↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
野犬編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/63

野良犬の思い

 季節は実りの秋を迎えていた。

 肥えた鹿は格好の獲物だ。


 俺は若い犬達に鹿を追わせた。

 犬達は喜び勇んで鹿を追うが取り逃がす。

 こうして経験を積んで若い犬達は一人前に成って行く。

 俺の計画通りだ。


 追い立てられ逃げ回った鹿は熱くなった体を冷やすために水辺に現れる。

 そこを待ち伏せして襲う。

 若い犬達は追い立て役だ。


 俺は他の犬よりも知恵が有る様だ。

 だがらリーダーになれた。

 しかし、何だろうか。

 この身に覚えの無い知識はどこから来たのだろう。


 川で俺達に囲まれた鹿は抵抗も虚しく足から引き倒され肉塊と化した。


 鹿の抵抗は無意味だったろうか。

 否。この世界は皆生きる為に戦っている。

 戦わなければ死んでしまう。

 戦うことには意味が有る。


 もし、食べ物がいつでも手に入り、襲われる事の無い世界が有ったなら。

 そこは戦いの無い世界だ。


 否。俺の心に強い否定の感情が湧き上がる。

 激しい嫌悪感を伴って。

 悲惨で無意味な戦いへの強い嫌悪感。

 記憶に無い出来事に強い感情が沸き起こる。


 俺はどうしたのだろうか。

 こんな事が時々ある。

 突然湧き上がる身に覚えの無い強い感情。

 俺という犬は一体何だろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。