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幼馴染の三つ上のお兄ちゃんと十五年後の合コンで再会した話  作者: くろくまくん
星空☆キラキラデート編

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20/37

君と二人で星空を

ベビフェデートから帰り、


チヨは寝てしまう前にお風呂に入ることにした。


コウタのことを考えていたが……



◯登場人物


千代ちよ

22歳 エステティシャン

奈良県橿原(かしはら)市に住む。祖母、母親と三人暮らし。ある日の合コンで、三つ上の幼馴染、コウタと再会する。


康太こうた

25歳 家電量販店のメーカー販売員

瑛人とはバンドを組んでいた。10歳の頃、両親と大阪に引っ越したが、現在は奈良市内に喜平きへいと共に住んでいる。

「チヨ〜! お風呂で寝たら溺れるよ〜!!」


 はっ!


 湯船で浸かってて、ウトウトしてたみたいだ。


「はぁ〜い、もうすぐあがる〜」


 危ない危ない、母親が起こしてくれなかったらのぼせてしまったところだ。きっとお腹いっぱいだったからだな。


 お風呂から上がって、ある程度髪を乾かしてからリビングでお水を飲んで、二階の自分の部屋に行く。


 部屋で充電をしていた携帯を取り、メールを確認した。


『みんなノリノリだよ〜ん♪ 採点で競っております!』


 グループメールにユカリのコメントが入っていた。まぁそりゃ一時間も経ってないくらいだから、まだカラオケ中か。


 コウちゃんからは一件だけメールが来ていた。


『うん、わかったで〜』


 私が送った、仕事の報告が終わったら連絡してね、というメールの返信だ。


 んー、さっき会っていたところなのに、また会いたいんだけど……


 でも、それをコウちゃんに言っても、


『え? なんで??』


 て、返ってくるのが目に見えている。女心わかってなさそうだからなぁ〜。


 アツシくんが言うには、高校の初めの頃はあまりみんなとも馴染んでなかった、って言ってたよね。わかんないけど、大阪に行ってから、何かあったのかな……


 てかね。さっきベビフェであった、おにへーくん? やっぱ私、心配だよ……ルームシェアか何かわかんないけど、遊び人みたいな感じのおにへーくんが、女の子を家に連れてくるとするでしょ? 一人か複数かはともかく、もしその時家にコウちゃんがいたとする。


『おう、おにへーお帰り〜、どうしたん? 友達?』


 そして、それに答えるおにへー。


『そうそう、仕事帰りに行ったご飯屋さんで仲良くなってさ〜。家に遊びに行きたいって言うから連れてきちゃった』


 そして、おにへーの連れの女達。


『わっ、同居人の彼もめちゃくちゃイケメンじゃ〜ん! おにへーくんはキュートイケメンだけど、こちらはクールイケメンさん! あ、バンドしてたっていう彼ですかぁ〜??』


『え。あぁ一応少しだけしてたけど……あまりうるさくしたら近所迷惑になるからあかんで〜』


『わっ、しっかりイケメンさん! はぁ〜い、静かに大人しくしまぁ〜す♪』



 ダメダメダメダメダメーーーー!!!


 私の妄想劇は危険なところまでいってしまっていた。いや、でもこれはあり得るぞ……コウちゃんあまりバシッと拒否したりしなさそうだもんね……


 と、ちょうどコウちゃんからメールが来た。


『ようやく仕事の報告終わったわ〜、疲れた〜』


「今って電話かけてもいい?」


『ん? 別にいいけどなんで?』


 私はすかさず、電話をかけた。


『お〜、どうしたん、チヨ』


「コウちゃん、今一人? 周りに女の子は?」


 私は勢いでそのまま聞いてしまった。完全に怪しいけども。


『ん? 今は俺一人やで。おにへーはまだ帰ってきてないから。女の子??』


 そりゃそうだよね。私が心配し過ぎかな……


「あ、ごめんね……なんだかさっき会ったおにへーくんと二人暮らしって聞いたから、可愛い女の子とか家に連れてきてないかとか、心配になっちゃって……」


『チヨ面白いな〜、そんなことないやろ。あ、ちゃんと説明してなかったからあれやったけど、前に俺が働いてた店舗でおにへーと知り合って、今エアコン販売で働いてる店舗が、元々俺の住んでた賃貸マンションから少し遠くて。それで、おにへーが部屋余ってるからよかったらルームシェアどう? て誘ってくれたんよ』


 そういう成り行きだったのか。それにしてもコウちゃん軽〜い!


「コウちゃん、まぁまぁ軽いやんね! そのうち新しい家は探すの?」


『ん〜、どやろ。意外とそこが、奈良市でも郊外でめちゃくちゃ静かなんよね。俺騒がしい所が苦手やからまぁまぁ気に入ってて。おにへーも俺が作るドライカレーが好きやから、って居ててほしいらしい』


 どんな理由だ。でも、コウちゃんの作るドライカレー、それは食べてみたいぞ。


「そうなんだ〜。まぁ職場も転々とするなら、なかなか家探しも大変だもんね……コウちゃん、来年の春は異動あるかも、って言ってたよね。県外に行くこともあるの?」


 せっかく近くなのに、また離れちゃうなんて嫌だ。


『あ〜、どやろな。俺が行き先決めるわけやなくて、派遣会社やらメーカーが色々選別したりして決めるから。まぁたまに希望聞いてくれることもあるにはあるんやけど』


「そう……なんだ。あっ! コウちゃん、私、今度二人で星空見に行きたい!」


 完全に思いつきだったんだけど。


 もちろん、二人ならどこでもいいんだけど。


 私は思い切って二人きりのデートに誘ってみた。


『うん、星空な。いいやんか。なんか綺麗なとこあるって言ってたやんな、確か』


「あっ、そうなの! 天川てんかわ村のみたらい渓谷とかね。んと……夏休み入ったら観光とかで混み合ってくるから、七月の中旬までに行こうよ〜」


『七月かぁ〜、まぁまぁ仕事がこれから忙しくはなるんやけど……まぁでも休みは普通に取れるから大丈夫やと思うで。チヨはそこ行ったことあるん?』


 そんな星空を二人で見に行くようなロマンチックなデートはしたことがない。


「ううん、私も行ったことないから一度行ってみたいんよ。コウちゃんも自然の綺麗なとこ好きって言ってたやろ?」


『まぁそやなぁ。んじゃ、その天川村に行こっか。また来月のシフト見てみて、連絡するわ』


 私が勢いでかけてみた電話だったけど。


 なんと、二人きりのデートですっ!!


 ユカリ! ヒナ! 私、やったよ!!


 もう、一人前だよ〜!!


『チヨ? チヨ? 聞いてる??』


勢いでコウタに電話をかけたチヨだったが、


思いもよらず、二人きりのデートの約束を取り付けることに成功した。


次のデートは星空デート??

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― 新着の感想 ―
なるほど、家に転がり込んで来たのはそちらの方なのですね。てっきり逆かと思っておりました。ところでコウちゃんはドライカレーにレーズンは入れる方なのでしょうか?
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