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失意
俺は何をしようとしたのだろう。
助けた熊が感謝して、二度と俺達を襲いませんと、頭を下げるとでも思ったのだろうか。
そんな事は有り得ない。
体が重い。
血を流しすぎた。血はまだ止まっていない。
俺は仲間達の元に戻ってゆく。
森の中を歩く。異様だ。全身の毛が逆立つ。
血の匂い。いや、死の匂いだ。仲間達の。
俺は歩みを早めた。
行く先に一頭、仲間の死体が転がっている。
その先に二頭。
いずれも体に深い爪痕。
熊の匂い。
まさか。
俺は駆け出した。更に何頭か仲間が転がっている。
向かう先には仲間達の吠え声。
俺が駆けつけたとき、大きな灰色熊が仲間達を追い回していた。
もう一頭いた。熊は二頭で行動していたのだ。
俺は絶望した。




