竜に剣を折られたので渾身の右アッパーで竜を張り倒しました
「ギャオーーーーー!」
私を崖の上から睨み付けてきた黄金竜は赤い目を怒らせて私を睨み付けてきた。
私は剣を鞘から出したが、ここは崖の途中だ。
こんなところで襲われたらどうしようもない。
私は竜が私を無視してくれることを祈った。
でも、そんなに上手く行くわけは無かった。
「ギャオーーーー」
そう叫ぶと、竜は一目散に私に向かってきた。
「姫様!」
崖の上にいたアラレの悲鳴が聞こえた。
私は必死に崖にしがみついて竜を避けようとした。
竜が私の至近をかすめる。
ビューーーー!
凄まじい突風が私を襲った。
私は必死に体を崖に押しつけて飛ばされるのを回避しようとした。
吹き飛ばされそうになるのを崖を掴んだ手脚で必死に耐えたのよ。
なんとか飛ばされなかった。
助かった!
私はほっとした。
でも、それはぬか喜びだった。
「姫様、下です!」
上から落ちてきたアラレの指摘で、慌てて下を見る。
今度は竜は上に向かって飛んでくるところだった。
次は直撃だ。
次はさすがに避けられないだろう。
私は剣を抜くと戦うことにした。
でも、この足場では無理だ。
どうする?
私は逡巡した。
「姫様!」
アラレの悲鳴が響いた。
ハッと見ると、急激に竜は大きくなってきた。
やばい!
私の脳裏に警報が鳴り響いた。
こうなれば一か八かだ。
「ウォーーーー!」
私は剣を抜くと古代竜に向かって逆落としの要領で地面を蹴ると駆け出した。
「ひ、姫様!」
アラレの悲鳴が響いた。
アラレには私が崖から飛び降りたように見えたのかもしれない。
私は自殺するつもりなんて毛頭なかった。
私は崖から落ちたのではなくて、崖を真下に向けて駆けていた。
加速する。
なんかカリオストロの城壁を駆けるヒーローみたいになっていた。
やれば崖を駆けることは出来るんだ。
私は感激した。
「ウォーーーー!」
私に向かって飛んでくる竜と正対する。
「喰らえ!」
「ギャオーーーーー」
私は上段から剣を振り下ろした。
それを竜は爪で受け止めてくれた。
ガキン!
凄まじい衝撃が私の剣と腕に襲いかかった。
なんとか剣と強化した私の腕が竜の攻撃を耐えた。
一瞬、中空で私と竜が静止する。
しかし、私の力が足りなかったみたいだ。
ダンッ
私は竜に跳ね飛ばされていた。
ドカーン!
頭から崖に激突する。
その少し前に身体強化してショックを弱める。
しかし、それで止まることは出来ない。
「や、やばい!」
次の瞬間、自由落下で下に落ちそうになった。
壁に必死に手を伸ばす。
ガチン、なんとか指が壁を掴んだ。
ドシン!
私は壁に叩きつけられた。
しかし、ショックが体を走って、止まれない。
そのまま落ちそうになる。
ダン!
幸運なことに私はさっき休憩していたピロティになんとか激突して止っていた。
体中に激痛が走る。
あばらの二三本は折れたのかもしれない。
でも、なんとか立てた。
本当にやばかった。
でも、休む暇はなかった。
「姫様、今度は上からです」
アラレの声が響いた。
上を見ると竜が急降下で私目がけて飛んでくるところだった。
今度は逆だ。
私は上に向かっては飛べない。
そもそも竜の方が力は圧倒的に強い。
それが逆落としをかけて加速して攻撃して来たのだ。
まともにやったら勝てない。
「ギャオーーーー!」
雄叫びを上げて竜が私に攻撃してきた。
私は横飛びに飛んで竜を避けた。
しかし、真横の崖に飛んだところが、崖に掴まれない。
それにすれ違いざま竜の尻尾に引っかけられてしまったのだ。
「ギャーーーー」
私は悲鳴を上げていた。
ギャーーって何だ? ヒロインの声とは思えなかった。
そのまま弾き飛ばされる。
崖にまともに叩きつけられる。私は崖に剣を突き刺してショックを和らげた。
ガキン!
剣が折れた。
でも、折れた剣を更に崖に突き刺す。
ダン!
折れた剣はなんとか私の体重を支えてくれた。
止まる。
私はほっとした。
「ギャオーーーー」
竜の雄叫びが聞こえてきた。
今度は下から上がってくる。
剣は折れて使えなくなった。
こうなったらもうやるしかないだろう。
私は剣を離すと空へ飛び出した。
そう、スーパーマンのように!
でも、私は空は飛べない。
そのまま落下する。
「姫様っ!」
今度こそアラレの慌てた声がした。
私は中空で姿勢を整える。
今度はもう両手に剣は無い。
「ギャオーーーー」
竜は雄叫びを上げて私目がけて飛んで来た。
大きな口を開けている。
急速に迫ってきた。
私を食べるつもりなんだろう。
「喰らえ!」
私は自分の右手を強化すると全ての魔力を右の拳に込めた。
竜はあっという間に大きくなってきた。
私は飛んで来た竜の横っ面に渾身の力を込めて拳を叩きつけていた。
ドカーーーーーン!
その瞬間、竜は大きく跳ねた。
私の渾身のアッパーを食らったのだ。
いくら竜でもただでは済まないだろう。
竜はそのまま、吹っ飛んで行った。
ドカーーーーン!
凄まじい大音響と共に竜は地面に激突していた。
勝てたか?
私はほっとした。
でも、私は中空に浮いたままだ。
もはや、私を支えてくれそうな竜はいなかった。
壁に手を伸ばそうにも近くにはない。
「えっ?」
私はそのまま落下ししてしまった。
このままではやばい。
急激に地面が大きくなる。
私はなんとか姿勢を直して地面に叩きつけられた竜に激突していた。
ドカーーーーン!
凄まじい衝突音と衝撃で私は意識を無くしていた。
素手で竜に買ったユキに拍手……………………
ブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
崖から落ちて竜に激突してしまったユキの運命や如何に?
続きは明朝の予定です








