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暗闇_1

「あー、気に入らねえ!

むしゃくしゃする!」

先ほどいじめを邪魔された男たちが

暗くなった道を歩いていた。

「酒だ、酒! もう一軒梯子するぞーい」

男たちはそれぞれ、空になった酒瓶を

片手に握っていた。

「あれ~? でも、なんかもう暗くね?

そろそろどっかに入らないとマズいんじゃ」

「いいじゃねえかよ。どうせ来ねえって

俺なんかあれだぞ。もう何回も夜出たことあるけど、

全っ然無事だもん。おれ分かるもん。

今日はぁ、大丈夫! 今日は来ない」

「そっかぁ。んじゃ大丈夫だな!」

すっかり酒で良い気分になり、

人気の少ない道を我が物顔で歩く。

馬鹿笑いで曲がり角で誰かとぶつかる。

やたらガタイの良い何かだったらしく、

三人の男たちは互いにもつれた状態で

後ろに転倒する。

「てめえ! どこ見て歩いてんだ。

俺は今むしゃくしゃ、して……」

それ以上の言葉が出なかった。

それの高さは2メートルはあり、固く深い毛で全身を覆っていて、

上下から2本ずつ大きな牙がはみ出ていた。

「ウホ?」

読んでいただきありがとうございます。


今後も掲載する予定です。


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