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地獄_2
「お前たちが使う魔術・魔法は
良いものだ」
ラントは感心するように言う。
「どう良いかというと、まずー、
ー戦闘がとても映える」
聞かされた連合国軍は呆気にとられた。
そのままラントは続ける。
「演武というものがあるが、
あれに近い。
傷つけるようで傷つけない。
戦いを演じる上で
あれほど便利な技術はない。
派手な戦いは見ていて楽しい」
ラントはウンウンと自分の言葉に頷く。
「その程度なのか?」
「何がだ?」
「俺たちは必死になって戦っていたのに、
お前にはそんな見せ物ぐらいにしか
思ってないのか?」
「その程度だ。無論、効きはした。
この通り、胸を刺されてしまった。
しかし、脅威とは全く思えない。
相手を倒すより自分が目立つための
パフォーマンスに何を怯える必要がある?」




