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85/92

85・『4匹の子犬』作戦会議-2

 

「こわいこわいキモいきもい」

 

 テオが震えていた。そりゃそうよね。

 

「トラウマですな」

「仕方ないわね」

 

 バルトルトと同じ動きしてて、ちょっと面白いわね。

 

「エミール、なんか悪いこと考えてる?」

 

 どうしてバレるのかしら。

 

「エミ、顔に出てる」

 

 ルカスにつっこまれた。

 

「それで、テオの所に来た客って、誰?」

「お前の弟」

「ああ」

 

 なるほど。

 

「あの子も操られているのね」

「なあ、俺を襲ったあの蛇みたいなやつって」

「そうだな。テオは状況を理解していないか」

 

 とりあえず落ち着こうと、私達はソファに座り直して、一服することにした。私が特製茶を出したら、ようやくテオも落ち着いたみたい。

 そこで私達は、互いに情報を交換しあった。

 

「まず、魔王が目覚めた。それでルカス達がここに来て、魔王対策でいろいろやってる。そこへ、アッコンチ侯爵んとこが、探りを入れてきていると、そういう状況か」

 

 テオのまとめに、全員頷く。

 

「簡単に言えばそういうことよね」

「あとは、エミのことだな」

「アッコンチに殺されそうになったこと。そのせいで固有スキルが使えるようになったり、前世を思い出してこんな性格になったり」

「別にいいでしょ」

「悪くはない。あと勇者とのこととか」

「そうね。テオ、お願いね」

 

 私が前世持ちであること、勇者とは前世の兄妹で、私が向こうの世界で死んでいること。あの子はそれを知らないこと。

 

「わかった。エミ」

「それじゃあ、メルヘン」

 

 私はメルヘン魔法で、前世のひかるバージョンに変化した。

 

「それが昔の姿か。よろしくな」

「あらためて、よろしくね、テオ」

 

 なんとなく、握手した。お互いクスっと笑った。

 

「そういえば、ふと、思ったんだが」

 

 お茶を一気に飲み干して、デレクが皆を見回す。

 

「何?なんか、顔、こわばってない?」

 

 カップを置いて、デレクが溜息をついた。

 

「さっき、気がついたんだが、例の蛇」

 

 ドジョウ(仮)って言うのは、私だけよね。こちらの世界にはドジョウもいないみたいだし、蛇でもいいか。

 

「それが何?」

「他にも、この辺境伯領にいたりしないよな……」

「「「ああ……」」」

 

 全員無言で立ち上がる。

 

「「「「いるかもー!!!」」」」

 

 全員で頭を抱えた。

 

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