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夜は朝を知らない  作者: -1twelv2-


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6/30

川のせいから絡まる夜-6話

私は目を逸らすもう頭の中


未来が見えていた、

こはるが一方的に私に話しかける


「え、やば!かっこよすぎる」が来る


ちょっと腹を括る。





あーめんどくさっ



…..

….えっこない



………こはるは私に一向に話しかけてこない


私は「あの人やばくない?」


と、こはるに告げる。


「ん、どの人ってあー時間やー!後3分で来る

 さみしっ!後3日で学校だね! ばいばい」



こはるは手を振る

改札を潜り、うしろ姿が小さくなるこはる

「あ、っまた」とだけしか言えない私


ここからの出来事は本当に怖かった。


改札を潜る、

きっぷをとる、いる。

ずっと後ろに、ついてくる。

死神がずっといる

….ついてくる


彼がボロボロの革手袋をはめた手で

三番線乗り場 、電車を待ってる時に肩を叩く 

…..

「朝なのか?」


耳元で私に囁くいた、とても低い声だった

 

私は振り返らない

….怖いから

心臓がどくどくと早くなる

….脇汗が本当に止まらない。


電車が来た



….最悪だ

席ががらりと空いていた

 

ハジに座ると隣に座る….少し間を空けて。


23分くらい電車に乗る

帰りの駅の改札を潜るまだついてくる



帰路の途中、よく行くファミリーマートが見えた。



….死神は痺れを切し私の前に

来て、道を塞ぐ


死神ホストはすぅっ…と一息を吸うと


大きな声で私の前で叫んだ


「なぜ!私を避ける!私はアサを待っていた!

 この錆きった世界、ゼンはほうけている

 まもなく崩壊も来るというのに

 私は、なぜいつも傍観しかできないのだ!」




…..!

ホストという見解はなくなった


彼は統合失調症っていうのかな?

そう思った


私は、この時冷静になりたかった

怒りを買わない。

優しくする。

できるだけ、穏便になるよう….


細心の注意を払ったなるだけに穏やかな声で

….口をあける


——

「もう、夜。えっと大丈夫?

 みんな心配しちゃうからね、

 少しね、落ち着こう」

——


ちゃんと昨日眠って出たアンサー。


見るからに年上なのにタメ口になっていたのが

冷静な証だった。

この場合は穏やかさが強調される。

怖くない、怖くない


見た目だけやばい人。

優しい人ほどよく病むから。


と、私は心で唱える。


死神のような男は、じっと私を見ていた。

「そうだな」とだけ、言い放つ


この時の声は大きくはなかった。


….その後、私は目を疑った


バサッ…..!!! 


翼を広げたのだ….


飾りだと思ってる翼が稼働した….!


ブゥウアワア…!バサッ…バサッァ…バサ…バサ..



死神は飛んで いった

夜空の上で段々と小さくなっていった


ふわりふわり

一本の黒い羽が私の隣に

落ちていく私はそれを目で追いかける


地面に触れた途端、羽は青い粉塵へと変わり


青い砂は風に吹かれて消えてなくなった。

 

私は帰りの駅のセブンで買った

お菓子を落としてしまう


5分は硬直してその場から動けなかった


上着のポケットに手を突っ込む

スマホからLINEを開いた。


LINEで兄に電話をかけた


前は兄のLINEの名前はクロルだったけど

今は「岩永」とだけ

アイコンが初期設定の 

マークになっている

私にとっては目立つユーザーマークだから

検索から、すぐに電話をかけることができた。


兄はすぐに出た

「うぃ、どした」

「あ、あの迎えに来てください」

「どこ?てかおれら車ないじゃん」

「あっそうだねうん、歩いて帰る」

ピロン。

兄から切られた


「逆に」だったのかな、「だから」だったのかな

私は全力を出した


….走った!!!!

……全速力だった!

ブーツで走るのは痛いけど、いてもたっても

いられない

….玄関を開ける

「ただいま…はぁっはあっ…」



落ち着け、落ち着け、白いブーツを脱いだ

後ちゃんと玄関で靴を揃えて

台所へむかうと



唐揚げを食べていた兄

母の肩を揉む父

家族三人ははびっくりした。


「え、早くない?」とお母さんがいう


2分くらいでついてた。


兄が本当にキョトンとしていた。

その後にお父さんが

「なんかあったの?」

兄はスピーカーで電話してたみたいで

家族みんな迎えを頼んでたのが知られ渡っていた


私のは説明は基本的に

簡潔に伝えるようにしてたのだが

私はパニックになって早口だった。


こはると美容室で柳さん、蓮さん達に

髪を切ってもらったことから

こはると服を買った事

翼の生えたが現れたことまで


1から10まで全てを説明した。

3分ほどで全てを伝えると


母が切り出す、

母が「あんたも色ボケすることあるのね!」

父は「大丈夫だよ、お水今日はあんまり携帯みずに

   早めに寝なさい」



…..

兄は 唐揚げにレモンをかけていた。

兄は淡々と唐揚げに向かってこう言う、

「おめぇもそういうヴィジュになっちまったか

 おめぇだけはよぉ インナーカラーの

 ウルフカットとかお兄ちゃんして欲しく

 なかったな..33..22..11 マヨネーズ」

 

兄は唐揚げにマヨネーズをかけて食べた

私は直感が働く、冷静になった

【兄は何かが分かる】


明らかに状況と違う回答を出すのは

ADHDのあるあるだけど、

今回はそうじゃない


母が「翔太って本当空気読めないよね」

兄は「マージでもうそれ夜で何っかいも

   言われたからあなた達は言わないで!」

私は、「ごめん。私も唐揚げ食べたい」と


唐揚げとご飯を一緒に食べるのが基本だけど

私は唐揚げだけ6個食べた


「ご馳走様」 そういってお皿を洗って

自分の部屋に入った


ベットに座りただ唖然とする


そこからGoogleで「悪魔」とか

「幻覚」「統合失調症初期症状」


色々検索をかけたけど1番マジマジと見たのは

精神疾患について書かれたページだった。


30分くらいしてからかな?

LINEが届く、初期アイコンの岩永の


「お前もルシファー見たのウケるw」


と言う文面がこころの医療センターの文字を遮る


また走って私は衣装部屋に向かった

兄から「来て」なんて

一言も書かれてないのに


黒髪のロン毛になったお兄ちゃんは

クロムハーツのパーカーを着て

男梅サワーを飲みながら 衣装部屋で


ボカロをちーちゃくかけてた

父と母はもう自分達の部屋だ


….焦る私

「え!お兄ちゃん、えっえっ…」

兄は私の分のコップと

リンゴジュースを既に準備してた。

  

「いやぁビビるよな!んっ、

 あれ拾ったのお前だろ」

 

兄は、花瓶にいけられた青い花を指差す

「え?」

「8万で買ったパーカーの中に

 あれ、はいっとったんよね、

 花は家にあったいれもんにぶっさしといた

 母ちゃんは ゲー…ウケるって

 スピーカーの上置いてたら

 場所だけかえられたわ」


アクセサリーコーナーの茶色い棚の上

さりげなく置かれていた。

 

「まま!硬揚げポテチでも食おうぜ」

兄はぱんと袋をあけて 「あ、、やべ落ちた」

拾ったポテトチップスを兄はそのまま食べた

そしてかけてたボカロを止めた

 

私が買ったお菓子なのにと一瞬思ったけど….


兄の翔太は問う

「あれ、なんだと思う?」と


私は返す

「え、キリストの悪魔。陰謀論ガチかも」


兄は爆笑、笑いながら早口で喋る。

 

「いやぁ、ほんまにな!666!

 って感じました俺も

 俺ちょーど俺の部屋で

 パズドラしてたのよ!

 パーカーん中無意識に触ってさ

 なんか、ビカッ!!って光って

 あの青い花入っててさ、その後

 カーテン空けたんよ

 俺もうホスト嫌になってた辞めた訳

 ….ぶっちゃけな

 先輩に変なもん吸わされた

 事、1回だけある

 だからあの光はそん時の後遺症か

 なぁとかぶつぶつ考えて外見たんだ」


そしてまた告げる

 

「俺最近昼夜逆転ひどいからさ

 あーもうひるだーよるはいやー

 って言ったんだよ」


….私と同じだあの時ファミマでおでんを

買ったあの日とちょっとずつ

状況が噛み合ってくる

 

「その後、ソシャゲに出てきそうな

 ルシファーみたいなやつが

 窓の向こうで飛んでてさ

 ふぁあ!?!って声出たよね

 しかもあいつリックのパンツ

 めちゃめちゃなダメージ入れて履いてて

 上は、ドメっぽいジャケット着てるの

 まぁ服はいいやかっけぇって思って

 見つめ合ってたら どっか消えていった」


そこから話は続く



「呪われたのかなぁ俺、マンションに

 服取りに戻ってきた時

 あいついたんよ、マンションの前に

 マンションの前で睨みつけて

 朝には手を出すなっていってきた

 マジで怖かった、そっから飛んで

 どっか行った」


全て作り話じゃない事が私には伝わった

 

「あーあっ、本当嫌だ!

 夜のお仕事なんてもう2度としません!

 3B +1H やで

 バーテン、美容師、ベーシストとホスト

 ゆり柳と、蓮と、俺はやめとけ!

 死神がくるぞ」


謎は解明できなかったけど一人味方ができた。

それだけで凄く安心ができた


私が青い花を拾った日の事を伝えた

その時の兄の相槌は人生で1番丁寧だった

全てを聞き終えて兄は

「いやーーー あのコンビニもういくのやめよ

後、お前もう川は飲むな!」


兄は本当に聞き上手になっていた、その日兄は


眠れない日こういう系

聴くのいいよって教えてくれた

インストゥルメンタルの話

彼は今は チルハウスと

ボカロとテクノが好きらしい


好きなバンドも系統が変わっていた

兄とする音楽の話は最近はとても楽しい。

その後は大学でこういうファッションの男には


気をつけろとか

大1の時に大3に惹かれるのはあるある

年下狙う男は気をつけろとか

そして、

「ゆり、高望みするな男は イモくて

 服が派手な男を狙えちょろいから」


ピンとこないけど信憑性がある

「寝るか」と兄。


時計の針は3を指していた


明後日から私の大学生活が始まる

何もかも腑に落ちた私は


YouTubeで チルハウスと検索

をかけて眠っていた。


とても音が綺麗だった。

起きる朝11時スマホを見ると

自動再生だったのかな

都市伝説系の動画の画面に切り替わっていた。


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