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後方兵科が異世界転移!?  作者: お芋さん
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読んでくださる皆さん、ありがとうございます!

累計3000PV達成しました!やったー!


うれしさを活力に頑張って書き上げました!

ちょっと推敲が不十分ですが・・・

今日はもう体力的に限界っぽいのでUPしときます。

色々不備があるかもですけど・・・大目に見てね!

「お待たせしました」


 アレーシャさんらのところに再び戻る。


「最初に私の能力について少し説明しますね」

「はい」

「まず、私の能力ですが死にそうになった対象をあの天幕へ転送する・・・という力です」

「ほう」


 アレーシャとヒシャムが驚いた顔をしている。


「その力を発動させるためには一度対象となる人物と接触する必要があります」


 手招きをしてガパティを呼び寄せる。


「まずはその力をお見せします」


 ガパティの肩に手を添え力を籠める。ガパティには悪いが今回は少し控えめだ。ガパティの体はわずかに輝いた。

 ガパティから離れる。


「ファティ、頼んだ」


 ファティが足元に植わっている石を掴んで持ち上げる。その石・・・いや、地表に少しだけ頭を出した岩であったようだ。ファティの動作は片手で軽い物をつかみ上げるような軽い動きであったにもかかわらず、その岩の周辺の地面が捲れ、人の身長ほどの大きさのある本体が姿を現した。


「んなっ!?」


 ガージらがその怪力に度肝を抜かれている。

 ファティはそんな彼らの反応などどこ吹く風で、そのまま軽い動作でその岩を投げ上げた。その岩は3mほどの高さまで飛び上がり、曲線を描いてガパティに頭上から襲い掛かった。ガパティは岩に押しつぶされた。

 高所から落ちてきた岩によって砂煙が舞い上がる。砂煙が晴れるのを少し待つ。砂煙が晴れるとそこには血だまりが・・・無かった。


「ファティ、この岩を持ち上げてくれる?」

「うむ」


 ファティが岩に近づき持ち上げる。やはりその岩の下にもガパティはいなかった。


「御覧の通り、私の能力で死にそうになると転送機能が働きます」

「おぉ!これは・・・すごい・・・」

「先ほどの人物はどこへ?」


 天幕のほうを見ると天幕の中からガパティが出てきた。


(どうやらきちんと天幕に転送されたようだな)


「そして続いてもう一人、フェーネさんお願いします」


 フェーネを呼ぶ。同じように肩に手を置き力を籠める。


「手品ではないことの証明のため、どなたかの力をお借りしたいのですが、ヒシャムさんよろしいですか?」

「は?私ですか?」

「はい。こちらへどうぞ。フェーネさんは向こうを向いてください」


 と言ってフェーネさんにはこちらに背中を向けさせる。フィールドによってある程度の安心感があるとはいえ、自分が今から切られるというのを正面から見せるのもあれだと思ったからだ。

 ナイチンゲールさんが近づいてきてフェーネさんの足元に治療キットを投げる。さらに彼女はAEDを取り出しチャージを開始した。

 これで万が一フィールドが失敗した時にも蘇生させられる。


「ヒシャムさん。こちらの女性を切ってください」

「・・・はっ!?」

「大丈夫です。私の力が働いています。この女性が死ぬことはありません」

「は・・・はぁ・・・ですが・・・」

「お願いします」

「・・・わかりました」


 非武装でかつ何の非もない女性を手にかけるというのがためらわれたのだろう。ヒシャムは少しの間悩み、意を決して剣を抜いた。剣を大上段に構え振りぬいた。

 剣がフェーネさんに届くその瞬間、フェーネさんが掻き消えた。


「「「おぉ!」」」

「ふぅ・・・大丈夫と分かっていても心臓に悪いですな」

「あ・・・あはは・・・でしたか」


(こういう時はどう声をかければいいのだろう・・・?)


 天幕のほうを向いてみるとフェーネさんがちょうど出てきたところだった。


「・・・すごい力ですね・・・」


 アレーシャさんがしみじみとつぶやく。


「この力のおかげで実戦と同じ装備で、実戦さながらに演習を行ってもけが人などは出ることがありません」

「なるほど・・・」

「と、私の力についてご理解いただいたところで・・・ガージさん?」


 先ほど剣を向けてきた人物にいい笑顔で呼びかける。


「・・・あ・・・はい。俺・・・いや私に何か御用でしょうか?」

「先ほど君はドラゴン相手に負けないって言っていたよね?」

「は、はい」

「アレーシャさん、ガージさんをお借りしますね」

「・・・どうぞ」


 アレーシャさんとヒシャムさんは状況を理解したようだった。二人とも苦笑いしている。


「ガージさんこちらへどうぞ。ファティ、ついて来て」


 そういってガージを集団から離れたところへ連れていく。集団から十分に離れたところでガージに向き直る。


「この辺でいいかな?じゃあ、ガージ、実力を見せてくれ」


 そういってガージの肩をたたいた。その時ついでにフィールドを付与する。


「じゃあ、あとはファティ頼んだよ」

「うむ。任せるのじゃ。お主もはよう退避せい。巻き込まれるぞ」

「あ!え?あの!俺・・・じゃない私はどうしたら!?」


 ガージが何か言っているが無視。ファティに後を任せてアレーシャさんたちのところへ走って戻る。

 イシダが天幕のあたりまでたどり着いた後、突然ファティの体が光った。


(イシダの前では驚かせようと思いゆっくりと変化させたが、今回はその必要はないのぅ)


 ファティが一瞬で元のサイズのドラゴンへと変化した。

 ガージの前に体長20mにも及ぶアースドラゴンが姿を現した。突如小さな女の子が巨大なドラゴンに変化したため、体積変化により押された空気が周囲に小さな風を巻き起こし砂埃を舞わせた。


「はっはひっ!?!?!?」


 突如現れたドラゴンにガージは驚き固まる。

 ファティは覚えていた。


(ふん!こやつは先ほどイシダに剣を向けておった愚か者じゃな!せいぜい驚かせてから葬ってやるわ!)


―グァァァァァァァァァァ!(このバカモンがー!:石田にはこう聞こえた)


 ファティがその巨大な口をガージに向かって開き、咆哮を上げた。

 あまりにも大きな音と威圧のおかげで天幕近くにいた兵士の中でも腰を抜かし地べたに尻餅をつくものが現れた。同じようにタミーナさんとターニャさんが驚き尻餅をつく。しかし驚いたことにラエレン、ナーダ、ザリファの3人は大きな音に驚いただけで咆哮の途中でも動きイシダの背後に隠れた。

 直近で咆哮を受けたガージは中腰の姿勢になり両腕で顔を隠しその威圧に耐えていた。なるほど、腰が抜けていないあたりを見ると、度胸はそれなりにあるようだ。しかし咆哮が終わってもその体勢のまま動けないでいた。

 それを見たファティがどこかつまらなそうに鼻から「ふっ」と息を抜くと、体を曲げその腰をガージに向け尻尾で薙ぎ払った。ファティのその動きはとてもゆっくりとしたもので、おそらくしっかりとその動きを見ていたならば、たやすく逃げることができる速さであった。

 ガージは尻尾による薙ぎ払いを受けて軽く空中に投げ出される。水平距離で5mほど飛ばされて地面に落ちる瞬間に掻き消えた。

 ドラゴンでも倒せると豪語したガージは、剣を抜くこともなく手抜きしたであろう尻尾の薙ぎ払いによって一撃で倒されてしまった。


 イシダは背後に3人の女の子を引き連れた状態(勝手についてくる)でアレーシャさんとヒシャムさんのもとに行き話した。


「と、このようにですね、安全に実戦経験を積んでもらうようなことをやっていたんです」

「・・・・・・・・・」


 ファティの咆哮にやられてしまったのか、二人は放心してしまっていて反応がない。その後、反応してくれるようになるまでしばらくの時間が必要になった。


~~~~~~~~~~~~


(ガージ視点)


 俺はよ、自分がどうしようもないバカだってことはわかってる。ただ、それでも愛してくれた妻がいて、かわいい子供たちがいる。やっぱり大変な仕事でも家族のためなら頑張れる。そして家族には少しでも楽な生活を送らせてやりたい。

 給料をよくしてもらおうと思うなら、長く勤めることだけじゃなく、より高い役職に就くことも必要だって知っている。でも事務仕事や作戦考えたりっていう、ちまちまとしたことは俺には向いていない。日々の仕事の中で俺が輝けるのは荒事ぐらいのもんだった。だから、自分を鍛えることには貪欲だった。そして荒事においては負けないと自負するようになっていた。

 そんな荒事を専門とする俺に盗賊退治という腕の見せ場がやってきた。もうそりゃ自分の評価を上げるチャンスだって喜んださ!でも実際に行ってみると訳の分からない奴らが盗賊をとうに退治しちまってて、俺らは盗賊を護送車に乗せるぐらいしか仕事がなかった。もうすげー腹が立ったね。


 荒事が得意なことが影響してか、俺は盗賊を一人ずつ牢屋から引っ張り出す仕事を任された。捕まえたやつらは何を考えたのか知らないがいっぺんに大きな檻に閉じ込めちまうと、扉を開けた瞬間に逃げ出そうと集団で襲ってくるわけよ。もう檻の出口は大混乱だぜ。バカみたいに襲ってくる盗賊たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ黙らせていくわけさ。そうこうやって移送を始めた当初は力量差をわからせるために結構ごたごたしちまったんだ。

 まぁ何とか力の差を分からせることができて順調に作業が進むようになったころだった。外から伝令が走ってきたのさ、移送作業を急がせろってな。なんでもでかいモンスターが砦に接近しているってよ。こりゃまた「チャンスだっ!」って喜んだんだけど、移送作業の人間は足止めに回れなくてよ俺はやっぱ戦闘に参加できなさそうだった。

 それでも早く移送を終わらせれば、増援って形で戦闘に参加できないかなと考えたんだわ。で、もう移送作業を全力で取り組んだぜ。動きの悪い奴らはそのケツ蹴り上げて走らせて馬車に突っ込んだ。そうして頑張って移送作業を終わらせて、砦から出てみればどこにも戦闘が起きていなかった。「くそっ!またしてもかっ!」と思って腹が立った。

 で見渡してみると、隊長が見るからに弱そうな男の前でうずくまってた。俺は腹立ちをぶつける相手と大義名分を見つけちまったのさ。もう感情に任せていちゃもんつけてやった。

 そのあといろいろあってなんかヒシャムのおっさんらが帰ってきたんだ。おかしなことにおっさんの部隊は戦闘をしたかんじではなかった。いったい何のためにおっさんは部下を連れて出て行ったのだろうか?

 まぁヒシャムのおっさんに話してみるとさっきの男にいちゃもんをつけたことを怒られちまった。まぁ、冷静に振り返ってみてこの時ちょっと反省した。ちょっとだけだがな。ヒシャムのおっさんは怒るばかりで何も教えてくれなさそうだったから他の仲間に聞いてみようとした。するとあの男がやってきて驚くべきことを説明し始めたんだ。

 最初はその話は信じられなかったぜ、でも1人目が石につぶされ、2人目がヒシャムのおっさんに袈裟切りにされて・・・2人とも何事もなかったように天幕から現れやがった・・・。

 「嘘だろ?!」って思った。そして、その光景を見て神話に語られるあることを思い出した。学のない俺だが教会の教えはガキの頃から何回も何回も聞かされているおかげで覚えている。


「神の加護を賜れば死んだとしても、神の御元に魂と肉体が集まり復活させていただける」


 教会で聞いている時はよ、だから「正しき道を歩め」ぐらいのもんだと思ってた。でもよ、それが目の前で起こったんだぜ?マジかよだぜ・・・。

 さっきの不敬な行動をどうしようかと慌てていると、ついて来いっていわれたからついていった。そしたら


「実力を見せてくれ」


 って言われて肩を叩いていただいた。その瞬間言い表しようのない安らぎが感じられた。何かこう包まれているような安心感だった。とても心地よい感じに浸っていると神・・・イシダは走り出した。突然のことにとっさに反応できなかったんだけど、直後恐怖に襲われる。

 目の前に巨大なドラゴンが現れた。ワイバーンとかの人がどうこうできるタイプじゃなくマジモンのドラゴンだった。そいつはでかい口を開けて咆哮を上げた。正直そのままその口で噛まれたら一撃で死ねるのは明らかだった。であまりの恐怖に両腕で顔を隠しちまったんだ。でもなかなか噛まれない。ふと不思議に思って構えを説いた瞬間、目の前にドラゴンの尻尾が迫っていて俺は薙ぎ払われた。一瞬、宙を舞い地面に激突し視界は暗転した。


 んでよ、ここまで復活やドラゴンや色々驚いたわけだけどよ・・・。俺個人としてはこの殺された後の事のほうが・・・衝撃的だった。


 暗転した後も不思議と意識があったんだ。ボーっと眺めているとよ、突然視界が霧に包まれた。んでどうやら俺は空を飛ばされているらしかった。風がひゅーひゅーと音を立てて、俺の体をすり抜けて行っていたからな。で、すぐにその霧は晴れた。晴れた視界で眺めてみるとよ、この世の物とは思えない綺麗な景色が広がってたんだ。青々とした草木が広がり、川が流れ、整った街並みがきれいな・・・そんな場所だった。所々霧に包まれてよく見えなかったり、広大な土地に不思議な模様?が描かれていたりしたが、おそらくあれが神々の住まう場所・・・あるいは天国ってやつなんだろうな。

 そう思って感心していると、あることに気が付いた。どうやら俺は飛んでいるんじゃなく、落ちているんだってことに。見る見るうちに地面が近くなってきて・・・気が付くと俺は天幕の中に横たわっていた。


 その天幕はあの男が召喚した天幕っぽかった。中に入ったことはなかったからわからねーが、その布は外から見た物と一緒だったからなんとなくそう思った。天幕の中を見渡すと・・・これまで見たことのない様々なものが置かれていた。

 とこの時気が付いた。俺はどうやらまだ生きている。だが・・・どうして?・・・あの肩を叩かれて安心感を感じたあの時。あの時俺は加護を授かっていたのか!

 きょろきょろと天幕内を見渡していると、先に演示で殺された・・・って表現がわりーな・・・まぁ、狐耳の獣人が2人やってきたんだ。んで、片方が手を差し伸べてくれたからよ、それにつかまって起きたんだ。ちょうどいいから彼らにも俺が見たことを話したんだ。したら、彼らもやっぱり同じ物を見たらしかった。

 んでやっぱ彼らもあの男が神様だって思っているらしかった。どうも彼らは多神教の宗教を信じているらしくちょっと教義が違ったりするけど、おおむね俺も彼らの意見に同意だった。で、だからそれを早く隊長たちに知らせようと思ったんだけど、彼らに止められちまった。どうも彼らの話では、神様はその身分を隠して旅をなされているらしかった。

 なるほどと納得したが、でもやはり隊長たちだけにでも伝えるべきだと思った。というのも今後俺みたいなやつが悪さしそうな気がしてたからな。だから、俺は言葉にして伝えるのではなく経験として理解してもらおうと思った。

まぁ、俺じゃ言葉でうまく伝えられないって理由もあるんだがな!はっはっは!

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