川のせいから絡まる夜-6話
死神ホストから目を逸らす、
頭の中には既に未来が見えている
こはるがに私に話しかける
「え、やば!かっこよすぎる」が..
来る..めんどくさいが、ちょっと腹を括る。
あーめんどくさっ..えっ?こ?こ..こない
私に一向に話しかけてこない
「あの人やばくない?」告げてみる
「ん、どの人ってあー時間やー!後3分で
電車、来る さみしっ!後3日
で学校だね!ばいばい」こはるは手を振り
改札を潜りうしろ姿が小さくなる
「あ、っまた」とだけしか言えなかった
..改札を潜る、きっぷをとる、いる
ずっと後ろについてくる。死神がずっといる….
ついてくる三番線乗り場 、電車を待ってる時に
男は私の肩を叩いた首を横に動かす、
手のひらを覆う彼の革の手袋は
ほろほろと破れている
…..
「朝なのか?」—-
耳元で私に囁く、とても低い声。
私は振り返らない、怖いからっ..!
心臓が、どくどくと、早くなる….脇汗も
止まらない。電車の中へ..
..
….最悪だ
—-席ががらりと空いていた
一番はじに座ると、少し間を空けて隣に座った
20分を超え電車に揺られ帰りの駅の改札
そこを潜っても、まだ、ついてくる
帰路の途中よく行くファミリーマートが見えた
初めて、この存在を観測した辺り
….痺れを切し私の前に来て、道を塞ぎ
ホストと思わしきこの男は
は、すぅっ…と息を吸い上げ
「なぜ!私を避ける!私はアサを待っていた!
この錆きった世界、ゼンはほうけている
まもなく崩壊も来るというのに
私は、なぜいつも傍観しかできないのだ!」
大きな声で私の前で叫んだ…..!..ホストという見解はなくなった..!
彼は統合失調症?っていうのかな?そう思った
私はこの時冷静になりたかった。
怒りを買わない優しくする、できるだけ、穏便になるよう..細心の注意を払うなるだけに穏やかな声で
三呼吸は空けて、ようやく口を動かせた
——
「もうね、夜、えっと大丈夫?
みんな心配しちゃうからね、少しね、落ち着こう」
———
ちゃんと昨日眠って出たアンサーだ。
見るからに年上なのにタメ口になっていたのが
冷静な証、この場合は「穏やかさ」が強調される。
目の前の男は怖くない、怖くない
見た目だけやばい人だ優しい人ほどよく病むから
私は心で唱えるると
男は、じっと私を見つめ「そうだな」と
小さく呟いた..のだが、私は目を疑った..!
バサッ…..!!! 翼を広げたっ..!!
飾りだと思ってる翼が稼働した….!!!!
ブゥウアワア…!バサッ…バサッァ…バサ…バサ..
見た目に由来して死神なのだろうか?
この存在は飛んだ夜空の上で
段々と小さくなるふわりふわり一本の黒い羽が私の隣へと落ちる上から下へと目で追いかけると
地面に触れた途端、羽は青い粉塵へと変わり
砂は風に吹かれて消えてなくなった
私は帰りの駅コンビニで買ったお菓子を入れた
袋を落としてしまい5分は硬直してその場から動けず
ようやく上着のポケットに手を突っ込んだ
LINEを開き兄に電話をかけた
前の名前はクロルだったけど今は「岩永」
アイコンが初期設定の マークになっている
逆に目立つユーザーマークになったので
検索も早く済み電話をかけた
発信音が鳴り、すぐに肉声へと切り替わる
「うぃ、どした」
「あ、あの迎えに来てください」
「どこ?てかおれら車ないじゃん」
「あっそうだねうん、歩いて帰る」ピロン
兄から切られた「逆に」だったのか
「だから」だったのかな私は全力を出して
….走った!!!!
……全速力!ブーツで走るのは痛い!でも、
いてもたってもいられない!!
「ただいま…はぁっはあっ…」
落ち着け..!落ち着け..!ちゃんと玄関で
こういう時でも靴を揃えて..!
台所に到着するや
唐揚げを食べていた兄、母の肩を揉む父
家族三人は唖然としている
「え、早くない?」
2分くらいでついてた。兄は本当にキョトンとしている
「なんかあったの?」父が尋ねた
兄との通話はスピーカー機能にしてたみたいで
迎えを頼んでいた事は知られ渡った
..私は説明は基本的に簡潔に伝えるようにしてる
..だが今は..!パニックになって早口になってしまう!
こはると美容室に行って柳さん、蓮さん達に
髪を切ってもらったことから、こはるが服を買った
事翼の生えた死神ぎ現れた事を
1から10まで全てを説明して3分ほどで
全てを伝えた、母は切り出す
「あんたも色ボケすることあるのね!」
「大丈夫だよ、お水今日はあんまり携帯みずに
早めに寝なさい」
…..
兄は唐揚げにレモンをかけていた
唐揚げに向い淡々と
「おめぇもそういうヴィジュになっちまったかよぉ..
おめぇだけはよぉインナーカラーのウルフカット
とかお兄ちゃんして欲しくなかったな..33..22..11
マヨネーズ あっでも似合ってはいるから」
唐揚げにマヨネーズをかけた兄
直感が働き冷静になった【兄は何かが分かる】
明らかに状況と違う回答を出すのは
ADHDのあるあるだけど今回はそうじゃない気がする
「翔太って本当空気読めないよね」
「マージでもうそれ夜で何っかいも
言われたからあなた達は言わないで!」
「ごめん。私も唐揚げ食べたい」
唐揚げはご飯を一緒に食べるのが常日頃だが
今日だけは唐揚げだけを6個食べた
「ご馳走様」 そういってお皿を洗って自分の部屋へ
ベットに座りただ唖然とする..どぎまぎとGoogleで
「悪魔」とか「幻覚」「統合失調症初期症状」
色々な検索をかけたけれど1番マジマジと見たのは精神疾患について書かれたページ、30分くらいしてからかな?初期アイコンの岩永の
「お前もルシファー見たのウケるw」
と言う文面がこころの医療センターの文字を遮る
また走って私は衣装部屋に向かった「来て」なんて
一言も書かれてなかったのに黒髪の長長髪になった
兄はクロムハーツのパーカーを着て
男梅サワーを飲みながら衣装部屋でVOCALOIDを
薄くかけていた父と母はもう自分達の部屋….
焦りが募る
「え!お兄ちゃん、えっえっ…」
既に部屋には私の分ののコップとリンゴジュースが
用意されていた。
「いやぁビビるよな!んっ、あれ拾ったのお前だろ」
花瓶にいけられた青い花を指差す
「え?」
「8万で買ったパーカーの中にあれ、入ってたんよね、花は家にあったいれもんにぶっさしといた
ゲー…ウケるっスピーカーの上置いてたら母ちゃんに配置は変えられた」
アクセサリーコーナーの茶色い棚の上
さりげなく置かれた青い百合
「まま!硬揚げポテチでも食おうぜ」
ぱんと袋をあけて 「あ、、やべ落ちた」
拾ったポテトチップスを兄はそのまま食べた
そしてスピーカーに繋ぎ流していた
VOCALOIDの再生を止めた
私のお菓子を勝手に食べる兄は問う
「あれ、なんだと思う?」と
「え、キリストの悪魔、陰謀論ガチかも」
兄は高笑いの後、早口で語る
「いやぁ、ほんまにな!666!って感じました俺も
俺ちょーど俺の部屋でソシャゲしてたのよ!
パーカーん中無意識に触ってさなんか、ビカッ!! って光ってそしたらあの青い花入っててさ、
その後カーテン空けたんよ俺もうホスト嫌になってた辞めた訳….ぶっちゃけな
先輩に変なもん吸わされた事実は1回だけある
ここだけの話な?だからあの光はそん時の
後遺症かなぁとかぶつぶつ考えて外見てたんだ」
..早口なのに聞き取りやすい説明だ。
「俺最近昼夜逆転ひどいからさあー
もうひるだーよるはいやーって言ったんだよ」
….同じだあの時ファミマでおでんを買ったあの日とちょっとずつ状況が噛み合ってくる
「その後、ソシャゲに出てきそうな
ルシファーみたいなやつが窓の向こうで
飛んでてふぁあ!?!って声出てしかもさ、
あいつリックオウエンスのパンツなのにめちゃめちゃなダメージ入れて履いてて上はさ
ドメスティックブランドっぽい黒いジャケット着てるの!まぁ服はいいやかっけぇって思って
見つめ合ってたらどっか消えていった」
..状況は私と一致している..?
「呪われたのかなぁ俺、一旦マンションに服取りに戻ってきた時にさあいついたんだよ、俺のマンションの前にその後さ俺を思い切り睨みつけて
朝には手を出すなって言い放たれてマジで怖かった
そっからは飛んでどっか行ったよ」
作り話じゃない事が私には伝わった
「あーあっ、本当嫌だ!夜のお仕事なんて
もう2度としません!3B +1H やで
バーテン、美容師、ベーシストとホスト
ゆり柳と、蓮と、俺はやめとけ!死神がくるぞ」
謎は解明できなかったけど一人味方ができた。
それだけで凄く安心ができた
私は青い花を拾った日の事を伝えた
兄の相槌は今までで1番丁寧で全てを
聞き終えると
「いやーーー あのコンビニもういくのやめよ後、
お前もう川は飲むな!」
兄は本当に聞き上手になっていた
「この日は眠れない日こういう系統の音楽を聴くいいよって」
教えてくれた兄は今は チルハウスやVOCALOIDやテクノといったジャンルの音楽が好きなようだ
好んで聴くロックバンドも
思春期の頃に比べて系統が変わっていた
兄とする音楽の話は最近はとても楽しい
それから、大学でこういうファッションの男に
は気をつけろとか、大1の時に大3に惹かれるのはあるある、年下狙う男は気をつけろと
大学に通った事のない兄からアドバイスをもらう
「ゆりいいか?高望みするな男は、
イモくて服が派手な男を狙え、ちょろいから」
ピンとはこないけど信憑性がある、
元ホストだから。「寝るか」と告げられた
時計の針は3を指している、明後日からは大学生活
少し腑に落ちた私はYouTubeで チルハウスと検索
とても音が綺麗でいつのまにか眠っていた。
朝起きてスマホを見ると自動再生だったのかな?
都市伝説系の再生ボタンに切り替わっていた。




