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122/130

122・反省会かな

 

 結局ミサイルは一発で終わった。

 侵入していた奴らは、結局逃げた後だった。

 猪と鶴サギ部隊も急いだけど、間に合わなかった。全員非常に悔しそうだった。

 

 鶴さんとサギさんずが怖い会話をしていたけど。

 

「これから反省会を行います」

「えー、それ残業代出ますう?」

「ネイルの予約があるんで」

「待たんかいコラ」

 

 とりあえず、帰れ、お前ら。

 

 

 狼さんや猪&スライムも、

 

「また来ますわー、よろしくー」

 

 って、手を振りながら地面の黒い穴に消えていった。

 たぬきちによろしくねって言ったら、笑っていたな、みんな。

 

  

 今回のことで、敵の手の内が少し見えたし、結界も上手くいった。領民の皆さんもちゃんと避難出来た。

 間に合わなかった騎士団さん達が、ストレスでそこらの木に八つ当たりして、被害が出たけど。

 

 

 

「今回の功績は大きいと思う。次回への自信になるからな」

「そうね。訓練だったと思っておきましょ」

 

 私もテオの意見に賛成だわ。

 私達は今、ルカスの執務室で、二人で昼食をとっている。

 あれから二日ほど経ったけど、まだ厳戒態勢のまま。なので交代でご飯を食べているのよね。

 

「多分また来るよな」

「そうね、でも前回アッコンチが来た場所は警戒しているのよね」

 

 前回侵入された場所に、騎士団を常駐させることになった。近くに村もあるから、そこを基地拠点にしたらしい。あそこの村人なら、助けてくれるだろうし。というか、あいつらだけでよくね?

 

「エミの家来もなんかしているんだろ?」

「そうなの、前回出番がなかったことを、悔やんでいるらしくて」

 

 キムラサン・イシダサン・イワタサンの三サントリオは、前回出番がなかった。

 まあ、あかりの結界がいい仕事したのと、ミサイルを溶かしてくれたスライムさん達のおかげよね。

 あとは、アッコンチの逃げ足が早すぎるってことか。

 とりあえず、三サントリオで、コソコソやってる。余興の練習か。ま、いいけど。

 

 

 そうそう、敵の逃げ足が早いということで、思いついたことがある。

 

「もしかして、相手も無線とか使っているのかしら」

「なんだそれ」

 

 お茶を飲みながらテオが尋ねる。

 

「うーんと、妖精さんの力で、遠くの人と連絡取る方法があるでしょ。あれって、あっちの世界にも似たような便利な道具が売ってて、誰でも使えるのよ」

「それはいいな。こっちでも作れないかな」

「テオなら出来るんじゃないの。マジックバッグのほうが難しいわよ」

「そういうものか?」

「マジックバッグは次元を使う魔法でしょ。通話のアイテムも、距離という次元を省略するわけだから、そういう考えなら出来るんじゃないの」

「なるほど」

 

 その時思ったのが、糸電話。これの糸をマジックバッグに入れて、本体だけ出して使ったらつながるのかしら。

 でもそれって同じ空間を別のバッグで共有するっていうことよね。

 それが出来るなら、流通が崩壊するわよね。こっちの町でAのバッグに荷物を入れて、別の村のBのバッグで取り出すと。

 

 ……怖いから提案するの、やめとこ。

 

「やっぱ、忘れて」

「そうか?」

 

 まあ、いいか。

 

「とりあえず相手は通信手段を持っていると、考えたほうがいいわよね。それも、この辺境伯領の中で」

「どうしてそう思う?」

 

 部屋にルカスとデレクが入ってきた。

 

「扉閉めておけよ。聞こえたぞ」

「ごめん、この部屋暑かったから」

 

 デレクが扉を閉めた。

 

「それで、どうしてスパイがいると思う?」

「城内の例のニョロは全部捕まえたわよね。それでも情報は漏れていた。勇者の結界の話が出たのは、ニョロを持ったスパイを全部捕まえた後よ」

「そうだな。そうなると、自ら侵入したスパイがいることになる」

「俺や光魔法部隊の人の時みたいに、勝手にスパイにされた奴ら以外ってことか」

 

 ルカスとデレクにもお茶を出した。二人も喉を潤して、テーブルにあったパンを食べ始めた。

 

「まずいな……」

「え、おいしいわよ」

「そっちじゃない」

「何、古典的なネタを」

 

 全員に突っ込まれた。

 

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