↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦死した俺は異世界で犬の生活  作者: ウエンズディー・S・水田
野犬編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/63

驚愕

 俺は何を話したいのか分からない。

 ただただ話しがしたかった。

 口を開いて声を出す。

 だが出たのは犬の喜び声だった。

 激しく尻尾を振りながら。


 まるで帰ってきた飼い主に甘える犬だ。

 見た事もない思いが心に浮かぶ。


「あら。なんて可愛いのかしら。これを持ってらして」

 女性は銀の弓を男に無し付けた。


「えっ。姫。これは王妃殿下の形見。おいそれと他人に」

「私が許します」


 女性は俺に向かって歩き始めた。

「姫。お待ちを。危険で御座います」

 構わず俺の前に来る。


「本来であれば、一国を背負ったであろうこの私。これほどか弱い動物を前にして何を臆する事が有りましょうか」


 女性はかがんで俺の顔を覗き込む。

 フードをそっと後ろに払いのけた。


 女性の素顔が露わになる。

 銀色に輝く髪。

 透き通る白い肌。

 彫刻のように整った顔立ち。

 大きなアーモンド型の眼。

 人間とは思えない程に青く澄んだ瞳。

 長く尖った耳。


 嘘だろう。これは人間ではない。

 エルフだ。

 おとぎ話に出てくる、あのエルフだ。

 有り得ない。この世にいるはずがない。


 俺は何故これほどまでに驚いているのだろう。

 根拠が無い。

 おとぎ話とは。分からない。身に覚えがない。

 なのに強い感情が湧き上がる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。