115・援軍は思わぬところから
昨日投稿の予約をミスってしまいました。
ですので、本日二話投稿します。
申し訳ございません。
「なんだあれ……」
口をぱっくり開けて、テオが空を見ている。そうよね。驚くわよね。
ミサイルが空中に浮かんでいるのだ。
しかも、ポヨンポヨンと、少しバウンドしているように見える。まるで何かに引っかかっているような。
「もしかしてさ、私の結界って網みたいなものなのかな。それに引っかかって、浮いてる的な……」
「それな」
網にかかった、ミサイル……。
「で。あれ、どうするの?」
「……メルヘン」
これしかないか。メルヘンサークルがミサイルを包み込んだ。
「ミサイルさーん、申し訳ないけどー、あなたには、消えてもらいたいのよ〜♪」
歌ってみたけど、反応はない。
「というか、ミサイルにメルヘン魔法が効かない?」
なんというか、感触がない。
「確かにミサイルが歌って踊ったら、違う意味で怖いわね」
いつの間にか側に来たリナリアがぼやく。
「それなら違うアプローチね」
違う歌に変えてみますか。
「誰か〜、あのミサイルを〜、爆発しないで解体してほしいの〜♫」
「お願い〜、助けて〜ほしいの〜♪」
リナリアも一緒に歌い出した。
するとメルヘンサークルが私達の前に現れた。その中から現れたのは。
「あ、どもー。たぬきち様のご紹介で来ましたー」
私達に向かって軽くお辞儀をしたのは。
「ま、魔物?」
狼型の魔物だった。
「えええ、エミ逃げないと」
「そそそそそうね。え、でも今、たぬきちの紹介って言ったわよね」
魔王・たぬきちの紹介ってこと?
「はいー、魔王・たぬきち様のご紹介ですー。あれを壊せと言われましてー」
狼さんは両手をめっちゃ擦り合わせている。営業か。
「それなら、お願いしてもいいかしら。爆発するから注意してね」
「大丈夫ですー。助っ人呼んでありますのでー。おーい」
狼さんが地面に向かって声をかけた。
「「「ほーい」」」
地面に黒い丸が出来る。そこから何かが、ぴょんと飛び出した。それも、次々と。
「何これ」
「丸?」
そう、いろんな色の丸い物体が、私の前に整列していった。
「これって、もしかして」
「「スライム?」」
全員整列してぺこり。
「「「初めまして、私達、スライムでえっす!」」」
何これ可愛い。
「魔王様からお伺いしております。人類は『可愛い』に弱いと。いやあ、最高の可愛い魔物、ご用意いたしましたあ~」
あら、私のせいで、人類存亡の危機?
「ま、いっか……」
可愛いから、別にいいよね。うん。




