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逆転
「お前は知らないだろうけどよ。エルフは昔から人間に、奴隷の様にこき使われて来たんだぜ」
黒猫は意外な事を言う。
てっきり、エルフの方が人間より上位だと思っていた。
「なにしろ人間の奴ら、繁殖力が旺盛だからな」
数的優位と言うやつか。
「魔法が使えるエルフを好き放題に使って、かつては繁栄の極みって奴さ」
今、かつてはと言ったな。
「そんな訳でエルフは人間が大嫌いなのさ」
確かに無理もない話しだ。
だが。
「エルフは今でも人間の奴隷なのか」
「いいや。今は人間の方がエルフの奴隷さ」
随分と極端な話しだ.
何かが起きて立場逆転か。
「繁栄の頂点を過ぎれば後は落ちるだけさ」
なる程。良くある話しだ。
「凋落した人間にエルフが反乱を起こしたんだな」
黒猫の体に驚きが走る。
「よく分かったな。お前本当に犬だよな」
「犬に犬かと聞くなよ。お前こそ本当に猫だよな」
「猫に猫かと聞くなよ。言ったろ。おいらは宮廷育ちだぜ」
猫とは思えない知識の持ち主だ。
宮廷で育つとこうなるのか。




