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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
飼い犬編

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33/63

這いずリ回る犬

 その日から俺は水脈探しに奮闘した。

 全身の感覚を研ぎ澄ます。

 自分と世界が一体になる感覚だ。


 地面に伏せて、そのまま体を引きずりながら前進する。

 頭を右に左に捻りながら。

 鼻で地の底の匂いを探り、耳で地の底の音を聞き分ける。

 水脈の音と匂い。

 俺の狙う獲物はその一点だ。


 普段から気味悪がられている俺の行動は不気味さを増し、エルフの女性達を震え上がらせた。


 余りにも不気味すぎます。姫に俺の異常行動の報告が上がっているようだ。


「きっと遊んでいるのでしょう」

 姫は全く気にとめていなかった。


 いや。気にとめる余裕すら失っているのだ。

 早いとこ姫の心を軽くしなければ。

 心が耐えきれなくなってしまう。

 俺は必死だった。


 この近くにもう水脈は無いのか。

 しかし、水脈の気配は体毛の先に感じているのだが。

 どう言うことだ。


 まさか。いや。普通にあり得ることだ。

 水脈の上に家が立っていれば。それは盲点だ。


 俺は家々の床下を這いずリ回った。

 住民にとっては迷惑この上無かったらしい。

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