羽と砂と袖の歩道-8話
黒い羽..青い砂
たまに見る
春の通学路 桜色の桜と
横断歩道
横断歩道は前にも
【袖にも】
腕に横断歩道?
みたいなデザインが
プリントされた 長T
兄がくれた。
というより、欲しかったから…
恐る恐る….
ねだった。
、、兄に。
昨日の晩だ、兄は兄の部屋にいた。
私はノックをした、そしたら兄は
ドアを開ける。黒髪のボサボサの髪の
直毛。最近髭が目立つ兄。
「え、ブラコン?…お兄ちゃんフェチ?」
兄は少しめんどくさそうだった。
ちょっと、最近お兄ちゃんへの
距離感が近くなってました。 テヘ…
学校が始まって私服登校。
ちょっとだけ長Tが足りなかったというか
ごめんこれは言い訳。
お兄ちゃんの横断歩道が袖に
書かれて、後ろが交差点みたいなマークの
長T あれがどうしても欲しかった。
私は
「あっ…お兄ちゃん。ごめん本当に
図々しいよね、お願いがあって、
さのさ。いやっ!お兄ちゃんがね!
仕事とか頑張って、その中で
私にプレゼント靴とかズボンとかしてくれ
たのはわかるよ、あ、っあただ
ちょっとね、あのーお兄ちゃん
センスやっぱいいから
私もお金ないわけじゃないんだけど
ちょっと、あの」
兄はドアを閉めた。
15 秒後かな畳まれた服を渡した
「はい、いつもんとこのやつは
着たいの着ていいから
あ。卒業式の時に着てたのだけ
着たい時、声かけて あれはちょー
一軍。」
3着だった。
何も言ってないのに
一枚は 横断歩道の長Tだった。
もう一枚は緑のH &Mの
スウェット。
もう一枚は
札束で溢れたお風呂で
女の子に囲まれ
葉巻を吹かしていている
猫のイラストが
漫画テイストでプリントされた
黒のTシャツだった。サイズXL
私はドアを開けて
「お兄ちゃん、、いいの?」
一言
兄は
「全部高校の時、買ったやつ やる」
とだけ。
兄はスマホで音楽をかけながら
スマホアプリでドラムを叩いていた。
「あなたは神だ」
そういって私は扉を閉めた。
横断歩道の長Tは
前は
OFF って書いてあった。
渡されたのを見て、
「え、なんでOFF?」
と。思った。 黒の長T。
横断歩道を袖につけて
横断歩道を渡るのは
とても気持ちよかった。
「黒い羽」「青い砂」
この二つは、あの日から
毎日と言っていいほど見る。
原因は分かる、けど謎のまま。
死神がいると思うと呪われてそうで
最初はとても怖かったけど
兄は出かける度に死神を見てて
兄から死神の話を聞く度に
不安が和らいだ。
「あのファミマには行くな」
とかいいながらしょっちゅう二人は
あのファミマに行っている。
兄だけはよく、死神を見るらしい
話かけてはこないと。
兄曰く。
「ヤンジャンのグラビア
の女の子をずっと見つめている」
「何を買うでもなくうろうろしている」
「外に植えられた花壇の花に
今日の風はどうかい?と呟く」
兄は懐かないけど可愛い
野良猫を発見するみたいに
私にLINEで
「今日ルシファーみた」とか
「ルシファー今日はエロ本ガン見
死神も抜くのかな?」とか
「死神、最近お花みてる
こわい」って LINEが来る
来る度に悔しい。
兄だけは見てるから
ここまで来るとどうしても
死神を見つけたい
私がファミマに行くと
…
いない。
悔しくなっていた。
兄は
「悪い奴じゃなさそう。後
絶対多動症。 みんな
平然としてるから
俺らしか見えてない」
最初は黒い羽と青い砂が
怖かった。
だけど、最近は
羽と砂が見える度に
浮つく自分がいる。
ADHDの死神を観測できるの
かもしれない。
エロ本やお花を見てる死神を見れる
後一人、見れる男の子も…いる、
海斗くん。
石北海斗くん。
通学中に羽と砂を見ると
海斗君に
出会える事が多いからだ。
しかも今日私は
横断歩道を着てる。
海斗君もピンクの…
横断歩道を..
着ていた
のを.
見た事
が..
1回だけある。
….それから私も欲しくなった。
そして、今日。
私は海斗君をみた。
海斗君を見る前に
地獄耳から私に
讃美歌が聞こえる
その歌詞
【♫キタキタキタキタ
意識高い系 イシキタカイケイ
イシキタカイ系ファッション
イシキタカイト イキマーース!!
親父にもぶたれたことないのに!!♫】
輩みたいな男の子達の陰口だ。
この日その歌を聴いたのは
学食だった。
この輩達の讃美歌は
歌詞を変えながら
….私の耳に届く。
鼓動が早まる。
声をかけたら
【どういう風に周りに見られるか?】
ってのも意識は少しはあるんだけど
私はどう見られるかよりも
【海斗君自身に意識をしてるから
声がかけられない】
汗がでる。心臓が早くなる。
声をかけたいのに声をかけられない。
小学生の頃は男の子に告白された時
嘘の過呼吸はしてたけど
今の私は本当に過呼吸をしてしまう。
そこから
「意識高い系 大食いやん!」
「カツカレーなんで二つ並べてんの!」
これは女の子の声
「え、声かける?」
「あいつ、式の時は声デカかったのに
ちょー声小さい。前話だけど
マジで何も喋らなかった」
石北くんは カツカレー大盛りを
二つ並べて、一人
もぐもぐ猫背で食べていた。
その時は NYって文字が 合体した
よく見る帽子。緑色
後ろ被りから、ぐにゃってした
黒い襟足がでてる。
水色のチェックのシャツに
白地のドット柄のズボン。
◯はちょっと大きめ。
靴は茶色い
ふわふわの毛皮がついた
大きい厚底のスニーカーを履いていた。
私はこんなに可愛いファッションを
この先見る事があるのだろうか?
どくどくと、鼓動が早まる。
だけど私は今日は。
自信がある。
袖に横断歩道。
うしろは交差点だし、
今日は。メイクしてきた。
今日はたまたま。
頑張って、私は
海斗君に近づくと
地獄耳
「え。ゆり様。すごい」
—-私はゆり様と呼ばれてるらしい。
女の子から
【⭐︎4/1 入学式の日 ❇︎⭐︎♫〜〜
春春春春春春-風〜〜〜
私が 啖呵を切った
みんなの前での
【うるせぇんだよ、雑魚共】
それが軽く。
——-神話になっていた。
……そして私の黒歴史だ。
それから私は
男の子達から
….裂けられる。
輩が女の子を
ナンパをする光景 を
学内で何度も見た
私はぼーっと
人間を見てるだけ
男の子からは
「睨まれてる?」
と思われるのか
輩は私を避ける。
女の子の間で
カルト的なキャラクターに
なっていた。し
女の子から、Instagramを
聞かれる機会が増えた。
….私は疎くてInstagramは
やっていない。
高2の夏から彼氏がいなくて
今は海斗君一択だけど
私は
【計画通り】
じゃない….と思う毎日だった。
女の子からとてもモテるよう
になってしまうし
ナンパを見てただけで
女の子から
「ありがとうございます」
と言われ続ける毎日
そして
「服…毎日かっこいい」
って言われる。
ジャージのズボン
ばっかりきてるのに。
上は大体
しまむらかGU
しまむらの長Tを着てた日に
私は
「しまむらだよ..?笑」
と伝える。 がっかりされる?
否。女の子は目がキラキラ
「かっこいい…」
その後女子は女子グループ
話かけた女の子は
「あんたは凄すぎる」
ともてはやされた。
「ゆり様」という存在が
一人あるきする。
普通に彼氏が欲しいし
男の子と話したい
私の気持ちも
一人歩きしている…
オトコトアソビタイ…
女子校出身 女の子とばかり
ここずっと…ワタシは…イッタイ
ダイガク…ヨクワカリマセン…….
———⭐︎⭐︎春春春春乙女乙女♡♡♡
—微々美美美!!(^O^)♡♡】
そこから私は小学生の頃の
ラッパーロボットSiriゆりに
転生
ワタシハカイトクン
ニハナシカケマス
ヒサビサノオトコデス
「カカカカカ、カイトくん!!
フク。!カッコいいデス、ね!
あ。カレー大盛り二つ!
オトコらしい、!えっうっえっ!
隣いいかか!私、も
最近、ふくスキだから教えてください!」
めっちゃ早口になっていた。
海斗君… サクっ、サクッ パクごくっ。
「あっ初めましてー。そんなに
慌てなくていいのに、カレー食べる?」
「え….あっはい。」
「何で敬語!笑 学部一緒だし
学年一緒でしょ?あ、二つなのは
元々俺が買ってた訳で
わざわざあなたを狙ってた
訳じゃないから! いやー
学校ちかっぱあわん!
馬鹿しかおらんね?笑」
….えっ。全然余裕がある。
なんで..声小さいんじゃ..
ないの?
そして海斗君
「あ!オフホワイトだ!」
私の服は黒だし オフホワイトの色は
壁しかない。今日人がいっぱいいるけど
白は着てる人いるけど、オフホワイト着てる人
…いる?
「え、オフホワイト?ん?どういうこと?」
「え!知らないできてるの!袖見せて!」
私は手を握られた。
「えっあっえ..」もう鼓動がやばい。
心臓が、、早い。早い。死ぬ。
「あープリントの感じ
フェイクじゃないね
偽物じゃない!
オフホワイト知らないの?
彼氏とかからもらった?」
横断歩道がオフホワイト?
っていうブランドらしい。
「あっ…そういう名前なんだ。
お兄ちゃんから、」
「お兄ちゃんセンスいいね!
俺ピンク持ってるけど
お年玉全部使って買ったーー
バイトしたいけど
親が厳しいっちゃんね!
ゆりちゃんバイトするの!
大学は」
周りの印象と全然違う。
え、この子モテる子?
地獄耳はヒソヒソ声だけ拾う
海斗君、うるさくはないのに
声は少し大きい。
嫌な大きさじゃないけど
ハスキーで甲高い声。
声が独特だから会話が丸聞こえ
避けるように学食から
人が消えていき
空間から人がいなくなる
だから、地獄耳は
私の心臓の音だけを拾う。
お腹空いてたのに
全然今はお腹が空かない
カレーをじっと見てた
「ゆりちゃん、はーい」
食堂にあった新しいスプーンと
カレーを渡す
「えっ…」と私
「ゆりちゃん口あけてーー」
私は、一息ついて
小さく開けて
目を瞑る。
食べやすい量。
カレーを私の口へ
食べる私。味がするのに
味を感じない….
海斗君は
「ここのカレーが今まで食べた
カツカレーでいっちゃん美味しい!
ちかっぱふとった!笑」
私はもうあたふたしてしまった
海斗君は
「ゆりちゃん、HSPっぽいよね」
って言った。
海斗君は席をたった。
コップにお水をついで
私に渡した。
「ゆりちゃんっていじめられた
ことある?」
心遣いが伝わった。
私はまた声を開く
「いやぁないんだけど、耳よくてさ
陰口とか悪口結構聞くから
むしろ避ける?のは
上手いかも、、ないよ
いじめられた事」
私は、海斗君がいじめられたこと
あるんだろうなぁって
察した。 私が聞いて
あげられる話はないかな
って思ってたら
海斗君は
「めっちゃ一緒じゃん!笑
俺ちかっぱ
目がいいっちゃんね!!
だけん俺毎回とめよったっ
ちゃけど、とめよるちか
俺が嫌われるっていう笑
俺もいじめられたことはないよ!」
私は返す言葉を失った
海斗君は
「あんまりお腹減ってないっちゃろ?
俺、頭は悪いっちゃんね!
勉強するとめっちゃお腹すくもん
挨拶もなんか先生から
声かかったけど、何で俺?
って感じ、成績フツーに
俺悪いよ!赤点は取ったことないけど」
私は口をまた開く
「HSPって言ったけど、そういうの
詳しいの?海斗君も?」
海斗君は
「いや!俺は多分違うし
鬱とかそういうのもないと思う
元カノがなんか?そういうの?
服とかも彼女の?影響かな
この靴はもらったけど
高2の頃浮気されて別れた!
ゆりちゃん元カノに
なんか似てるんだよね」
海斗君という、パーソナリティが
段々と分かってきたし
恋心も尊敬の濃度が深くなる。
…敵わないだけど
えっ 脈….かなり?アリ
なら、私も自然体で
話せるのかも。
「私の彼氏は、服とかはあんまり
興味なかったけど、なんていうの?
真面目がすぎてさ。
そういう意味では彼は
HSP?だったのかな、と」
と海斗くんは
「真面目 =HSPではないよ
繊細なゆりちゃんが
疲れるなら、ちょっと
彼氏に問題あったのかもね
悪い人ではなさそう。
でも過去とか原因とか
病気?とか精神疾患
調べすぎると逆に病むから
ゆりちゃんは今の感じがいいと思う」
「海斗君、色々詳しいね
なんかイメージと全然違った。
いや!悪口じゃないし
貶してないよ 私
耳いいから 海斗君の
悪口めっちゃ聞いてて
けど、私海斗君が
式で注意した事とか
本当に尊敬してて
ずっと話しかけたかったけど
私なんかが…ってずっと思ってた」
「陰口言われとるは
五億回くらい聞いた!
人生で今まで笑」
その時学食は二人だけの
空間になっていた。
私は話題を変えようと思った。
「海斗君服、どこで買ってるの?」
よそうだにしない回答だった。
「俺サブスクだよ」
「え?服が」
「うん。元カノの
知り合いがやってる。
古着サブスクがあって
Instagramの鍵垢で
相互フォロー
の人だけが使える
会員制だけは入れる
お店があるんよ」
え。なにそれ
彼はInstagramを見せた。
アカウント名
-福屋- IDは
@hikiyoseneet
相互フォローの人数は
11人だった。




