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幼馴染の三つ上のお兄ちゃんと十五年後の合コンで再会した話  作者: くろくまくん
星空☆キラキラデート編

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二人きりのデートに向けて

勢いでコウタに電話して、その成り行きで二人きりのデートの約束をすることができたチヨ。


今度は二人きりで、星空デート!!



◯登場人物


千代ちよ

22歳 エステティシャン

奈良県橿原(かしはら)市に住む。祖母、母親と三人暮らし。ある日の合コンで、三つ上の幼馴染、コウタと再会する。


由香里ゆかり

22歳 エステティシャン

千代の同期。美人で計算高い。


陽菜ひな

22歳 エステティシャン

千代の同期。おっとりしていて皆に優しい。


千代の母

52歳 スーパーのレジのパート

 結局その日の晩は二人きりのデートの約束ができたことにテンションが上がりすぎて、そのあと何を話してたかもわからないくらいだった。


 あ、ちなみに天川てんかわ村ってどこ? て思うかもだけど、前にも話したかもだけど奈良県のほとんどは山に覆われてるんだけども、私が住む橿原かしはら市を南にまっすぐ行くと吉野郡というところがあって、そこに天川村はある。


 携帯のマップで調べたところ、車でだいたい一時間くらいかな? そこまでめちゃくちゃ遠くはないし、もし星空を見るとしたらだいぶ夜のほうが綺麗なはずだから、翌日を休みにして、仕事終わりの夜に出発、ていう深夜の星空デートに……もしかして、二人とも凄く開放的になっちゃったりして……なんちゃって……


 私は想像するだけで赤面してしまった。


 それから、何度かコウちゃんとメールでやり取りしたり、たまに電話したりして、星空デートは七月の真ん中に行くことになった。


 これはコウちゃんが調べてくれたんだけど、月の光がない新月の時のほうが、より星空が綺麗に見えるらしくて、ちょうど七月の真ん中が新月だったのだ。


 あぁ、楽しみだなぁ〜。



◇ ◇ ◇



 七月に入り、すっかり気温も上がりまくって真夏日全開のある日。


「もぉ、今年の暑さ異常じゃない? なんか外に出るのも嫌になっちゃうよね〜」


 と、ユカリ。職場の休憩時間である。


「ほんとそれ。まだ屋内の職場だからいいものの、外の仕事だったら絶対倒れちゃうよね〜」


 これはヒナ。今日は久しぶりに三人が揃って出勤だったのだ。


「ほんとだね〜、熱中症で倒れないように気をつけなきゃだね。困った困った〜」


「むむむ? チヨのその困ったと言いながら、全然困ってない陽気な様子……これは愛しのコウちゃんと上手くいっている証拠ですな??」


 う。ユカリ鋭いよね、いつも……私がわかりやすいだけなのか。


「チヨ、最近どうなの〜? 前のベビフェデートのあとも一人だけ帰ってたし」


「ん〜、特に進展はないんだよ? まぁ……今度二人きりでデートの約束したっていうか……」


「ほぉ! 仲良しの私達をほったらかして、二人きりでデート!! ほぉほぉほぉ!」


 ユカリが私に詰め寄る。


「いや、ほったらかしてるわけじゃないよ〜……たまたま電話した勢いでそうなっただけで」


 私だけ楽しんでるのは、それは申し訳ないと思う。でも……私もコウちゃんと二人きりでいたいんだもん。


 と、ユカリが急に私の頭をぽんぽんして、にっこり笑う。


「チヨ、よかったじゃん。小さい頃に離れてしまった幼馴染なんでしょ? 上手くやりな」


「ユカリ……」


 そう。ユカリは美人だし、賢いし、イケメン大好きだし、たまに暴走する時もあるんだけど。でも、友達思いのいい子なのだ。


「チヨがコウタくんと上手くいって……あの、おにへーくんを私に紹介してもらう! それで決まりだぁ〜! わーい!」


 結局それかよ〜!


「チヨ、でもホントよかったよね。私はチヨとコウタくん、お似合いだと思うよ」


 ヒナも相変わらず優しい。


「ヒナもありがとね。そういえば、アツシくんリュウジくん達とはあれからどうなの?」


「ん〜、あれから一度だけ、ユカリと私と、向こう二人の四人でご飯に行ったくらいかな〜。特に大きな進展はなし。というか恋愛には発展しなさそうかな〜」


 まぁ、それは仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。


「チヨが上手くいったら、合コン同盟が崩れてしまうではないかぁ〜! たまには行くよね?」


 ユカリが聞いてくる。


「え、え。コウちゃんいるのに合コン行っちゃダメでしょ〜」


「あぁ、羨ましいなぁ〜! 私もイケメンの幼馴染が現れないかな〜! このこのこの〜!」


 盛大にユカリにつつかれる私。


 二人には申し訳ないけど、私、幸せだ。



◇ ◇ ◇



 コウちゃんとのデート当日の夕方。


 その日は仕事を早上がりにしてもらい、夕方には家に帰ってきたのだ。


 なぜかって? もちろんデートの準備を完璧にするためだ。


「お母さん〜! これとこれどっちがいいかな〜?」


「チヨ、前も同じようなこと言ってたんちゃうの? どっちもいいと思うよ〜」


 母親はだいたいテキトーである。


「スカートはコウちゃんが好きって言ってたんだけど、天川とか山道を少し歩くかもと思うと、パンツの方がいいよね〜?」


「うんうん、そっちにしときな」


「お母さんちゃんと考えてよ〜! すっごく大事な選択なんだから〜」


「大事な選択なら、余計に母さん決めちゃったらダメでしょ? でも、山に行くならショートパンツの方がいいと思う」


 まぁ結局こういう時は、自分でも決めてたりするんだけどね。最後の後押しのために聞いてるだけだったり。


 というわけで、今回の星空デートファッションは、デニムのショートパンツに、ティーシャツとショートベスト、靴は歩きやすいスニーカーにした。


 よしっ!準備万端だ〜!


ついに星空デートの当日の夕方。


前のドライブデートの時のように、母親にどの服装がいいか聞くチヨ。


天川村の星空デートはどうなるかな?



挿絵(By みてみん)

上の画像は、今回のエピソードのイメージを生成AIにて作成したものです。



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― 新着の感想 ―
 チヨちゃんのお母さんは都会の人なのですね。田舎者の私としては、山に行くなら、草が引っ掛かったり虫が出たりすることもあるので、極力露出を減らすことを勧めます。鉈(なた)は……整備された観光地なら、持っ…
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