↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
121/130

121・お局様 VS 新入社員?

 

 サギさん達は、顔は鳥のままだけど、体は人間と同じだった。前回は全身が鳥のままだったけど、今回は機動性重視かしら。鶴さんは今回も着物なんだけどね。

 

「なんだ、その変わった服は」

「そうね、植物や土の色の服なの。これなら森の中にいても分かりにくいでしょ」

「なるほど」

 

 冒険者でも同じような色の服を着ている人がいるわね。でも彼女達のは、明らかにあっちの世界の服よね。

 

「サギちゃんず。わかっているわね」

「「「はい、ボス!」」」

 

 鶴さんの一声に、サギさん達が整列する。あら、さっきより声のトーンが低い?

 

「我々は、プロである!」

「「「アイドルの前にサギだ!」」」

「敵は己れ自身だ!」

「「「やられる前にやる!」」」

「意味がわからん」

 

 鶴さんとサギさん達が拳を振り上げて吠えている。

 

「で、どうするの?」

「とりま、エミさん、あっちに行ってきますわ」

「「「我々にお任せあれ」」」

「あ、ちょっと待って。うちも加勢しますわー」

 

 その声に振り向くと、狼さんも拳を突き上げていた。

 

「え、狼さんも行ってくれるの?」

「いえ、別のチームが行くことになっていましてー。おーい」

「ほーい」

 

 また地面から声が聞こえてきた。

 狼さんの足元に出来た黒い丸から飛び出してきたのは、

 

「よろしくっす」

 

 猪だった。それも10頭ほど。ゆるキャラっぽいディフォルメで、安心したわ。

 

「こいつらも力になりますー。一緒に連れて行ってくださいー」

「もちのろんですう。よろしくね」

 

 鶴さんが応える前に、サギさんがウキウキ返事を返していた。

 

「んじゃ行きましょ。背中に乗ってくれっす」

「素敵な広い背中。かっこいい〜」

「サギちゃん、私達の翼も早いわよ。別に乗らなくても……」

「鶴せんぱあい、乗らないんですかああ」

 

 あ、鶴さん、なんかスイッチ入った。

 

「乗りますー、別に乗らないなんて言ってないしー」

「ですよねー、うふふ」

「後でバックヤードにいらっしゃい」

「せんぱあい、こわーい」

 

 サギさん、鶴さんへの挑発、ぱないな。

 

「何これ……」

「なんかドラマで見たことある~。会社のお局様と後輩の……」

 

 リナリア、なんかうれしそうなんだけど。こういうドラマ、好きだったのかしら。

 

 結局、なんかよくわからんドラマを作りながら、彼らは旅立っていった。

 

「……あ、ルカス、一応あっちに連絡してくれる?」

「そうだな。猪に乗った鳥がそっちに行くけど、味方だって言えばいいよな」

「……それ、絶対信じてくれないよね」

 

 全員脱力して座り込んだ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。