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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
魔犬編

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浮気

 俺は死んだ。

 死んで地獄にいる。

 俺は業火に焼かれる。


 しかし。

 熱くも無ければ寒くも無い。

 暖かい。心地よい。

 ここは何処だ。


 俺は目を覚ました。

 ベッドの中だった。

 窓からうっすらと光がさしている。


 隣に人の気配。

 横を向く。

 薄明かりの中、穏やかな表情で隣に女性が寝ている。

 妻じゃない。

 妻では無い女性と一つのベッドで。


 まずい。まずいぞこれは。

 俺はベッドから飛び降りた。

 違うんだ。

 これは何かの間違いだ。

 すまない。ティナ。すまない。

 浮気なんかじゃないんだ。

 気が付いたらこうなってたんだ。


 そもそも俺は犬で。

 この人は。


 姫が寝返りをうつ。

 この人はエルフで。


 あれっ。

 俺は寝ぼけていた。

 心臓が激しく鼓動している。

 俺は何を焦ったんだ。

 何かおかしな夢をみた気がするが。

 思い出せない。


 しかし何だろうか。この後ろめたさは。

 取り敢えず俺は床で寝ることにした。

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