契り、惚れた-7話
「週3はこれでいい。」
「きゃー お兄ちゃんかっこいいー」
スニーカーとズボンをくれた
貯金はあるが家賃が勿体無いと都心のマンション
を解約した兄。文字通りニートになった
この日は兄のなんもない部屋で語り合ってた
兄の部屋は本当になーんにもない、けど
ポスターが一枚だけ
「超次元サッカーアニメ」のポスターそれだけだった
春休み兄には本当にお世話になってます….
お兄ちゃんにメイクを教えてもらう毎日だった
二人の結論、メイクは上達したけれど
毎日は疲れる。 基本的にすっぴんでも
印象がいいだろうとの事、議論の余地はなかった
今まで被るという発想がなかったけど
大学入学前に中古で800円の黒いキャップを買った
入学式が終わり、帽子を被り
リュックサック+トレーナー+兄がくれた
ジャージのズボンに母がくれたブーツ
いってきまーすと大体似たような服装で投稿した
このテキトーさ兄は「お前は本当に頭がいい正解」
学校が始まって4日目に言われた
言葉の意味が理解できない、けれど
私服出勤の元ホストだから信憑性はあるのだろう?
徒歩で15分の学校、有線イヤホンで音楽を聴く
偏差値は微妙くらい、Fランク大学ではない
ただ、頭がいい女子校でたなら
選ぶ人が少ない、出身の女子校
紅雷女学院から空海大学を選ぶ生徒は 一定のラベルが貼られる
「大学生活遊びたい」「….ビッチ」
そんなラベルなど、どーでもよかった
父の教えが私を大人にさせた
「仕事が時給1,000円なら移動で1時間は
月に2万の時間の損失」
..女子校は片道1時間もかかるから大変だった
大学が始まって3週間、本当に週3日くらいは
兄からもらったジャージを履いて登校していた。
貰ったズボンは最初は無地だと思っていたけど
頻繁に履いている為、臭くなってないか昨日嗅いでいたらうっすらと「蝶」がプリントされていた
事に気づいた。黒地に黒の模様だから気づかず
「げぇーー!」って私は声に出して笑った
そこから細部を見ると 横にまたも黒地に黒
で四本線の縞模様が入っていた
重くて不便だけど週に何回かは
履きたくなる母がくれたDr.Martin
だが今日はスニーカーの気分だ。
軽い方がいい運動靴みたいなスニーカーの靴紐を解いた時に「ん?」とが出た。
真っ黒の靴のベロを見るとベロのロゴは白くてマークは何回も見たことある形だったから
「え?」と声に出てた
adidasだった黒地に黒で
三本線のライン
「お兄ちゃんって線?が好きなの?横断歩道女?
フェチ?隠れ巨乳絶対好きだよね、着痩せするタイプ、ガーターベルト好きそう」
高校生の頃よく腕と背中が交差点みたいになってる
プリントがついた長Tとかパーカー着てたなぁ
お兄ちゃん、最近は着てない、しまむらにたデザインがあるか考えた
どちらも中学生の頃に
購入したしまむらの有名な映画のコラボT
とGUのフレアデニム最近買った中古の
帽子を被りイヤホンで音楽を聴く
今の私の趣向は中2の頃の兄のようだ
「Crossfaith」 ばかりを聴く
Crossfaithは自分で見つけて、存在を兄へと伝えると
兄は子犬のように目がつぶらになった
「彼らは本当に素晴らしい。かミュージシャン全員」
思春期の頃と発言が変わってしまった兄
昔の兄にに少しだけ似てきた私は
Koieのの太い声を聴きながら歩く学校への道
「Countdown to 天国私の頭の中..お花畑です」
「ワタシは恋してます..!石北海斗君きゃーー..!!」
会えるか、否かが、大学のギャンブル
会えなかった日にパチンコを打ちに行く
割とスロットを打つ日が増えた
早速好きな異性ができた私は轟音を
聴きながら登校する
その気持ちの傍ら会いたくない存在もできた。
「白木百合」私と同じゆり
お好み焼き屋にいた美人の生徒会長だ
——入学式
コーディネートは母に委ねる
レディースのピシッとした黒のセットアップ
を着て兄が化粧をしてくれた
「ナチュラルメイクが1番難しいお前は今日、自分の事をプロレスラーだと思え」
と伝えた割には、繊細な色使い
..私は兄にむかつかなくなった
体型を気にしていたこはるも入学式の頃にはスリム
なネイビーのスーツスタイル、そもそも太っていると
思った事がない、ピンクの髪は高い位置で結んで
髪型だけは花魁みたいだ、とても素敵
私は入学式の会場ホールにつくや
否や冷徹な安心を覚える美容師の柳さん、蓮さん、
お好み焼き屋の美男美女、うざいけど….お兄ちゃん
この存在らが特別な方だと安心した
大学一年生はそんなに、整ってない。
..知らず知らず、心が汚くなってきた私
席に座る。ぼーっと人間観察をするのも飽きてくる
たうるさいのが辛いから式典の時は 耳栓をつける
塞がれた両耳..ただそれでも声を拾った
「天使がいる…!」
叫んでない、決して大きい訳でもない塞がれた
両耳でも心地よい声右を向くとはっきりと覚えていた存在、お好み焼き屋で
【生活保護を促した生徒会長】
「失礼します とんと とんとん、ととんとんと
とん古いか!」隣に座る
「あっ…どうも、はじめまし」
「あーーーー!例の!!あの」
耳元で囁いた
「商業BL大喜利の子…♡」
香しい石鹸の香りが花を燻る
さらりとした茶髪の綺麗な髪….私は
言葉を考えた..
「いきすぎぃ!ははっ」
少し、間が空いた
「白木百合学生です。」
「岩永ゆり、やりますねぇ」
..女子校だったら大爆笑なのに、笑えない式典という
状況で、笑かしてくるセンスも面白いのに
彼女だはニヤニヤとでなく、ニコニコしてる
「絶対私達、友達になれるよね?シンクロニシティ?双子の妹みたい!てかお互いゆりだし
えーダブルミーニング?っていうんだっけ?」
座り方を見る両足は斜めに両手はももの上
顔立ちはシャープな輪郭、奥二重の
切長の目 鋭利な印象の美形でも
母や兄とはまた印象が違う華やかさだ
華のある美人に求められるハードルを
どう超えるかに不安や焦りが産まれる
「Siriですヨクワカリマセンあ、あの子美尻です」
この美少女に対して頭が真っ白になりそう
耳栓をしてて丁度いい声なら、声も太く
視線が私たちに向けられてもいい筈
それなのに大きい声であろう私等は誰からも見られていないのが怖さを助長させた
「クフフゥ….ゆりかわい」
….なんだろう、この子?
百合が告げる
「ゆりちゃんてさHSP?私も」
「え…」
何回か調べて、当てはまり、嫌になり
調べるのをやめた精神的なアレだ。
HSP。横文字多いの苦手だけど共感できる
事項が多く、そんな自分が嫌だったから
少しずつずつ性格を変えた、
畏怖っていうのかな、彼女は
女神みたい全てが遥かに私より上手い
「ゆりちゃん握手しませんか?」
..断る余儀もない「いいよ」
手のひらを酌み交わす今まで触ってきたどの手のひらよりも暖かかい..そして私の頭の中に
【深淵をのぞく時、深淵もまた
こちらをのぞいている】という言葉がよぎった
グレーのスーツに白のブラウス黒のパンプスの彼女
黒いセットアップに紫のブラウス白いブーツの私
—何かの契りのようだった——
彼女の茶髪はセルフカラーだと後から知るがとても美しかった あの日は髪が真っ黒だったのに
「友達でーきた!後でLINE教えてね、
その後彼女は、わー!梅くん!」
と少し垢抜けないがカッコつけた
スーツの男の子に手を振る
「もうええてーー!」
かなり大きい声の梅君?につまんねぇって思った
「えーーー」と「ご着席くださーい」は27回くらいは聞いたかな、本当に耳栓は助かる..
式が始まった..長い説明が、長い、先生..
——
眠い..長い….眠い…..てかうるさい…..えっ高校生よりみんなガキじゃんはぁ…えっFランじゃないんだよね
男も女もぺちゃくちゃ!本当耳栓越しでも会話が
え..百合ちゃん共感できるよね、えっえ?
百合ちゃん….爆睡してるしちょっといびき聞こえる….
—-大学ってこんなつまんないの?
——
「えーみなさん静かにして頂けますでしょうか? はいえっそれでは
入学生の代表挨拶、石北 海斗君」
ブザービーターが鳴った
「はい!!!!!!!!!!!!!!」
甲高くてハスキーな声私は
【こんなに素敵な声を聞いた事がなかった】
突然の大きなな声に嘲笑が蠢く、石北海斗という存在は大ぶりのグレーのチェックのスーツを着て天然パーマなのか?捻れたショートヘアにネクタイは黄色の蝶ネクタイ足が細くて、靴がおっきいまるで
夢の国のネズミのようだと思った
——「やば声!」「イシキタカイト」「ならさ!」
「イシキタカイケイじゃん」
地獄耳が陰口を拾う中.私は彼に釘付けだった
「あ、いたっ、なんか踏んだ」
「しっかりしろー」「エグいエグい!」
「あ、すいません、どうもあっ、こうやって
あっはいえ、あ、えもう喋っていい?ですか、
いくよ?え?いっていい?」
格好の的だ..発表のタイミングは
彼はマイクを両手で持っている大きく息を吸い上げ
「お前ら!!!!せからしかあ!!!!!!
なーーーんもきこえん!!!!!!!!!
先生の発言!!!!!!!!!!!!!!」
ビクッ..!!!白木百合が起き上がる。
「びっくりしたぁ….えーーーなに、あの子可愛い
めっちゃイケボああいう子いるんだ」
「声やばい!!」「ウケるイシキタカイケイ」
「イシキタカイケイ!!」
..嘲笑はずっと続きまた百合ちゃんは寝た
足を組んでいた私は
「うっせぇんだよ雑魚共」
..声に出してしまって響いてしまった挙句
—-静かにさせてしまった
石北海斗君のスピーチ内容は、テンプレート?
というかよくある内容か何度も噛むし声は掠れてる。けれど一生懸命さが伝わる
私の中で、彼を超える完璧な身なりやキャラクターは
見たことがなかった
—以上が私からの挨拶になります
..泣いていた、スタンディングオベーションも
…..してしまいたいが座ったまま動けずにいる
百合ちゃんはまた寝ていたから
LINEを聞けなかったけど、もう会いたくなかった
….なんだか怖い
式典の後も海斗君を見た、式の後はずっと
教員に囲まれてた素敵なハイトーンのハスキーな声で腰を低く「はい!はい!あ、私はどうしたら
あ、わかりました!」
とセットの撤去を勤しむ
..コレが恋….?お兄ちゃんの発言が重なる。
「服が派手でイモい男を狙え」
彼の眉毛をみるとげじっげじなのに服が
めちゃめちゃお洒落こういう事かな?
もう彼一択だ、学内人が溢れて
その後、おどおどとピンクの髪であたふたしてる
女の子を見つける、こはるだ。
私は抱きついた
「ゆりーーー彼氏になってぇ..!」
極度の緊張が解け、こはるは泣いてしまった
私は思わず抱きしめて笑った
家までの帰路サブスクの自動再生納得がいかない
曲が続いてあ、これ!ってなるまでポンポンポンとスキップボタンを押したけど結局検索をかける
CrossfaithとRalph
「Gimme Danger」をリピートでずっと聴いた
るんるんの入学式の後の晩御飯は、外食、
焼肉なべしま、流石、お兄ちゃんは元ホスト
全部の采配がうますぎる。だがヒモ気質だ
「父ちゃんーーここは出してーー」と甘える
父は「勿論!」というが
「ストップ!」と母
「わーたーし!」現金で払って五百円単位でお釣りが出たのに全部募金した
「わーいけめーん」3人の口は揃う
焼肉美味しかった本当に
焼き方がみんな上手いちょっと赤いくらい
実は、美味しい..だけど、今日は少し怖かった。
【網 墨 火 焦げ肉 赤 網 網変えてください】
深淵を除いてる時..またこちらも百合ちゃんと握手をしたその時深淵を見た
—-ブラウスから覗く彼女の腕から切り刻まれ
た跡がみえた—-
父が動かす車が走る、助手席は私、隣の窓
黒い羽、ひらり ひらり
窓に当たったまた青い砂に変わって宙に舞い
上へと、上へと、青い砂は重力に逆らった
砂時計の砂のようだ
———✳︎⭐︎⭐︎✴︎⭐︎⭐︎✳︎——
〜〜♫田舎の夜空の星と工場地帯の煙の上と
羽と死神とおっさんる〜るるららら〜⭐︎♫
ブァァサ…..
ブォオオオン ブオオオオン
「全!!」
「ヨルゥゥドンダケェ 背負い投げ」
——▶︎▶︎✳︎✳︎髃髃髃髃髃✳︎巴⭐︎⭐︎⭐︎
—————————夜
——「全お前なにがしたいんだ?」
「ヨル、俺さぁ結構タイプ♡じゃあないんだよね。
アサ…お子ちゃまだもん」
「全、お前は全てがわかる、なのに、
私はなにも分からない」
「ヨルよりもユリよりもブリ パンチラ
はい、パンチライン助走 除草 序章 女装は
一回してみたらヨルも えっちかも」
「きみがわるい」——-
「僕はさ、知らない事はないよ。翔太、
ゆり、ヨールくん」




