12、バトルロワイヤル 3
「開始から1時間半が経過した。現在の生き残っているプレイヤーは278人。その中にはゲームランキングトップのカイン、PK集団【血海】のリーダーであるブラッドなどなど有名なプレイヤー達が多く残っているぞ!」
上空に浮かぶスクリーンを見ていた。
残り278人、思ったよりも数が減っていた。
「凄い減ってるね」
「もうちょっといるのかと思ったんだけどな。ブラッドだけはやられていて欲しかった」
俺は頭をかく。
ブラッドとは別なゲームやベータ版で何度も戦ったことがあり、俺を探し回って見つける度に襲ってきた。
「どうせブラッドがカインを探して、見かけた他のプレイヤーを邪魔だとか言って倒してるんじゃないの?」
「充分有り得るな」
仲間達と笑いながら話していた。
「現在最もキルをしているプレイヤーはソラちゃんだ!何と894人のプレイヤーを1人でキルしているぞ!」
俺達はそれを聞いて驚いた。
上空のスクリーンに1人の美少女が映し出されている。
「嘘でしょ」
「ソラ?初めて聞いたな」
「カイン、やばいんじゃない」
「ブラッドよりも厄介そうだ」
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僕達はマップの中央にある廃都市に辿り着いた。
城壁に囲まれた都市の中は廃墟だらけで、僕達は半分崩れてしまった城の中に入り、一時の休憩をとっていた。
「ソラは凄いな」
「クロ達が倒してくれたおかげです」
アイテムボックスから生肉を出してクロ達にあげる。
隣ではシルとホノがハニージャムミルクを美味しそうに飲んでいる。
「マルイチさんの方が凄いですよ。マルイチさんが拘束してくれるから僕達は楽に倒すことが出来るんです」
マルイチさんはロープや魔法で、プレイヤーを完全に身動き出来ない様にしてしまう。
そのおかげでプレイヤーを楽に倒すことが出来た。
「ありがとう。でも、俺に出来るのはそれだけだからな。ソラとパーティーを組めていなければ、俺はあそこでやられていたからな。
おっと、誰か来たみたいだぞ」
外を見ると大通りを複数のプレイヤーが走っている。
その後ろには血で汚れたローブを着た1人のプレイヤーが追いかけている。
「あいつはブラッドか!」
「ブラッドって、さっき紹介されてた人ですよね」
「PKで最も有名なプレイヤーだ。あいつがここに来るなんて最悪だ!」
「マルイチさん、手伝って下さい」
「まさか、ブラッドと戦うのか!?」
「どうせ戦うことになるんですから、他のプレイヤーがいるここで彼を倒しましょう」
「分かった。だったら俺はブラッドを拘束するから、あとはソラに任せる」
そう言うとマルイチさんは外に出て行く。
僕達も静かに準備を開始する。
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「カインの奴、何処にいるんだ?」
俺は大剣を振るい、1人ずつ逃げるプレイヤーを消して行く。
「まぁいい、時間はまだまだあるんだ。こいつらを消しながらカインを見つければっ………!」
その瞬間、危険察知のスキルが発動し俺にだけ聞こえる鐘の音が鳴り響く。気づいた時には体に鎖が何重にも巻き付いて来る。
「何だっ!」
俺は鎖を外そうともがくが、びくともしない。
そしてさっきまで逃げていたプレイヤー達が、今の俺を見てチャンスと思い寄って来る。
「クソがああああああぁぁぁ!」
「やった!」「ブラッドを倒したぞ!」
私達はブラッドを倒して浮かれていた。
「チェイン、良くやったわ!」
「そうだよ!いつの間にあんな魔法を覚えたんだよ!」
「チェインのおかげで俺達は生き残れた!」
私達は彼のことを褒めたが、チェインだけは浮かない顔をしていた。
「どうしたのよ?もっと喜びなさいよ」
「会長、僕は何もやってません。それにあれは中級魔法なので、僕にはまだ使えないんです」
「じゃあ、今のは誰がやったんだよ?」
突然、狼の遠吠えが聞こえた。
すると巨大な狼の群れが私達を囲む様に現れる。
「まずい!まずいまずいまずいまずいまずい!」
「私達は罠に嵌ってしまったのね」
狼の群れは一斉に私達に襲いかかってきて、抵抗することも出来ずにHPを削り切られた。




