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失禁
「ひっ」
男は心底恐怖を感じていた。
怖がりすぎだぞ。
俺は剣を収めるように後ろに下がる。
咥えた剣を口から放すと、柄を鼻に掛けるように振り回す。
鼻の周りを回転した剣を宙に飛ばし、切っ先を平らに咥えて、柄を男に差し出す。
ほら。お前の剣だ。返すよ。
「ひっ。ひぃー」
柄を突き出されたのに尚更恐怖するこの新兵。
おいおい。
兵士のズボンに染みが広がり、床に水たまりが出来て行く。
「ひ、姫。姫様ぁ」
腰が抜けたように立ち上がると、泣きながら外に駆けて行った。
おい、垂れてる。垂れてるぞ。床に。
俺は何か大変な事をしてしまったのかも知れない。




