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2部~3部_4
「私たちに何をさせようって言うの?」
帰る際、走るラントに担がれて
2時間近く揺られ続けたために
ヒメは猛烈な吐き気をもよおしていた。
それを我慢して聞いた。
「乱世の王者になりたいなら
一人で出来るでしょう?
馬鹿げた話だけど、それだけの力は
あるって充分理解したから」
「良い答えだ。だがそれでは芸がない。
獲物を狩り尽くしてしまうと
俺が退屈で死んでしまう」
あれは辛い、とラントは肩を落とした。
「ゆえにお前たちが俺を使え。
俺という力を使って、ほどほどに
何かしろ」
「何かって?」
「なんでもだ。俺が長く、激しく、
楽しめるならなんでもいい」
「そんな曖昧な……」
「国はいらんか?」
ラントの提案にヒメはどきりとした。
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