旅路小休止編 36話 木の実泥棒と旅の空
勇者レオンは西方砦から王都へ戻り、完全ではないながらも、自分の言葉で王都に向き合った。
勇者としてではなく、レオン・グランツとして帰る場所を持ちたい。
その小さな願いを口にし、彼は王都に残る道を選ぶ。
リシアとシルは、レオンやマルセル、ユーディたちに見送られながら、再び旅へ出た。
歌詞帳には、新たな一文が浮かぶ。
『境界で、同じ子守唄が泣いている』
その意味はまだ分からないまま、リシアたちの旅は続いていく。
王都の城壁が見えなくなるまで、リシアは何度か振り返った。
朝の光を受けた白い石壁は、遠ざかるほどに輪郭を薄くしていく。
あの中には、レオンがいる。
セレナがいる。
エルネアがいて、マルセルがいて、ユーディたち帰還した騎士もいる。
ほんの数日前まで、王都はリシアにとって、進軍詩の記憶と戦争の痛みが絡みつく場所だった。
今も、その痛みが消えたわけではない。
けれど、去る時の胸の重さは少し違っている。
逃げ出すように離れるのではない。
預けるものを預け、受け取ったものを抱え直し、次の道へ向かう。
その違いだけで、同じ街道の土も少し柔らかく感じられた。
リシアは胸元の徽章に指を触れる。
旧王国騎士団直属歌術隊の徽章。
誇りであり、傷でもある小さな青い光。
その下で、歌詞帳が静かに眠っている。
『境界で、同じ子守唄が泣いている』
昨夜、ページに浮かんだ一文。
意味はまだ分からない。
人間領と魔族領の境界。
同じ子守唄。
泣いている歌。
考えれば考えるほど、胸の奥に重いものが落ちてくる。
だからリシアは、ひとまず考えすぎるのをやめた。
少なくとも、今この瞬間は。
「シル、そろそろ休もうか」
肩の上に声をかける。
返事はない。
「シル?」
もう一度呼ぶ。
やはり返事がない。
リシアは首を傾げ、肩の上を見る。
銀色の相棒は、そこにいた。
いたのだが、妙に静かだった。
いつもなら尻尾をリシアの頬に当てたり、木の実を抱え直したり、何かしら存在感を主張してくる。
それが今は、両前足をお腹の前でそろえ、目だけをそっと逸らしている。
怪しい。
とても怪しい。
「シル」
ちい。
鳴き声が小さい。
「何か隠してる?」
ちい。
今度はさらに小さい。
リシアは足を止めた。
街道の脇には、春の草が揺れている。王都から離れたこの辺りは荷馬車の往来も少なく、遠くに見える丘の上では白い雲がのんびり流れていた。
のどかな景色。
平和な旅路。
しかし、リシアの肩の上だけは、明らかに事件の気配を漂わせている。
「シル。怒らないから見せて」
シルは、ゆっくりと首を横へ向けた。
「その反応は、怒られる自覚がある時の顔だよね」
ちい。
「違うの?」
ちい。
「じゃあ、見せて」
シルは黙る。
リシアは息を吐き、相棒の脇腹あたりにそっと手を伸ばした。
その瞬間。
ころん。
丸い木の実が一つ、ローブの襟元から落ちる。
ころころ。
二つ目。
ころころころ。
三つ目、四つ目、五つ目。
やがて、リシアの肩掛け鞄の隙間からも、茶色い木の実がいくつも転がり出した。
リシアは無言になる。
シルも無言になる。
街道に、ぽとぽとと木の実が落ちる音だけが続いた。
「……シル」
ちい。
「これは何?」
ちい。
「木の実だね」
ちい。
「そこは認めるんだ」
シルは胸を張る。
堂々としている。
むしろ、なぜ褒めないのかと言いたげだった。
リシアは額に手を当てた。
「いつ拾ったの?」
シルは空を見上げる。
「ごまかしてる」
シルは遠くの丘を見る。
「とてもごまかしてる」
シルは尻尾でリシアの頬をそっと撫でた。
「可愛くしても駄目」
ちい。
「可愛くないとは言ってないよ」
ちいっ。
「そこは反応するんだ」
リシアはしゃがみ込み、街道に散らばった木の実を一つずつ拾い始めた。
その数は思ったより多い。
肩の上の小さな体のどこにこんな量を隠していたのか、まったく分からない。
いや、もしかすると考えてはいけないことなのかもしれない。
シルには時々、普通のリスとして説明しきれない部分がある。
歌詞帳に反応すること。
黒譜術の気配に警戒すること。
そして、明らかに体積を超えた量の木の実を隠し持てること。
最後だけは、星詠みの歌と関係があるのか、ただの食い意地なのか、判断に困る。
リシアは最後の一つを拾い上げ、シルへ向けた。
「これ、全部食べるつもりだった?」
シルは少し考えた。
そして、こくりと頷く。
「正直だね」
ちい。
「でも、さすがに多すぎるよ。お腹を壊したらどうするの」
シルは自分のお腹を見る。
それから、リシアを見る。
問題ない、と目で訴えている。
「その自信はどこから来るのかな」
リシアがそう言った時、草むらががさりと揺れた。
シルの尻尾がぴんと立つ。
リシアも顔を上げた。
草の向こうから、小さな茶色い影がひとつ、ふたつ、みっつ。
リスだった。
普通の茶色いリス。
いや、普通というには少し多い。
草むらから顔を出したリスたちは、じっとシルを見ている。
シルもまた、肩の上から彼らを見下ろしていた。
妙な沈黙が流れる。
リシアは木の実を持ったまま、そっと尋ねた。
「知り合い?」
ちい。
シルは短く鳴いた。
否定なのか肯定なのか分からない。
茶色いリスの一匹が、一歩前へ出る。
そして、前足を腰に当てるような姿勢をした。
小さな体なのに、なぜか妙に威厳がある。
リシアは瞬きをした。
「……怒ってる?」
茶色いリスは、シルを見たまま尻尾をばさりと振る。
すると、他のリスたちも次々に草むらから出てきた。
五匹。
十匹。
十五匹。
リシアの表情が少しずつ固まっていく。
最終的には、街道脇が茶色いふわふわで埋まった。
「えっと」
リシアは手元の木の実を見る。
茶色いリスたちを見る。
シルを見る。
シルは目を逸らす。
「シル」
ちい。
「これ、もしかして拾ったんじゃなくて」
シルは空を見る。
「もしかして、誰かの貯蔵庫から持ってきた?」
ちい。
小さい。
とても小さい。
リシアは深く息を吸った。
「返そうね」
ちいっ。
今度は抗議だった。
「駄目。これは泥棒です」
ちい、ちいっ。
「違う? じゃあ何?」
シルは両前足を広げる。
「交渉?」
ちい。
「交渉って、何を出して何をもらったの」
シルは少し考え、木の実を一つ抱えて見せた。
「木の実を出して、木の実をもらった?」
ちい。
「それ、ただ木の実を移動させただけだよ」
茶色いリスたちの視線が、さらに鋭くなる。
リシアは慌てて頭を下げた。
「すみません。うちの相棒が、ご迷惑をおかけしました」
リスたちは何も言わない。
当然だ。
リスなのだから。
けれど、なぜか「分かればいい」という空気がある。
シルは不服そうに頬を膨らませていた。
リシアは拾い集めた木の実を、草むらの前にそっと置く。
「これで全部かな」
ちい。
シルが鳴く。
「本当に?」
ちい。
リシアはシルをじっと見る。
シルもリシアをじっと見る。
数秒後、シルはそっと自分の尻尾の中から木の実を一つ取り出した。
「まだあるね」
ちい。
さらに、ローブのフードから一つ。
「うん」
鞄の留め具の裏から一つ。
「どうやって入れたの」
靴紐の隙間から一つ。
「私の靴だよね、それ」
最後に、シルはしぶしぶ自分の頬の中から小さな木の実を二つ出した。
リシアは黙って見つめる。
シルは涙目になる。
「それは……もう食べかけだから、返さなくていいかな」
ちいっ。
シルの顔がぱっと明るくなる。
茶色いリスたちは、少しだけ不満そうだったが、食べかけに関しては見逃すことにしたらしい。
リスの世界にも、線引きがあるようだ。
木の実を返し終えると、茶色いリスたちは一斉に草むらへ戻っていった。
最後に、腰に手を当てていたようなリスだけが残り、シルをじっと見る。
シルも見返す。
短い沈黙。
やがて、そのリスは足元の木の実を一つだけ、シルの方へ転がした。
シルの尻尾が揺れる。
「お詫びを受け取ったから、一つくれるってことかな」
ちい。
シルはその木の実を両前足で大事そうに抱える。
リシアは微笑んだ。
「よかったね。でも、次からはちゃんとお願いしようね」
シルはこくりと頷く。
茶色いリスも満足したように頷いた。
そして草むらへ消えていく。
春の街道に、また静けさが戻った。
リシアはしばらく草むらを見つめてから、小さく呟く。
「今の、私が仲裁する必要あったのかな」
ちい。
「ある、って顔してる」
シルは木の実を抱えたまま、当然のように肩へ戻ってくる。
リシアは笑いながら立ち上がった。
王都を出たばかりだというのに、すでに旅は賑やかだった。
昼頃、二人は街道沿いの小さな茶屋に立ち寄った。
屋根は少し傾き、軒先には乾かした薬草が吊るされている。店の前には木の丸椅子が三つ並び、湯気の立つ鍋からは甘い豆と香草の匂いが漂っていた。
シルは入口に立った瞬間、尻尾を立てる。
「駄目だよ」
ちい?
「まだ何もしてない、みたいな顔しない」
ちい。
「その顔、さっきも見た」
茶屋の女将は、リシアの肩のシルを見て目を丸くした。
「あらまあ、ずいぶん立派なリスだねえ」
「相棒です」
「相棒」
女将は一瞬だけ考え、それからにこりと笑った。
「じゃあ、相棒さんにも水を出さないとね」
シルは胸を張る。
完全に客の顔だ。
リシアは慌てて頭を下げる。
「すみません。小さい器で大丈夫です」
「いいのいいの。旅は連れがいた方が楽しいからね」
女将は木の器に水を入れ、さらに小さな皿へ炒った豆を数粒置いた。
シルはそれを見た瞬間、リシアの肩から飛び降りる。
見事な着地だった。
さっきまで反省していた様子は、もう薄い。
「シル、ちゃんとお礼」
シルは豆へ突進しかけて、ぴたりと止まる。
それから女将の方へ向き直り、ちい、と鳴いた。
「あら、礼儀正しい」
「食べ物がある時だけです」
「あら、賢いじゃないか」
「賢い、でいいんでしょうか」
女将は笑いながら、リシアにも豆のスープと黒パンを出してくれた。
リシアは木椅子に腰かける。
温かいスープの湯気が顔に触れ、体の奥がゆっくりほどけていく。
王都での数日間は、気を張り続けていた。
レオンの心歌。
王都の不安。
黒譜術。
進軍詩。
セレナの署名。
次々に押し寄せる出来事の中で、自分がどれほど疲れていたのか、今になって少し分かる。
スープを一口飲む。
豆の甘みと香草の苦みが、舌の上に広がった。
「おいしい」
「そうかい。よかったよ」
女将は嬉しそうに笑う。
その笑顔を見て、リシアはふと、胸の奥に小さな心歌を聞いた。
――旅人が、少しでも休めるように。
――うちの茶屋は、小さいけど。
――温かいものを出せれば、それでいい。
派手な願いではない。
大きな悲しみでもない。
けれど、確かにそこにある想いだった。
リシアは少しだけ目を細める。
歌は、人を救うためだけにあるのではない。
温かいスープを差し出す手の中にも、歌にならない優しさがある。
そう思えた。
「どうかしたかい?」
女将に尋ねられ、リシアは首を横に振る。
「いえ。旅の途中で、こういう場所があるのはありがたいなと思って」
「そう言ってもらえると、店を開けた甲斐があるよ」
その横で、シルは炒り豆を一粒ずつ抱えて食べている。
なぜか途中で一粒をリシアの方へ差し出してきた。
「くれるの?」
ちい。
リシアは驚きながら、その豆を受け取る。
「ありがとう」
シルは少し得意げに胸を張った。
さっき木の実を返したせいか、分けることを覚えたのかもしれない。
リシアが感心しかけた、その時。
シルは女将の皿から、追加の豆を一粒すばやく抱えた。
「シル」
ちい。
「今、増やしたね」
ちい。
「分けた分を補充したね」
女将が声を上げて笑った。
「あはは、いいよいいよ。一粒くらい」
「甘やかすと調子に乗ります」
「旅の相棒なんだろう? 少しくらい調子に乗る方が、道中退屈しないさ」
リシアはシルを見る。
シルは豆を抱えたまま、きらきらした目でこちらを見ていた。
「……まあ、退屈はしないね」
ちいっ。
力強い返事だった。
茶屋で休んだ後、リシアは女将に道を尋ねた。
「この先、人間領と魔族領の境に近い村へ向かう道はありますか」
女将の表情が少しだけ変わる。
笑顔が消えたわけではない。
けれど、声の温度がわずかに下がった。
「境の方へ行くのかい」
「はい。まだはっきりした目的地は分からないんですが」
「境の村は、近頃あまり穏やかじゃないよ」
鍋の蓋が、ことりと鳴る。
女将は湯気の向こうを見るように目を細めた。
「戦が終わったと言っても、あの辺りじゃまだ終わってないものが多い。人間の村も、魔族の集落も、お互いに相手を怖がっている」
「……そうですか」
「でもねえ」
女将は少し不思議そうに首を傾げた。
「この前、妙なことを聞いたよ」
「妙なこと?」
「境の向こうから来た荷運びが言っていたんだ。夜になると、谷の方から子守唄が聞こえるって」
リシアの指が、歌詞帳の上で止まる。
シルも豆を食べる手を止めた。
「子守唄」
「ああ。しかも、その歌を聞いた村の年寄りが泣いたそうだよ。昔、人間の母親が子どもに歌っていた歌と同じだったんだってさ」
リシアは息を呑む。
歌詞帳が、腰のポーチの中でかすかに震えた。
まるで、遠くから呼ばれているように。
女将はそれに気づかず、続ける。
「まあ、ただの噂かもしれないけどね。境の話は尾ひれがつきやすいから」
「その歌、どんな歌か分かりますか」
「詳しくは知らないよ。ただ、荷運びが少しだけ口ずさんでいた」
女将は恥ずかしそうに笑い、うろ覚えの旋律を小さく口にする。
短い。
とても短い節だった。
言葉も曖昧で、音程も揺れている。
それでも、リシアには分かった。
その歌は泣いている。
悲しみだけではない。
懐かしさ。
恐怖。
守りたいという願い。
そして、敵と呼ばれる何かへ向けられた、言葉にならない戸惑い。
リシアの胸の奥で、心歌とも残響歌ともつかない音が揺れた。
シルが低く鳴く。
ちい。
今度の鳴き声には、さっきまでの食いしん坊らしさがない。
リシアは歌詞帳を押さえ、静かに息を吐いた。
けれど、今はまだ歌わない。
ここは茶屋で、女将はただ噂を教えてくれただけだ。
勝手に重い意味を背負わせてはいけない。
「ありがとうございます」
リシアはそう言って、頭を下げた。
「役に立ったならよかったよ。けど、無理はしないことだね。境の道は、歌だけじゃ渡れないこともある」
その言葉に、リシアは少しだけ微笑む。
「はい。覚えておきます」
茶屋を出る頃には、午後の光が少し傾き始めていた。
女将は小さな包みを持たせてくれた。
黒パンの残りと、炒り豆と、干した果物が少し。
「道中で食べな」
「ありがとうございます」
「相棒さんの分も入れておいたよ」
シルの目が輝く。
「ありがとうございます。……シル、お礼」
ちいっ。
シルは元気よく鳴く。
女将は笑って手を振った。
リシアたちは再び街道へ戻る。
背後で茶屋の小さな鈴が鳴った。
涼やかで、温かい音だった。
しばらく歩くと、道は緩やかな丘へ続いた。
春の草が風に揺れ、遠くには薄紫の山並みが見える。
その向こうに、人間領と魔族領の境があるのだろう。
リシアは歩きながら、歌詞帳を取り出した。
ページを開くと、あの一文が淡く光っている。
『境界で、同じ子守唄が泣いている』
文字の横に、まだ歌詞はない。
音符もない。
ただ、少しだけ小さな揺らぎがある。
遠い誰かの寝息のような。
泣き疲れた子どもの呼吸のような。
リシアはページに指を添えた。
「同じ歌を知っているなら、同じ気持ちもあるのかな」
答えはない。
風だけが吹く。
シルは肩の上で、女将にもらった豆を大事そうに抱えている。
「シル」
ちい。
「さっきの木の実の件、忘れてないからね」
ちい。
「反省してる?」
シルは豆を一粒、リシアへ差し出した。
「それで許してもらおうとしてる?」
ちい。
「分かりやすいね」
リシアは笑いながら、その豆を受け取る。
半分だけかじって、残りをシルへ返した。
「半分こ」
シルは目を丸くする。
それから、嬉しそうに残りを抱えた。
旅は、まだ始まったばかりだ。
重い問いもある。
消えない過去もある。
届かない歌も、これからきっとある。
けれど、道の途中には温かいスープがあり、豆を分け合う時間があり、木の実泥棒を叱る昼下がりもある。
そういう何でもない時間がなければ、きっと人は、悲しみだけを抱えて歩き続けることはできない。
リシアは丘の上で一度立ち止まり、遠くの空を見た。
雲の切れ間から、やわらかな光が差している。
その光の向こうから、本当にかすかな旋律が聞こえた気がした。
子守唄。
誰かを眠らせるための歌。
誰かに眠ってほしいと願う歌。
けれど、その旋律は泣いている。
リシアは歌詞帳を閉じた。
「行こう、シル」
ちい。
シルは豆を抱えたまま、力強く鳴いた。
「食べながら返事しないの」
ちい。
「飲み込んでから」
ちい。
「分かったふりしてるでしょ」
シルは空を見た。
ごまかす時の顔だった。
リシアは笑い、春の街道を歩き出す。
王都の影はもう見えない。
けれど、そこから持ってきた言葉は胸にある。
行ってきます。
行ってらっしゃい。
そして、いつか言えるかもしれない、ただいま。
そのどれもが、今のリシアの足元を少しだけ明るくしている。
道の先には、まだ知らない歌が待っている。
泣いているのなら、まずは耳を澄ませよう。
歌うかどうかは、それからでいい。
リシアはそう思いながら、銀色の相棒と並んで、境界へ続く道を進んでいく。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、勇者の名前編の後ということで、リシアとシルの旅路を少し軽めに描きました。
王都での大きな出来事を越えた後でも、旅には木の実騒動があり、温かいスープがあり、シルの食いしん坊ぶりもあります。
重い問いを抱えながらも、こうした小さな時間があるからこそ、リシアたちはまた歩いていけるのだと思います。
今回も読んでくださり、ありがとうございました。




