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幼馴染の三つ上のお兄ちゃんと十五年後の合コンで再会した話  作者: くろくまくん
幼馴染と過ごす暑い夏編

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わが家の洗濯機

婆ちゃんは手術で無事に助かり、その後も順調に回復していった。


コウタは仕事が忙しいようで、それからは会っていない。



◯登場人物


千代ちよ

22歳 エステティシャン

奈良県橿原(かしはら)市に住む。祖母、母親と三人暮らし。ある日の合コンで、三つ上の幼馴染、コウタと再会する。


千代の母

52歳 スーパーのレジのパート

 婆ちゃんは術後の経過も良く、予定通り一週間で退院できた。しばらくは念のために今までより間隔を狭めて通院することにはなったけど、差し当たって生活を制限したりだとかは必要はないようだ。


 どうしても昔に比べて夏の暑さが異常なのもあって、心臓って血圧と割と関わりがあるらしいんだけど、暑い時は我慢せずエアコンで涼しくして過ごしてくださいとお医者さんからも言われたみたい。


 私も暑いのはめちゃくちゃ苦手だ。


 寒いのも苦手だけど、暑いのはもうどうしようもないもんね。


 七月の末頃の休日のこと。


 私は部屋でエアコンガンガンに効かせて涼んでいた。あ、あの星空デートの後からはコウちゃんも仕事がまぁまぁ忙しいらしく、エアコンの販売なら尚更なのかな? お盆を過ぎたあたりには忙しさはマシになるらしいけど、前も無理して休みを取ってくれたような感じだったから、ワガママ言い過ぎるのもダメだもんね。


 というわけで、私はヒマだった。そんな時。


「チヨ〜〜!! 大変やわ〜!」 


 一階から母親の大きい声が聞こえた。何が大変なんだろう。仕方ないから一階に降りて聞きにいく。


「洗濯機がつぶれてしもた〜!」


「えっ、洗濯機ってそんな簡単に潰れるもんなん?」


 なんか洗濯機の水がずっと溜まったままで止まっていた。


「わからんけど……まぁでもチヨが小学生の時に買ったやつやから、十年以上は使ってるんかなぁ〜」


 あ、そうなんだ。お家の電化製品て、なんというか普通に、当たり前にあるイメージだからピンと来なかったりする。私が小学生とかなら尚更興味もないだろうしね。


「とりあえず……修理? 買ったところか……メーカーのサービスみたいなとこに電話して来てもらったら?」


「あぁ、そやなぁ〜。母さんのお気に入りの服が〜」


 いや、それどころじゃないだろうよ。



◇ ◇ ◇



 というわけで、たまたまサービスマンが近くに居てたということで、すぐに様子を見に来てくれたのだ。こういう時はめちゃくちゃありがたいよね。洗濯できなきゃ困るもんね。ところが……


 修理は無理とのことだった。そもそも古くて部品がメーカーにはないらしく。ひとまず溜まってる水の排水だけはしてくれたけど、正常に使うのは無理みたい。


「まぁ使ってる年数考えたら仕方ないかぁ〜、電気屋さんに見に行こか〜。チヨも行く?」


 電気屋さん。家電量販店。


 そこでピンと閃いた。


「あ、コウちゃんが働いてるとこ、せっかくやから行ってみる? 前の婆ちゃんの件の御礼もしてなかったし」


 実はコウちゃんはエアコンのメーカーの販売って聞いてたから、違うと思うけど、ただコウちゃんの顔が見たかっただけなんだ。


「うん、それでもいいんちゃう。コウちゃん働いてるところ、ってそんなに遠くないんやったっけ?」


 前に聞いていたのは、奈良市と橿原市のちょうど真ん中あたりにある大和郡山市にまぁまぁ大きいショッピングモールがあるんだけど、そこに入っている家電量販店のようだった。


「あ、そこなら車で四十分かからんくらいかな。洗濯物絞って、干したらさっそく行こか」


 なかなか行動の早い母親である。せっかく行ってコウちゃんが居なかったらあれなので、ダメ元でコウちゃんに電話してみる。


『ん? どうしたんチヨ』


 普通に出た。


「あれ、コウちゃん今日仕事休み? ウチの洗濯機が潰れてしもて、コウちゃんのお店に見に行こうと思うんやけど……」


『あ、仕事やで〜、だいぶエアコンのほうも落ち着いてきたし、どんなんがいいか見たげよか?』


 わっ、まさかのコウちゃんに説明してもらえそうな感じ! ちょっと嬉しいかも。


 そのあとコウちゃんが教えてくれたんだけど、洗濯機置く場所、洗濯パンの寸法を測って、あと洗濯機置き場に入るドアの間口や、玄関の寸法も念のために測った。


 洗濯機置く所は広くても、そこまでの通り道が狭くて通らないこともあるらしい。あと、今使ってる洗濯機の品番がわかるように写真を撮っといてほしいと言われた。


 というわけで、めちゃくちゃ急なんだけど、コウちゃんが働く家電量販店に、洗濯機を見に行くことになった。


 私は出発前からドキドキだ。


「チヨどうしたん? 旦那さんの仕事姿が見れて嬉しいんかいな」


「ちょっとお母さん!! だ、だ、旦那さんだなんて!!」


 母親は婆ちゃんのことがあってからも、かなり私をいじってくるようになった。


 嫌な気分ではないんだけど、めちゃくちゃ恥ずかしいぞ。


いきなり潰れた家の洗濯機。


結局長く使っていたこともあって、買い替えることに。


チヨの完全な思いつきだったが、コウタの働く家電量販店に洗濯機を見に行くことになった。

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― 新着の感想 ―
 洗濯機が壊れると本当に困ってしまいますよね。こういう時こそ、我らがヒーローの出番!  真面目に働いている人は皆ヒーローだと思います。
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