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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
飼い犬編

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34/63

人間犬

 見つけた。予想的中。

 俺は床下で水脈を発見した。

 ここを掘れば水が湧く。


 何とかして知らせないと。


 俺は床下から這い出ると、家の中に駆け込む。

 この村の家はエルフの兵士達が自力で建てた物だった。

 とても質素な木造家屋で、そこいら中に開口部が有り、容易く家に上がり込めた。


 この下を掘れ。水があるぞ。

 俺は木の床板を前足で必死に掻く。

 だが、口から出るのは言葉でなく吠え声だった。


「姫様の犬と言えども、もう我慢が出来ない。この人間犬が」


 俺を気味悪がる者達は俺のことを人間犬と呼ぶようになっていた。

 俺の左目と関係有るらしいのだが。


 激昂した家の主人は、壁に立てかけてあった剣を掴んだ。

 この男、まだ若いな。怒りで我を忘れるとは。

 男は俺の目の前に立つ。

 柄に手をかけると勢いよく剣を抜いて俺に振り下ろした。

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