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Another World  作者: 黒神 レイ
11/21

11、バトルロワイヤル 2

「よし、こっちの奴はやったぞ!」

「ミーミル、状況はどんな感じだ?」


私は耳をすませる。

色んな音が聞こえて来て、私にしか見えないマップにこの森にいるプレイヤー達を映し出していく。


「まだ200人近くが生き残ってる。幾つかパーティーを組み始めてる所もある」


私はリーダーに情報を提供していく。

そのときだった。突然、悲鳴が聞こえ15人のプレイヤーが一瞬でマップから消失した。

それから次々とプレイヤー達が何かに襲われ消えていく。


「気を付けて!物凄く強いのが来る!」

「戦闘の準備だ!」


私達は武器を構え、相手を待つ。

プレイヤーも減少し続け、生き残っているのは50人以下になる。

マップで私達の前方にいたプレイヤー達がこちらに向かって走り出す。


「助けて!ぎゃああああああぁぁぁ!」


先頭にいたプレイヤーが私達に助けを求めて叫ぶと、突然現れた巨大な狼がそのプレイヤーを八つ裂きにする。

その後ろでも巨大な狼の群れがプレイヤーを光の破片になって消えていく。


「何なんだよ!召喚士でもこんな数の高レベルモンスターは召喚出来ないぞ!」

「逃げろ!こんなのに勝てるわけがっ!」

「リーダー!」


轟音が響き、隣りにいたリーダーのHPが一瞬で吹き飛び光の破片になる。

私達は一斉に駆け出す。背後から轟音が響く度に仲間の悲鳴が聞こえるが、今は逃げることだけに集中する。

そのとき、突然私は衝撃に襲われる。

そして気が付くと私は大空を舞っていた。


「何が…………」


私は何が起きたのか分からないまま、始まりの街へと戻った。



─────────────────────────────



『プレイヤーを150名撃破。目標を達成。<狩人の群れ>が3段階に強化されました』


アナウンスが流れると、クロ達が発光し牙や爪がより鋭くなり毛並みも前より良くなり触ると柔く気持ちいい。


「ルル~♪」「ララ~♪」


シルとホノもクロ達の毛を触りうっとりしている。

もっと堪能したいと思ったが、切り替えて今はイベントに集中する。

スキルが強化されたことにより、制限時間が増えた状態でリセットされる。


「クロ、行くよ!」

「ウォッン!」


クロの鳴き声で群れが一斉に動き出す。

シルとホノを前に乗せて落ちない様にクロに捕まる。

森を抜け、草原が広がるエリアに出るとプレイヤー達が戦闘をしているのを見つける。

群れがスピードを上げ、プレイヤー達に襲いかかる。


「くらえ!」


僕は魔導銃を構え、遠くにいるプレイヤーを狙撃する。偶に矢や魔法が飛んで来るが、クロが動いて避けたりシルとホノが光の障壁を張って防いでくれる。


「ストォップ!待って!ちょっと待ってくれ!」


最後の1人が叫びながら近付いて来る。このまま倒しちゃおうかなと思ったが、凄い必死だったのでクロ達に攻撃しない様に伝える。


「ありがとう。凄い強いんだね」

「それで何か用があるんですか?」

「そうだった!俺はマルイチって言うんだけど頼む!俺とパーティーを組んでくれ!」


そう言って、今度は土下座をし始める。

僕は何とか土下座を止めさる。

そして、何で僕とパーティーを組みたいのか聞いてみた。


「俺の職業は縛士と言って、相手を拘束したり妨害することに特化した職業なんだ。

それで装備もただの縄だったりロープばかりで、攻撃が全然無いんだよ。だけど今回のイベントで上位に入れれば攻撃も出来る装備が手に入るから参加したんだけど、見ての通り逃げることしか出来ないからね」

「だから強い人とパーティーを組んで、上位を目指したいと」

「そうだ!だから頼む!俺とパーティーを組んでくれ!」

「いいですよ」


僕がそう答えるとマルイチさんが笑顔になる。


「本当にいいのか!」

「はい。僕達だけで戦うのも限界がありますから。マルイチさんに手を借りさせて下さい」

「もちろん!」


僕とマルイチさんは握手を交した。

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