ったという情報を見つけられず・・・
本当にこれでよかったのかは・・・自信ないです・・・。




