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やったー!前回投稿したその日の日間PV数が195アクセス行きました!
私の最高日間PV数を更新です!
読んでくださる皆さんありがとうございます!
アレーシャさんとともに天幕に入る。電子スクリーン前に連れていく。
「な・・・なんだこれは?!」
「電子スクリーン・・・遠くを映す魔道具?です。それより今表示されているこれはこの砦周辺の地図になります。ここが今私たちがいる砦です」
電子スクリーンに移された地図の砦の位置を示す。地図上には航空機とトラックのアイコンがあり、それぞれ移動してる。だが青や赤、灰色の点は表示されていなかった。
「古井さんスポットお願いします」
『コピー』
地図上に赤緑灰の点が表示された。トラックの中に2つ青い点と、綺麗に整列した緑の点。緑の点は敵でも味方でもない、第3勢力を意味している。そして・・・初めて見たけどドラゴンのアイコンが表示されている・・・。そして敵か味方かよくわかっていないため灰色の表示だ。
「これは・・・ドラゴンか?」
「・・・え、えぇ。そうですね。そして緑の点があなたの部下ですね」
「・・・なに?」
「そしてこれが上空から見た現地の状況です」
画面の端に寄せてあった映像を映しているウィンドウを指さす。
「なっ!?」
画面を見ているとちょうど戦闘の始まる少し手前のタイミングだった。地図上では緑色の点が5つの集団に分かれた。およそ1/10程度の集団が4つと、残る3/5の大きな集団が1つだ。小さい集団は大きな集団(おそらく本隊?)の左右にあり、それぞれ本隊より前進する。おそらく中央の本隊でドラゴンを受け止め、左右から挟む形の戦闘を予定しているのだろう。中央本隊を大きめに作った鶴翼の陣形だった。
かつての世界で体長が20mにも及ぶ生物・・・となると地上では大きくなりすぎると重たすぎる体重を支えきれなくなるため・・・クジラぐらいだ。そして参考までにデータを上げると・・・1番大きなシロナガスクジラが体長20~34m程度で体重は80~190t、2番目に大きいナガスクジラが体長20~26m程度で体重30~80tらしい。ちなみに有名なアメリカの戦車「M1A2エイブラムス」が全長約10mで重量約63tだ。ということは・・・おそらくあのドラゴンは戦車並みに重たいはずだ。そしてそんな重量物がトラック並みの速さを維持して約3時間移動できる(17話)・・・。となるとその移動性能から脚力もやはり戦車並みか?
(戦車が・・・突撃してきたとして・・・人が受け止めれるのか?)
地図の方に視線を移した。ドラゴンとぶつかる前に陣形は整ったようだ。カメラ映像を見ると移動をやめ、それぞれの部隊の正面で盾を持った兵士が壁を作っている。地図にまた視線を戻す。ドラゴンの表示が中央本隊と重なった。しかしカメラ映像のほうでは何も起こっていない・・・。地図上ではドラゴンのアイコンが移動している。というかすでに本隊の後方へと抜けてしまった。カメラ映像に視線を戻すとその理由が分かった。本隊の後方で砦方向に向かってドラゴンがジャンプしていた。
「・・・地中を移動されて接触出来なかったみたいですね・・・」
「んなっ!?」
地図上でドラゴンが進路を変えた。その進路の先には・・・トラックがあった。
「まずい!ドラゴンがここにきてしまうぞ?!」
と隣でアレーシャさんが騒ぐ。しかし、トラックのほうへ進路を変え移動速度を落としたドラゴンを見ると・・・どうもファティっぽいな。
「あ、京藤さんドラゴンが気づいたみたいです」
『了解。じゃあ、エンジンを停止するね』
『やっほ~、ファティ~』
ファティは出会ったときトラックのエンジン音がうるさいと言っていた。そのため京藤さんはトラックを停止させてエンジンを切った。ナイチンゲールさんが大きな声で呼びかけている。地図上では停止したトラックに速度を落としたドラゴンがゆっくりと近づいていた。
『おお!そういえばそうじゃった。これでお主らと連絡が取れるんじゃったな』
『ファティ~。お帰り~』
『うむ。帰ったぞ。・・・ところであの連中はなんじゃ?まさかその砦にいた悪い奴等に逃げられたのかのぅ?』
「いや、違うよ?だから攻撃しないでね?」
『おぉ!おぬし居ったか』
『あれは、この砦の悪い奴らをとらえに近くの街から来た人たちだよ』
『ほぅ?・・・じゃあやはり手を出さんで正解じゃったのぅ』
『そうだね。ありがと~』
『うむ・・・。ところでそのトラックには・・・イシダが見えんが・・・どこじゃ?』
『今は砦のほうにいるよ』
「ごめん。今砦だね」
『そうか!じゃぁ、今から行くからの。ちょっと出て来れるか?』
「うん?了解。何かあった?」
『ふっふっふ。それは会ってからのお楽しみじゃ!』
『じゃあ、ボク達はあの部隊の人たちに事情を話してから引き上げるね』
『ファティ~また後で~』
ドラゴンのアイコンがいつの間にか青色に変わっていた。青いドラゴンが砦へ向けて移動を開始した。トラックもドラゴンを追いかけている部隊に向かって移動を開始した。
「さて、確認が取れました。あれは・・・」
といってアイーシャさんに向き直ると驚いた顔をして止まっていた。
「アイーシャさん?」
「・・・はっ!?・・・え?あ・・・え?」
「あのドラゴンは私たちの関係者でした。だから警戒されなくていいですよ」
「あ・・・はい」
「いまから出迎えに行ってきます。アイーシャさんはどうされます?」
「え・・・?ドラゴンを出迎えに・・・ですか?」
(ん?敬語に戻ってる?)
「はい。そうです」
「・・・私も見に行ってもいいですか?」
「えぇ。大丈夫です」
天幕を出る。すると見張り台の人が再び警戒音を立て始めた。ついでに叫んでる。
「ドラゴン接近!警戒!警戒!」
これを見て、慌ててアレーシャさんが言った。
「あ!すいません!皆に伝えてから向かいますから先に行っていてください!」
と駆けていった。すぐに見張り台の人が警戒音を止める。
砦内のことはアレーシャさんにお任せして砦の外へ向かう。出口を出て、広い場所で待つ。少しすると砂漠のほうからファティが来た。
「お!イシダ!今帰ったぞ!」
「お帰り。朝には帰るって言ってたけど・・・時間かかったね」
「うむ。ちといろいろあっての」
「それはそれは。大変だったのかな?」
「まぁ、ちとの。そんなことよりこれを見るのじゃ!」
ファティの体が白色に光るとみるみるうちに小さく縮み始めて人の体と同じ程度の大きさへと変わる。
「おぉ!すごい!」
「ふっふっふ。驚くのはまだ早いぞ?」
今度は桃色に光った。するとファティの体が変形していった。4足歩行の形だったものが立ち上がり、2足歩行の形になる。翼と尻尾がみるみるうちに縮みその姿を消す。そして光が消えたとき腕を組み仁王立ちした・・・全裸の美少女が目の前にいた。
「どうじゃ!恐れ入ったか!」
と自信満々にその少女は高らかに宣言した。その美少女、幼くは見えるが高校生くらいの年齢だろうか。イシダの目線の高さに頭の天辺がある。スレンダーな体格をしている。胸には大きくはないがふくらみがあるし、臀部はほどほどに大きい。そして脇腹のあたりにはくびれもある。髪は背中に届く程度の長さでストレート。驚いたことにアジア系の・・・日本人の顔立ちをしている。顔は卵型の顔でどこか幼さの残る童顔。ただ、目尻がやや上向きで少しきつめの顔つきなのだが・・・やり切ったという感じの笑顔(どや顔?)が非常に無邪気な感じで全く嫌味を感じない。
「・・・どうした?何か言わぬか」
と言われてハッと気づく。慌てて背中を向ける。
「うわぁっ!」
「ん?なにしておる?」
「えと・・・ファティって女の子だったの?」
「うむ。メスじゃな」
「・・・なんで全裸なの?」
「うむ。それは吾輩たちは衣服を着る文化がないからじゃの。服を持っておらん」
「えと・・・じゃあこれ着てくれる?」
野戦服の上のジャケットを脱ぎ差し出す。もちろんファティの裸を見ないように明後日の方向を向いたままでだ。
「おぉ!これはかたじけない」
そういってファティが衣服を取ろうと体を前に傾けたときだった。
「ぬぉぉお!?」
とファティが奇声を上げてイシダにしがみついた。突然の不意打ちに驚きながらも何とかこらえる。
「どうした?」
「・・・翼と尻尾がないのじゃ」
「ん?」
「バランスが取れん!腕を伸ばし体を前に倒すのと同時に翼と尻尾を後ろに伸ばしたつもりであったのじゃが・・・この体には翼と尻尾がないのじゃ!」
「あー・・・だったら、翼と尻尾だけ戻すことはできないの?」
「う・・・できんことはないのじゃ・・・」
「だったら、戻したらどう?」
「う~・・・その、おぬしは人の背中に翼と尻尾がついておって・・・その気持ち悪くなったりせんか?」
「いや?全然?」
(RPG系のゲームでもドラゴニュート(竜人)なんかが出てくる作品もあったしね)
「・・・そうなのか?」
「うん」
「そうか。ではそうするとするかの」
服を受け取りファティが離れた。背後で何かが光った。
「お主。この服なんじゃが、破ってもいいかの?」
「どうぞ」
「すまんの」
―ビリィィ・・・
「うむ。こんなものでどうじゃ?」
振り向く。すると背中から翼と尻尾が生えた美少女がいた。野戦服の上着を着ていた。少し大きめの野戦服を着て少し手が隠れている感じが何とも・・・。そして裾から覗くまぶしい太ももが・・・なまめかしいです。
とそこへトラックがやってきた。
「司令・・・セクハラ?」
「セクハラですね~」
「えぇっ!?」
トラックを止めて2人が降りてきた。
「いやいやいや、これ・・・俺が悪いの?・・・・ってか見てたよね?」
とここで2人が笑った。
「フフフ。分かってるよ。からかってみただけだよ」
「えぇ。見てましたよ。ただ赤面する司令が可愛かったので~」
とのことだった。
「ファティその恰好じゃいろいろまずいから、今服を用意するよ」
「おぉ!ありがたい!」
「は~い。司令はもうちょっと向こう向いていてくださいね~」
とのことなので再び背を向けた。するとちょうど砦の方を向いた。砦の出入口を少し出たところでアレーシャさんが驚いた顔でこちらを見て、女の子座りをしていた。
「京藤さん、ちょっとここ任せます」
「・・・?うん分かった」
京藤さんにここを任せてアレーシャさんのもとへ向かう。近づいていくとこちらに気づいたようだった。
「大丈夫ですか?」
「はい。・・・本当にドラゴンを手懐けてらっしゃるんですね」
「手懐ける・・・?いえ、対等な関係ですから、仲間っていう方が正しいですよ?」
「・・・そうなのですか・・・」
そういうとアレーシャさんはとても驚いた顔をしていた。少しすると何かを考えこむような顔つきになり、しばらく沈黙が続いた。そして何か意を決したように頷き、ゆっくりと口を開いた。
「あの、お話を伺いたいのですが・・・」




