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104/130

104・問題解決はカンガルーさんにおまかせ

 

「なんでカンガルーが?」

「そっちが呼んだんでしょ!」

「そうだったわ。あなたが私達を助けてくれるのね」

「そうよ!だから、その石頭をどかしてちょうだい!」

「俺、石じゃなくて、岩なんだけど」

「いいから!」

「イワタサン、ごめん、ちょっとどいてくれる?」

 

 渋々といった態度でイワタサンが少し下がったところに、カンガルーが飛び出してきた。

 そっか、そうやって飛び出してポーズを決めたかったのね。でもそこに岩があったのね。なんかごめんなさいね。

 

「大丈夫?」

「んもー、テンション下げ下げ〜」

「とりあえず歌って踊っておく?テンション戻るかもしれないし」

「うーん」

 

 カンガルーがぐるっとメンツを見る。

 

「このメンツじゃあね」

「そーね」

 

 何故かリナリアが納得している。キムラサンは泣いてるけどいいか。

 

「んで、カンガルーさん、教えて欲しいことがあるんだけど」

 

 私はあかりの固有スキルでつくるダイヤモンドのこと、それでつくる結界の話をした。

 

「いざという時にささっと設置して、防御したいのよ。だけど、設置するタイミングが問題なのよね」

「設置しちゃうと、結界内に誰も入れなくなるんだっけ」

「そうなの。それに、どうせ結界をつくるなら、辺境伯領全部を包みたいのよね」

「エミ……。ありがと」

 

 リナリアがふんわり笑った。喜んでくれてうれしいけど、正直問題は多い。

 

「まだ問題は山積みなのよ。それにそこまで範囲を広げて、あかりがどれだけそれを維持できるかとか、いろいろ考えなきゃいけないんだけどね」

 

 私達の話を聞いていたカンガルーが、じーっと私を見ているのに気がついた。

 

「何?なんかいいアイデアあるのかしら?」

「いや、単純な話なんですけどね」

「単純?」

 

 カンガルーがしゃがみ込んで、地面に指で四角を描いた。上手ね。

 

「四隅にベースとやらを置いて結界を作るんでしょ?でも、4箇所に常時置いてしまうと、結界の力のせいで外から人が入れなくなるから、有事の時だけ結界を起動したいと」

「カンガルー、賢い」

「すごい」

「驚くのはこれからよ」

 

 カンガルーがドヤってる。

 

「んで、どうするのだ?」

 

 イシダサンの問いに、カンガルーが更にドヤった。

 

「元々三箇所に設置しておいて、有事の時に最後の一個を置けばいいだけじゃない」

「「「おおっ!」」」

「そっか、そうすれば結界を早く作れるわね。別に同時に全部置く必要もないし」

「それぞれのベースを、常時警備する人は必要だけどね」

「後は四か所と連絡を取れるようにすればいいわけね」

「5つ子妖精っているのかしら」

 

 なんとか先が見えてきたわね。よかったわ。

 

「いや、でもそれダメじゃないっすか?」

 

 まさかのキムラサンのダメ出しだった。

 

「なんでよ?」

「だって、このダイヤモンド、形が崩れていても結界が動いてしまうじゃないっすか?有事に四つ目をあかり様が出した途端に結界が働いてしまうし。それに最後の一個をどうやって急いで端まで持って行くんです?近くならいいけど、マスターが結界で守りたい場所は、かなり広いんでしょ?」

 

 あ、そうだった!

 

「ダメじゃん!」

 

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