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人間犬
見つけた。予想的中。
俺は床下で水脈を発見した。
ここを掘れば水が湧く。
何とかして知らせないと。
俺は床下から這い出ると、家の中に駆け込む。
この村の家はエルフの兵士達が自力で建てた物だった。
とても質素な木造家屋で、そこいら中に開口部が有り、容易く家に上がり込めた。
この下を掘れ。水があるぞ。
俺は木の床板を前足で必死に掻く。
だが、口から出るのは言葉でなく吠え声だった。
「姫様の犬と言えども、もう我慢が出来ない。この人間犬が」
俺を気味悪がる者達は俺のことを人間犬と呼ぶようになっていた。
俺の左目と関係有るらしいのだが。
激昂した家の主人は、壁に立てかけてあった剣を掴んだ。
この男、まだ若いな。怒りで我を忘れるとは。
男は俺の目の前に立つ。
柄に手をかけると勢いよく剣を抜いて俺に振り下ろした。




