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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
魔犬編

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マナの在処

「それでは手始めに、マナのありかを探りましょう」


 マナの在処だって。

 まさしく俺の知りたい事だ。

 

「先生は何歳の時に見つけたんですか」

「三十歳くらいだったかしら」

「やばい。俺たちよりもずっと年下だ」


 何か時間感覚がおかしくなりそうな会話をしている。

 いや。エルフだからこうなるのだろう。


「先生。それじゃまだ赤ちゃんじゃないですか」


 三十歳で赤ちゃんか。

 生徒達はとても感心している。

 恐らく姫は魔法の天才なのだろう。


「皆さん目を閉じて。呼吸を深く。何も考えず」


 マナの見つけ方だな。

 犬の俺に魔法は無理かも知れないが、やってみよう。

 目を閉じ深呼吸をして心を落ち着かせる。


「心と体を一つに。感覚を研ぎ澄ませて」


 感覚を研ぎ澄ませる。

 野生動物ならばいつもやっているな。

 俺も得意だ。


「体の中に灯る微かな青い光が、心の中に浮かび上がれば、その光こそあなたのマナです」


 なる程。いつもと逆だ。

 いつもは感覚を外に向けているが、外ではなく内側に向けるんだな。

 初めてだが、やってみよう。


 俺は研ぎ澄ませた感覚を内側に持って行く。

 俺に備わる六つの感覚と丁寧に向き合いながら。

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