総督を追い詰めましたが女を人質に抵抗してくれました
遅れてすみません。
私が赤竜をセドリックが青竜を退治して、残りの黄竜は竜ちゃんがブラスターを放って退治していた。
小さくてもさすがヤマトの守り神、竜神様だ。
ほとんど一撃で倒していて後は暇そうにしていた。
暇なら他の奴を手伝えって私が叫んで慌てて手伝っていたけれど
「竜神様を手足の如く使うなんてちょっと罰当たりでは無いですか」
アラレの言葉は聞かなかったことにしよう……
驚いた事にセドリックも裏切ること無く古代竜を一匹倒していた。
ここまでは嘘をついていないらしい。
帝国兵にも第六皇子を見て動揺が走っていた。
アオイ、ソウヘイが魔導師を倒して、サツマも魔導師を一人倒していた。
私達は帝国軍の誇る強力な主戦力を叩き潰していた。
残りは帝国軍5万だけだ。
こちらは2万だが、勢いでぶつかればなんとかなるだろう。
「ようし、者ども、いくぞ。突撃!」
私は最前列で叫んでいた。
ヴオオオオ!
ホラ貝が鳴る。
後方にいた全軍2万が突撃に入った。
「おい、やばいぞ」
「敵が突撃してきたぞ」
「ここは逃げろ」
「おい、貴様等待て」
「誰が待つか」
「ヤマトの奴らに殺されるぞ」
「逃げろ!」
対する帝国軍は私達が突撃してくるのを見て、戦う前に戦意喪失、逃げ出した。
私が前もって赤竜の攻撃を反射して帝国軍の主力を叩き潰していたのも大きかった。
一部勇敢な指揮官が撤退を止めようとしたが、逃げ出した帝国軍は止めようが無かった。
「追え、追うのじゃ!」
「「「ウオーーーー!」」」
ヤマト軍は逃げる帝国軍の後ろから襲いかかっていた。
辺りは必死に逃げる帝国軍を撫斬りにするヤマト王朝軍という構図になった。
でも中々帝国の主将ボドイン総督には追いつけなかった。
「ユキ様。ボドインは大将にあるまじき奴で、どうやら大勢が決まる前に逃亡始めたらしいです」
私に追いすがってセドリックが報告してくれた。
「竜ちゃん!」
私は私の腕の中に小さくなっていた竜ちゃんに声をかけた。
「ギャオーーーー!」
竜ちゃんはあっという間に大きくなる。
「ギャーーーー」
「竜が出たぞ」
「こ、降参します」
「降参しますから命だけはお助けください」
その辺りを必死に逃げていた帝国兵達が直ちに剣を放り出して土下座してきた。
帝国兵もヤマトの作法にも慣れてきたらしい。
でも今はそれどころではない。
「セドリック、案内してくれ」
私は驚いているセドリックの手を引いて、竜ちゃんの上に飛び乗った。
「竜ちゃん。総督のボドインを追って」
「この集団の先にいるはずだ」
「ギャオーーーー!」
そう咆哮すると竜ちゃんは飛び上がった。
そして、一気に加速する。
「な、なんだこの風は」
セドリックは吹き飛ばされそうになって慌てて竜ちゃんにしがみついていた。
「竜ちゃん! スピードアップよ!」
「ギャオーーーー」
私の声に竜ちゃんはスピードアップした。
「えっ、おい、これ以上速くなるのか?」
驚くセドリックを無視して竜ちゃんは先頭目がけて飛んでくれた。
「「ギャーーーー」」
「「飛ばされる!」」
途中にいた帝国兵士達を吹っ飛ばしていく。
「ユキ、あの馬車じゃ無いか」
セドリックが指さしてくれた。
逃亡する帝国兵士達のはるか先を土煙を出して疾走している四頭立ての馬車を見つけた。
「ようし、竜ちゃん、あの前に着陸よ」
「ギャオーーーー」
竜ちゃんは加速してくれた。
「ギャーーー」
セドリックが竜ちゃんの加速に悲鳴を上げる。
竜ちゃんは急加速すると一気に馬車の前に出た。
そして、急降下して馬車の前に舞い降りてくれた。
ヒヒーーーーン!
四頭の馬が竿立ちになって馬車は止まりきれずに横転した。
「竜ちゃん。良くやったわ」
私は竜ちゃんの前に飛び降りていた。
セドリックが降りてこないと思ってみたら竜ちゃんにしがみついて気絶していた。
まあ良いわ。ここなら私が一人で出来る。
「アラン・ボドイン、出てこい!」
私はクサナギの剱を抜き放って叫んでいた。
「貴様が反逆者、ユキか。オラ、降りるんだよ」
一人の男が、一人の女の首にナイフを突きつけて降りてくれた。
「ヤマトの民か」
私の民を人質にしてボドインは降りてくれた。
「ギャオーーーー」
それを見て怒り狂った竜ちゃんが叫んでくれた。
「貴様等静かにしろ! この女が死んでも良いのか」
ボドインが叫んでくれた。
「ボドイン、馬鹿なことは止めろ」
私はボドインを止めようとした。
「煩い! 少しでも動いてみろこの女の首を刎ねるぞ!」
ボドインは脅してきた。
「貴様、そうやってシンノジョウも殺してくれたのか」
私はきれていた。
「姫様。私は殺されても構いません。こいつを殺してください」
健気なことにその少女が言いだした。
そんなこと言われたらこの子を殺させることなんて出来ない。
「煩い、女、貴様は黙っていろ」
ボドインはヒステリックに叫んでいた。
これはやばい。下手したら切れたボドインが女を殺してしまう。
これ以上帝国に好きなことをさせるわけにはいかなかった。
しかし、どうする?
私は躊躇した。
「反逆者ユキ、女を殺されたくなかったらすぐに剣を放棄しろ」
ボドインが大声で喚いてくれた。
女の首筋に剣が食い込む。
「ヒィィィィ」
さすがの女の子も剣を突きつけられて声が震えていた。
一筋の血が女の子の首から流れ出していた。
ここまで読んで頂いてありがとうございます
女にの運命はどうなるのか?
この女の子はとあるエドのユイちゃんです
お楽しみに!








