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95/99

95・パワーストーン仲間ができました その2

 

 メルヘンサークルが、私が予期していないものを動かしたって話よね。まあ、考えたら今までもすべてそうか。

 

「で、岩さん、あなたが私を呼んだの?」

「そう~、俺もパワーストーン仲間にしてくれる?」

「そうねえ」

 

 パワーストーンってことでいろいろ恩恵を与えてくれるなら、うれしい話よね。

 

「でも普通、パワーストーンって小さくね?」

「いやいや、大きいほどいいんじゃね?知らんけど」

「あながち否定できない」

 

 私も知らんけど。

 

「それじゃあ、あなたも私の妹を助けてくれる?

「いいぜっ!」

 

 岩が震えた。なんか地面も揺れてる気がするんだけど。

 

「すごいな、岩」

「それじゃあ、俺にも名前をくれよ!」

「そうねえ」

 

 少し考える。

 

「イワタサン」

「その考え、嫌いじゃないぜっ!」

 

 ポジティブな岩で、良かった。

 

「それじゃあ、早速妹のところに行きたいけど……えっと、イワタサンって動けるの?」

「問題ないぜ、ベイベー。ほっ!」

 

 ずんって音と共に、岩が飛びあがった。岩が地面に着地した途端に、私、跳ね上がったんだけど。

 

「お、思ったより深く埋まっていたのね」

 

 岩の高さが私の身長以上……なんてもんじゃなくて。

 

「私の倍?」

 

 こんなのが、飛び回っていたら、さすがの私でも怒られることは理解できるわ。

 

「困ったわねえ。どうしたらいいのか」

 

 救いの手を求めるようにキムラサンを見た。こいつじゃ無理ってわかっていても。

 あ、でもこいつ見て気が付いた。

 

「そっか、キムラサンみたいに変身してもらえばいいのね」

「変身、上等だぜい!」

 

 本人の了承も得られたことだし。

 

「メルヘン」

 

 再びメルヘンサークルで、イワタサンを包んだ。

 

「イワタサンを~、人間の姿に変えてほしいの~♪第二形態にチェーンジ!」

「ちょっと待ったー!」

「何、イシダサン」

「私も、人間にしてくだせえ」

「確かに小さくて踏みそう」

「でしょでしょ?」

「んじゃ、イシダサンも~、人間の姿に変えてほしいの~♪第二形態にチェーンジ!」

 

 二人をメルヘンサークルが包んだ。

 その瞬間メルヘンサークルから、二つの光が上空に飛んだ。それが人の姿に変化して、大地に舞い降りた。

 

「我が名は、イシダサン」

「我が名は、イワタサン」

「「二人合わせて、石と岩~!」」

 

 見た目は、リナリアお好みの乙女ゲームのキャラクターを思い出してみたんだけど。

 

 イシダサンは背は小さめでそれを気にしていて、ツンツンキャラで好きな子にいじわるしちゃう的なキャラクターを思い出して。

 髪は黄色で短め、引力無視でツンツンとがっている。瞳は石と同じ銀色。

 

 イワタサンはチャラいけど、実は主人公をしっかりガードしちゃう、裏で影しょってます的なキャラクターを思い出して。

 背はめっちゃ高い。髪と瞳の色は岩と同じでグレー。イシダサンと同じく髪は短髪、ツンツンヘアー。

 どちらも冒険者服。で、筋肉モリモリマッチョマンだけど、着やせするタイプ。

 

「ふう、いい仕事したわ」

 

 右手でおでこの汗をぬぐった。

 

「これからも、よろしくね、みんな」

「「「了解、ボス」」」

 

 キムラサンもしれっと混ざっていた。

 

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