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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
魔犬編

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残る課題

 村の台所事情は改善。

 俺の評価も上々。


 飼い犬として何もせずとは言えないが、猟犬として犬らしく暮らしている。


 だがこれで身の回りの問題は全て解決だろうか。

 いや。大きな問題が残っている。

 姫の事だ。


 姫は魔法が使えなくなっている。

 俺の傷を癒すために体のマナを大量に消費したからた。

 枯渇したマナが回復するには何年もかかるそうだ。


 何とか出来ないだろうか。

 いくら考えても、こればかりはどうしようも無い。

 そもそも俺には魔法の知識が無い。


 魔法を学ばなければ。

 犬に魔法を教えてくれる先生か。

 まずあり得ないな。


 俺は村を歩き回る。

「やあ。お散歩かい。シェパード隊長」

「見回りご苦労さん」


 行き交うエルフ達が声を掛けてくれる。


 この村は姫の親衛隊の一部が、姫が家出する時に半ば無理やり付いて来る形で出来たらしい。


 兵士である男が三十人ほど。

 兵士の妻が十五人ほど。

 エルフは子供が少ないらしく、全部で五人だ。


 しばらく歩き回っていると、少し大きめの家が建っていた。

 木戸が大きく開いていて中がよく見える。

 五人の子供達が集まっていた。


「先生こんにちは」

 子供達の前に姫が立っている。


 姫は先生もやっているのか。

 俺が感心して見ていると。


「それでは皆さん。今日は魔法のおさらいをしましょう」


 魔法だって。

 姫が子供達に魔法を教えている。

 俺は授業をこっそりと覗く事にした。

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