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戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
野犬編

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野犬の生活

 俺は鹿の肉を食っていた。鼻先を鹿の腹に突っ込んで、むせかえる匂いの中、柔らかい肉を探って噛み切り咀嚼した。


 俺が仕留めた鹿だ。群れを率いて。

 鹿に食らいつく俺の後ろには飢えた仲間達が控えている。譲ってやらなければ。

 群れのリーダーとはそう言うものだ。

 俺は喰らうのを止めにして群れに合図をする。

 群れのナンバー2が俺と入れ替わりに鹿にかじりついた。


 一旦群れから離れた俺は川に歩みを進める。

 喉の渇きを癒す為だ。

 川を覗き込むと白い犬が俺を見つめ返していた。

 色の違う左右の目。

 群れの犬たちよりも大きな体。

 理解出来る。これは俺だ。俺の姿が映っている。


 突然おかしな感情が沸き起こる。激しい孤独感。

 俺はいつから犬なんだ。

 理解の出来ない感情に俺は身震いした。

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