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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
飼い犬編

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35/63

心技体

 この男、新兵だな。

 まるで成って無い。振りが甘いぞ。


 首の動きだけで剣をかわす。

 剣先が床を打つ時、柄を握る手に前足を乗せ床に押し付ける。


 男はひとたまりもなく、つんのめり宙に浮く。

 しっかりと腰を入れて振らないからこうなるんだ。

 俺は腕を支点に男を捻り、宙で体を仰向けにする。

 男の背中が床を打と同時に、柄を咥えて手から抜き取り、剣の平を男の顎に押し当てる。

 チェックメイトだ。


 流石です。隊長。

 参りました。


 何処からか声が聞こえて来たような気がした。

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