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地獄_1
遥か遠くで多発する事故の現状が
見えるはずもなく、音だけが耳から入って来る。
「ほれ。邪魔はせんから行ってこい。かなり不味い状況だ。
俺と戦うのは死ぬ気で励めばいつでも出来るが、
場を治め命を救えるのは今この時のお前たちしかいない。
いいのか? 本当に」
ラントはむしろ心配げに連合国軍に問いかける。
そう言われても素直に首を縦には振れない。
何が全く分からないからだ。
「今の光は何だったんだ。
お前がしたのは攻撃ではないんだろう?
だったら何だ。何をしたんだ」
「ふむ。現状を知らなければ対策も打てんか。
いたずらに死なせるのも勿体ないしな」
ラントは少し考えた。
「いいだろう。ただ無駄な突っかかりは
控えろよ? 互いに命と時間を無駄にしたくはないだろう」
そうしてラントは話し始めた。




