10、バトルロワイヤル 1
光が消え去ると、僕は崩れかけた巨大な円形の建物の中心に立っていた。
周囲には多くのプレイヤーがいてそれぞれ武器を構えている。
「やるぞーー!!」
誰かが叫んだ瞬間、一斉にプレイヤーが戦闘を開始する。
僕の方にも4人のプレイヤーが近ずいて来る。
僕は魔導銃を引き抜き構えると、<狙撃>と<集中>のスキル効果でカーソルが一瞬で4人のプレイヤーの頭を捉え、<銃術>のLv2で覚えた【早撃ち】を発動する。
一瞬で引き金を4回引き、弾が頭を撃ち抜きプレイヤーを光の破片にする。
「ララ!」「ルル!」
シルが大樹を密集させ壁の様にすると魔法や近付いて来るプレイヤーを受け止め、ホノが数本の巨大な木の根を操りプレイヤーをなぎ飛ばし潰していく。
「あいつを倒せ!」「ぎゃああああああああ!」「強過ぎる!」「ひいいぃぃぃ!」
僕達はプレイヤーを次々と光の破片へ変えていった。
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始まりの街 酒場。
「カイン、やっぱすげぇな」
「開始15分でもう35人のプレイヤーを倒してるよ。流石はゲーム内最強プレイヤーって言われるだけあるは」
酒場に各エリアの映像が見れるスクリーンが置かれ、イベントに参加しないプレイヤー達はそれぞれ見たいスクリーンに集まって応援をしている。
「今回のイベントは2000人のプレイヤーが参加していて、ランキングに乗ってるトッププレイヤーはほぼ全員参加。
各エリアでも順調に勝ちを重ねてるよ。問題はこのイベントで一番大きくて人数もいる闘技場がどうなるかだよ。あそこには700人のプレイヤーが遮蔽物の無い広場で戦闘をするからね」
そのとき、闘技場を映しているスクリーンの方から突然歓声が上がる。大勢のプレイヤーが集まって行く。
「どうしたんだ?」
「お前達も早く来いよ!すげぇことになってんぞ!」
それを聞いて俺達は一斉に闘技場のスクリーンに移動する。
すると倒されたプレイヤーの名前が凄い勢いで流れて行く。
「嘘だろ。たった15分でもう200近くのプレイヤーが倒されたのか!?」
「しかもランキング上位のプレイヤーまで倒されてるぞ!」
「何が起こってるんだよ!」
スクリーンに3人の少女が映る。2人の少女が腕を振るうと大樹が動き、魔法や矢を防いだりプレイヤーを吹き飛ばし叩き潰していく。
もう1人の少女は鞭を操りプレイヤーを動けなくすると、銃を取り出し弾を叩き込んでいく。
「あいつらがやったのか!」
「あれってよく見たらドリアードじゃねぇか?見た目が違うからプレイヤーかと思った」
「あのプレイヤーを知ってる奴はいないか?」
「知らねぇ」
「俺も見た事が無い」
「分かったぞ!参加者リストの1番最後を見ろよ」
俺は参加リストのページを開き、1番最後に載っていたソラというプレイヤーをタッチすると情報が出て来る。
「プレイヤーネームはソラ。Lvは29の魔物使いでドリアードのユニークを2体所持してる」
「何でランキングに乗って無いんだよ!」
「魔導銃って、こんなの何処で手に入れたんだ?」
「今まで誰にも知られてないのが不思議だ」
「おい、もう闘技場の殆どのプレイヤーがやられてるぞ!」
残りのプレイヤーが50人を下回った所で、勝てないと分かった生き残ったプレイヤーが逃げようとするがもう遅い。
大樹が逃げようとしたプレイヤーを次々吹き飛ばして光の破片にし、逃れたプレイヤーも魔導銃によって頭を吹き飛ばされ闘技場に残ったのはソラだけだった。
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運営陣。
「えげつないね」
闘技場の映像を見ていた1人が感想言う。
「開始30分で闘技場のプレイヤーを全滅させちゃったよ」
「あんなに連続で範囲攻撃を受けたらこうなるよね」
「ランキングトップのカインは80人倒してるけど、ソラちゃん達は本当に強いわよね」
ソラ達の映像を見ながら感想をそれぞれが言う。
「あれ?ソラちゃん、いつの間に狼をテイムしたの」
「何を言ってるんだ?彼がテイムしているのはドリアードしかいないぞ」
「でも、凄い大きな狼がソラちゃんにじゃれついてるけど」
映像を見ると確かに巨大な狼がソラに頬を擦り寄せている。
しかもその巨大な狼は次々と何処からか現れる。
「おい!至急、ソラのステータスを調べろ!」
するとすぐに見つかり、モニターに映る。
「神狼のクエストをクリアーしてんのかよ!」
「しかも<狩人の群れ>も5段階の内、2段階は強化されてる!」
「何で誰も気づかなかったんだよ!」




