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ロールプレイン・ディス・ワールド  作者: たる。
第五章 絶望の先の光と
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 中央塔は〈アルターストーン〉の出現と同時に現れた高さ300メートル以上はある大きな塔で、西洋の歴史的建造物のような様式の外見をしている。内部は未知の魔法的技術で制御されているらしい。

 最上階へ登る手段は二つ。中央のエレベーターを利用するか、内部の階段を駆け上がるか。

「突っ込みますよ!」

「うおおぉおぉああああぁぁああああ!?」

 グンジョウが猛スピードで外周部の階段に突進し、周囲に居た〈魔者〉と〈ゴーレム〉を蹴散らした。

「ふう……。ここから上は自力で登るしかありませんね」

「ああ……俺……よく生きてるな……」

「まあ、死なないように加減はしましたから」

「そう言う問題じゃねえだろ……。……んで、一応聞くけどエレベーターは?」

「制御が奪われているようです。そもそもわたしたちにエレベーターを操作する権限なんてありませんよ」

「だよな。……んじゃ、一つ気合入れて登るか」

 見上げるものの、頂上は見えない。まだ半分近くはあるようだ。

「行きますよ!」

「ああ!」

 扉を開き、内部へ入る。塔の外壁に装用になっている環状の通路は、案の定〈ゴーレム〉に埋め尽くされていた。

「塔の管理用〈ゴーレム〉ですか。壊しすぎると後がうるさそうです……」

 嘆息しながらも、瑠璃は躊躇う様子を見せずに〈賢者の書〉を展開した。

「〈雷槍拡散ライトニングスプレッド〉!」

 放たれた無数の雷が〈ゴーレム〉を貫き、機能を停止させる。これで大半がダウンしたようだ。

「お前、本当にとんでもないな……」

「おしゃべりは後です! 今のうちに階段へ!」

 志乃が駆け出すと、瑠璃もグンジョウに乗ったまま後に続いた。常に〈賢者の書〉をめくり続け、魔法の準備をしているようだ。

 塔の内側に、階段に繋がる扉を見つける。しかし侵入者に反応してか扉はロックされていた。

「こじ開けます!」

 瑠璃の雷魔法が扉を力尽くで破壊し、階段への道を開く。エレベーターに巻き付くようにして、大きな螺旋階段が頂上に向かって続いていた。

「こんなの登るのか……」

「弱音吐いてる場合ですか」

「お前はいいだろ、グンジョウに乗ってるんだから」

「つべこべ言わずに走ってください。次が来ますよ」

「はいはい、わかったよ」

 体力ならそれなりに自信がある。これくらいがどうしたと、志乃は階段を駆け上がり始めた。

 二人が階段を駆け始めると、間もなく敵が姿を現す。〈ゴーレム〉の他、浮遊型のビットのようなものまで出現した。

「階段でも容赦ねえな。こんなに居るんだったら学園にでもくれりゃいいのにな」

「ここにいるのは元から塔の中に居たとかいう、言うなれば野良の〈ゴーレム〉です。侵入者を無差別に攻撃するみたいですよ」

「元々ダンジョンみたいな場所だったってのかよ……。あー、邪魔すんな!」

 ビットを叩き落とし階段を上がり、次の扉を見つける。突破すると、そこには開けた円形の広間があった。

「ここは……?」

「もうすぐ頂上のはずです! 志乃さん、早く……」

 立ち止まる志乃を瑠璃が急かし、先を急ごうとする。

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